映画『レッド・ツェッペリン:ビカミング』を観てきた。
なんか大変なことになっているようで、公開初日の9月26日(金)から28(日)での週末観客動員と興行収入ランキングで共に洋画第1位を記録したのだとか。
公開から7日間での興行収入も1億突破が確実で、これは洋楽ドキュメンタリーとしては異例のことだという。
自分のことのように嬉しい。
なかなかいいドキュメンタリーだと私は思ったよ。
明りがついたときに小さく拍手した。
入りのほうは男女合わせて20人ぐらいだったか。
地方の田舎町のこと、エンタメ作品ではなく「ファン限定」と言ってよいドキュメンタリーで、そのぐらいならけっこう入ってるほうと言っていいのではないか。
観客の中に数人ほど「'71年と‘72年の来日を見ておられますよね?」とお声かけしたくなるお年の方たちがおられた。私の心の中では「ご覧になっている」ことになっていて「大先輩方」とお呼びした。
一人だけ、30代前半かな? と思う男性がいたな。
彼がレッド・ツェッペリンに興味をもったのがいつであっても、そのときにはもうバンドはこの世に存在していない。
(レッド・ツェッペリンの解散は1980年。)
「お若の。いい趣味してるじゃないか」って、こちらも心のなかでサムズアップを送っておいた。
それはそうと、時間帯がその日の一番最後の遅い時間に一度しかやっていなくて、しかも「プレミアシート」なるものでしかなくて、加えてシニア割がない。
(大都会では違ったりするのか?)
思ったよりも高くついてしまったぞ。どうしてくれるんだ? 「まあ皆さん聞いてください。責任者、出てこい!」という気分だよ。
(世代限定のネタを使ってしまった。わからない人がいても質問してこないように。ネタを説明しないといけないことほどつまらないことはないから。)
自分としては普通の席でよかったんだよ。帰ってきてお風呂から出てきたら11時をまわっていて眠いし。
妻が言うに「お金と時間に余裕がある "あのころの僕たち・私たち" が観にくるから、それでいいんじゃない?」ということらしい。
「お金に余裕がある」という点には私は該当すると思えないが、"あのころの僕たち・私たち" の部分はその通りかもしれないと思った。
確かに、鬼滅のように「若い人たち」が押し寄せるような映画ではないしね。
ツェッペリンのもう一本のドキュメンタリー映画『狂熱のライブ』(1976)の時代ならまだしも。
そういえば、「観にくるのは大半がシニア層だから、シニア割を導入すると利益が出ない」と指摘する人がいて、悔しいけれど納得してしまった。
ところで、観に行ったらくれた "うちわ" と呼んでいいのか? のこのグッズ。
これ、もらって嬉しい人はどれくらいいるんだ?
個人的には「アイドルの応援グッズじゃないんだからさあ。これを振りながら観ろとでもいいたいのか? いいのか、こんなんで?」という印象なのだけれど。
(グッズ集めが好きな人はいるから、これはこれでハッピーなんだろうな。)
妻いわく「メルカリで売ったら買う人がいるんじゃない?」。
それはそれでどうなんだ? グッズ自体には興味はない。だからといって、好きなバンドのグッズを金に換えるのはさすがに割り切りすぎな気がするから私は売らない。
あと、「三部作らしい」という噂をネットで見たのだけれど、どこまでほんとなんだろ?
ほんとだったら嬉しいが、とりあえずは「噂は噂に過ぎない」と思っておこう。




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