SFにおける「ファースト・コンタクト」。
人類と地球外知的生命体(宇宙人)が初めて接触する瞬間。
予期せぬ出会いの場合はどうにもならないけれど、黒船のように「もうそこに来ている。今そこにいる」場合に、人類側で最初に会うのは原則日本人(たち)であるべきだと思う。
最低でも「日本語で一切の不自由なく意思疎通が可能な人(たち)」が望ましい。
可能なら避けたいのは「英語しか話せない人(たち)」。
というのは、「代名詞」というやっかいな問題が発生するから。
その知的生命体は「彼(He)」なのか「彼女(She)」なのか。
「彼(He)」ならば、「彼の、彼を、彼が(his, him)」と言わないといけないし、「彼女(She)」なら「彼女の、彼女を、彼女が(her)」と言わないといけない。(相手が複数でも状況は変わらない。)
初対面の相手を「それ(it)、それら・あれら(They, Those)」と呼ぶのは失礼だろうからねえ。
とにかく、相手をなんという代名詞で呼ぶかを協議して意識合わせしてからでないと、英語では内輪も含めてコミュニケーションしづらい。
そこへいくと、日本語ははるかに利便性が高い。
手っ取り早く「宇宙人だから、ウーさん」でいけるし、「地球外知的生命体だから、チガさん」でもいい。
「ウーさん(たち)はどこから来られたのですか」と先方に対して言えるし、「ウーさん(たち)は、"プロキシマ・ケンタウリ b" から来られたそうです」と内輪のメンバーに向かっても使える。
いきなり「"ウーさん" と呼びかけるのは、馴れ馴れしすぎないか?」というなら、「あなた」や「そちら様」(内輪の会話では「あちら様」)が使える。
(言語が通じ合えるかどうかは今はちょいと横に置いておく。)
可能性として、先方に地球人類側でいうところの「性別」がないとしても、またはいわゆる「性別」が複数あったとしても、とりあえずは「ウーさん」が使える。
もう一つの可能性として、「個々のウーさん」の識別が必要な場合には考えないといけないけれど、それでも「背が一番高いから、タカウーさん」やら「目(のように見える部分)が大きいから、メオウーさん」でも何とかいける場合がある。
もちろん、地球人類側からは個体識別が不可能な場合も当然想定できるけれど、その場合は、そもそもこちら側の言語が何語であっても難しさは同じだ。
だとしても「ウーさんたち」は使えるのだから、日本語ってファースト・コンタクトにもっとも適した言語なんじゃないか? と思うよ。
より親しくなってきたら、「ウー君」や「ウーちゃん」「ウーたん」などと親密さの度合いによって呼称を変えることも可能だ。人類側が「関西人」なら「ウーやん」もありだ。
やはり、日本語はファースト・コンタクトにもっとも適した言語だと言いたくなる。
(最悪、先方が圧倒的な攻撃力でもって地球人類を支配・殲滅するためにやって来た可能性もあるが、その場合は、全人類はもう諦めるしかないので人類側がどんな言語を用いるかは問題にしなくてよい。)
あるいは、先方の文化においては「初対面で呼びかける」のはとても失礼な行為になり、初対面ではまず「ブォーブォーとオッさんのイビキのようなやや歪んだ低音をどこからか発生させながら、互いの身体をベロベロに舐めまわし合う」ことが欠かせない礼儀であったりするかもしれないが、なんせファースト・コンタクトだ。
双方の文化に疎いのはお互いさまだから、そのあたりはちゃんと謝罪して話し合えば「知らなかった故」と許してもらえると思う。
とまあ、なんだかんだで、球外知的生命体(宇宙人)と初めて接触する地球人類(人類たち)は、日本人または日本語が堪能な人が望ましいと思うわけさ。
(画像出典:かわいいフリー素材集 いらすとや)

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