ニュース

大人の事情な「停戦」

ウクライナでの停戦のニュース――なんだかなぁ。「ウクライナ東部での停戦に合意」とか「15日の午前0時からの停戦」とかって何なんだろ?

「あっちは停戦したかもしれないけど、こっちは西部だからね。関係ないし。まだまだ撃っちゃうよ!」ってことなのか?

あるいは、15日の午前0時ってさぁ。それまでは互いに隙あれば攻撃しちゃうよ! という意味なのか?

部下「隊長! 敵影です」

隊長「現在時刻は?」

部下「23時30分であります!」

隊長「まだ時間はある。ぶっ放せ!」

部下「了解! ぶっ放します!」

とか……

部下「隊長! 23時45分です!」

隊長「わかった。そのまま攻撃を続けろ!」

部下「了解! 攻撃を続けます!」

部下「……隊長! 23時55分であります!」

隊長「かまうな! まだ時間はある。私の命令があるまで攻撃を続けろ!」

部下「了解! 命令があるまで攻撃を続けます!」

――結果、停戦間際に敵陣からの砲弾が部隊の陣地を直撃。隊長をはじめ多くの部下が命を落とし、隊長の腕時計の針は「23時59分48秒」で止まっていた……

なんてこともありえるわけだ。たぶん。

なんだよ15日に停戦ってさぁ。さっさと止めりゃいいじゃないか! どんな大人の事情なんだ。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2分間はダメだろ。

スケートの羽生選手が、練習中にほかの選手と衝突したってニュース。

本番に出たのがまずかったのか、あるいはそれでよかったのか、それは僕にはわからない。
けれど、それはダメだろうって思ったのが、彼がリンクの上に約2分間倒れこんでたってこと。

救護スタッフは何をしてた? 冷たい氷の上で2分間は空きすぎじゃないか? 万が一が起きたときの救護だろうが。すぐにやってこなくちゃダメだろう。

しかも、いろんなニュースを見ても、そこを指摘しているものを見かけない。なんで?

そこはすごく大事なところだと思うのだけれど……試合に出たことが感動したとか、あるいは選手の安全に対する周囲の配慮に問題があるんじゃないかとか、いろいろ言われているけどねぇ。

倒れた選手に対して救護スタッフが2分間も何もできなかったという点も、もっと問題にしないといけなんじゃないかなぁ。

でもねぇ。そもそも、あの練習を見てると、大きな衝突事故が今まで起きなかったってのが運が良かったんだろうなぁ。あれは、事故が起きるよ。だって、みんな周囲を気にしているとはいえ、複数の選手がワァ~ってリンクに入って滑るし、跳ぶしなんだもの。

たぶん、今までも接触事故はあったんだろうなぁ。
日本人選手じゃなかったとか、オリンピックメダリストじゃなかったとか、そういうことで国内では大きなニュースになってなかったのかも。

公式練習のやり方と、救護スタッフの配置や行動は早急に見直さないと、いつかまた同じような事故が起きるんじゃないか。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

「警官の発砲」をいちいち見出しに書くな!

横浜の商店街で刃物を持った男が警官を押し倒したって事件。

一部のニュースによると、同僚の警官がいったん男を引き離したけれども、刃物を放さなかったので発砲したという。

他にも人がいる商店街に刃物を持った奴が表れて、同僚を襲ったんだ。そいつに向けて発砲しなくていつ発砲するんだ!? 下手したら、同僚も自分も、その他の市民も刺されてたかもしれないのに。

いちいち「警官が発砲」と見出しを付けるなよ! 問題にすべきは「警官の発砲」じゃなくて、「刃物を持った奴が人を襲った」ってとこだろうが。

それとも警官は人じゃないっていうつもりなのかなぁ。

「警官が発砲」と見出しを付けるのはなんの意図なんだろ? 意図があるなら、それも書いてほしいよ。意図がないなら、書くなよ。

刃物を持って人を襲ったら、警官に銃で打たれる。――ってことでいいじゃないか。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

「マレーシア軍の通信システムに侵入できますか」って……

今朝のNHKのニュース――着替えながら、ちらちら見ていたから詳しくはわからない。たぶん、シンガポールで開催されたアジア最大の航空ショーのニュースだったと思う。
ちょっと探してみた。――2年に1度開かれる「シンガポール・エアショー」のことだろうと。

ある軍事企業のブース。訪問者とブースにいた担当者の会話に付いていた字幕――

「あなたのところのシステムは、マレーシア軍の通信システムに侵入できますか」

「最適な方法があります」

って。……テレビが取材して撮っている前でだよ。もう普段からそういう会話を普通にしてるんだろうねぇ。

もし、次にマレーシア軍の担当者が同じブースにやってきて、「○○軍のシステムに侵入できますか」とか質問してたら――できの悪いジョークみたいだ。

ほかに探して見つけたニュースによると、アジアの航空関連の市場に対して、欧米の軍事企業は積極的に売り込みをしているのだとか。成長が見込まれるらしい。
今年のシンガポール・エアショーは、世界47か国からおよそ10,00の企業や団体が参加していて、過去最大規模となったそうな。

成長ってねぇ……まだまだあそこらあたりは兵器が売れるぞ! いけいけどんどん!……ってことだ。人の命を奪い、相手の領土を席巻するための道具や仕組みの市場の成長が見込まれるってことだもの。

怖いよ。僕はいやだよ。

でも、「ビジネス」だと言ってしまえばそうだからなぁ。
戦いがあれば、あるいは戦いを想定して備えるならば、より高性能のものを求めるのは仕方がない。そして、それらを開発・製造し、販売して家族を養っている人たちだって世界には大勢いる。

そんな世界でなくなれば僕は嬉しいけれど、彼らと家族の生活を奪いたいわけでもない。
なんか、朝からちょっと気が重くなってしまった。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

日本の偉いさんはレスリングに関心がないのか。

2020年夏季オリンピック開催地が『東京』に決まりました。続いて、除外が危ぶまれていた「レスリング」も残留が決定。オリンピック選手にとっては、時差の調整にあまり神経質にならなくてよいというのは、大きいんじゃないないかなぁ。

開催時期はオリンピックが7月24日~8月9日までで、パラリンピックは8月25日~9月6日。夏真っ盛りだぞ。

湿気と暑さは選手たちにどう影響するのか。外国選手は、時差の調整だけでなく湿気と暑さ対策にも気を配らないといけないから大変そうだなぁ。高地練習ならず、「湿気と真夏日・猛暑日練習」をして乗り込んでくるのか?

迎える側も大変そうだ。たとえば、各国を代表して来ている一流選手が熱射病で倒れちゃいましたなんて起こったら、下手したら国際問題だよ。
世間だって、2020年は、「エアコンの設定温度は28度」なんて言ってられないかも。外国からお客さんがたくさんくるからね。宿泊・食事・観光などなどさまざまな面で快適な場所を提供しないと、「この時期の日本にはもう来ない」とかって嫌われてしまうぞ。

選手村でも快適な部屋で、夜もぐっすり休んでもらわないと。自国の選手にだって競技に影響が出るし。節電なんて言ってられないよ。

どうなる? 2020年の日本の夏。

ところで、レスリングの残留決定のニュースを見ていて思ったのだけど、日本ってロビー活動が下手なのかねぇ。あるいは、レスリングを残そうとする活動に国の高いレベルではあまり関心がなかったのか。

だって、競技がわかりやすくスピーディーにもなるようにルール変更したとか、国交断絶していたアメリカとイランがレスリングの親善試合をしたとか、プーチン大統領が国際オリンピック委員会(IOC)のジャック・ロゲ会長と会談したとかのあとに日本の様子で映ったのは、「オリンピックでレスリング! 気合いだ! 気合いだ!」って力んでいる某有名お父さんだったしで。

競技のルール変更、国交断絶を超えた親善試合、一国の大統領の働きかけに続いて取り上げられるのが、なんであのオッサンなんだ?
国際的だとか世界的だとかそういう流れなのに。レベルが違いすぎるだろ。たぶん、国レベルのロビー活動としてニュースで使えるような映像が無かったんだろうなぁ。

wikipedia 調べだけど、ロビー活動ってのは「特定の主張を有する個人または団体が政府の政策に影響を及ぼすことを目的として行う私的な政治活動」のこと。(IOC は政府じゃないけども厳密な定義を求められる場じゃないから、ここは wiki 頼りで進める)

だとしたら、レスリングを残すのに日本のお偉いさんはもうちょっとニュースとして流せるような活動をしてもよかったんじゃないかい? ロシアなんて大統領が動いてんだよ。

期待できるメダルの数が多いから国の高いレベルで動くわけでしょ?
アメリカもイランもレスリングが強い国だからねぇ。「国交断絶だけどさぁ。ここは、一回ぐらいは親善してアピールしておこうぜ」ってお偉いさんたちが話し合って実現させたわけでしょうが。
日本だってメダルが期待できるから無くしたくなかったんでしょ? だったら、偉いさんがもっとなんか目立つことをしなきゃだめでしょ。今回は残ったから結果オーライだろうけどさぁ。

目立たない陰でしっかり動いてましたとかもありだろうけどさぁ。国としてのアピールってものがあるでしょうが。
だから、ロビー活動っていうんだし。しっかりと「こんなに働きかけてます。だからレスリングをよろしく!」的なところを目立たせないと意味がないでしょうが。

で、レスレリングにメダルを期待するとかなんとか、2020年は口が裂けても言うなよ。ニュースで流せるような国際的な活動なんてできてないんだから。日本のお偉いさんたちは!

まぁ、安倍さんはオリンピック招致そのものに動いたしねぇ。首相のほかに日本には世界に向けてレスリング残留を訴えられるような人はいないからなぁ。
そうか! 「世界的に顔が売れている」という意味では、あの "お父さん" が適任だったんだ!


| | コメント (0) | トラックバック (0)

電力社員の発言禁止はちょっと違うんじゃないか。

将来に向けての原発の比率などについて意見を聞く「聴取会」。政府は、その場で電力会社の社員には発表させないようにするのだそう。
電力会社の社員が意見を言ったことに批判が出たからだとか。

それはちょっと違うんじゃないかなぁ。
電力会社の社員の発言を批判することも、政府がその批判を受けて発言させないことも。

僕自身は原発は無くして欲しいと思っている。
でも、民主主義国家なんだから、さまざまな意見が平等に出されるべきだし、原発を残そう。増やそうという考え方も一つの見解として提示することは尊重されるべきだと僕は思う。

イエスとノーの考え方、あるいはもっと別の考え方などさまざまな見解が示されないと熟議にならないじゃないか。
さまざまな立場から、検討する課題について皆が学び、検討や討議が行われ、共に解決策を探っていこうとする意識と行動が、民主主義には必要なのだと僕は思うのだけど。

原発を減らす。無くす。という結果ありきの「聴取会」になりそうで、それはそれで僕は怖い。
異なる立場や見解を拒否する集団的なヒステリックさをそこに感じるから。

原発は必要だとする立場。原発は無くしていこうとする立場。その両方から平等に意見が提示され、検討されるのが民主主義の姿だと僕には思える。

あるいは、すぐには思いつかないけど、さらに別の立場も出てくるかもしれないじゃないか。
検討が深まるというのは、そういう観点が広まることだとも僕は思う。

電力会社の社員が聴取会にいるのを参加者全員にあらかじめ明らかにしていなかったことに、不信感を感じるのはわかる。
それはそれで、複数人を集めた会合の運営の仕方としてはよくないやり方だったと僕は感じる。

でもそこで問われるべきは、会の運営のまずさについてであって、電力会社の社員に発言をさせないようにするという話ではないだろうと僕は思っている。

異なる立場の見解が尊重されない――それは全体主義につながる危険な動きじゃないか?

勘違いされたくないから、もう一度書いておくけど、僕は原発は無くして欲しい。
でも、自分とは異なる立場の見解を聞きたくない、主張されたくないという考えはもたないようにしたい。
だから、僕としては、電力社員の発言禁止は撤回されるべきだと思っている。

(念のため付け加えておくと、異なる立場の人から罵倒されたり、蔑まれたり、嫌みを言われたりしても僕は平気だという意味ではない。そんなことされて平気な人はいない。主張の内容とそれを主張する人とは同一視しないでいられるが僕の理想。相手の主張が気に入らないのはそれはそれとして、だからといって相手を馬鹿にしたり、揶揄したりするなどは間違っていると僕は思う。まぁ。理想の話だから、失敗もするけどね。)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

日本航空と全日空の「1番」を巡る競争の真相はどうなんだろう?

今朝の(11月1日)の朝日新聞で判断に迷う記事が――

羽田空港から32年ぶりの国際定期便。その「第1便」を競ったのが、日本航空と全日本空輸。お客さんをいかに速く誘導して、いかに定刻通りに飛ぶかという競争。

「32年ぶりの機会に "1番" に飛び立った」という事実を残すことができれば、それは歴史的出来事として、今後新聞やテレビで取り上げられる場合が多いだろうから広告としての効果が絶大ということらしい。

先に1番を取りに動いたのは全日空。
全日空も日本航空も定刻は10月31日午前0時5分。それを全日空は5分繰り上げ、その連絡を10月26日からお客さんに始めたのだとか。

一方、日本航空は、出発時間前だがお客さんがそろい次第出発する旨の連絡を、10月30日午後11時20分に始める。
なるべく迷わずに声をかけられるように、お客さんには皆、チェックイン時に目印となる色つきカードを渡して首から提げるようにお願いしてあったのだとか。

結果は――10月31日午前0時4分に日本航空が離陸して「1番」を射止めた。全日空の離陸は0時7分だったとか。

記事を読んでの最初の印象は、「一番になりたいから、早く集まってくれなんて――サービス業としてはちょっと変じゃないか?」でした。

でも、「どうせ遅れる」って考えて、余裕を持って定刻前に来ない人っているから、早く集まるように従業員さんたちが声かけしてくれるというのも、ありと言えばありなような気もしてくる。だって、定刻の1分前に離陸できたんだもの。

と言っておいて、お客さんが蚊帳の外って感じもするしで……1番の離陸を実現したいのは航空会社の都合であって、お客さんには1番でも2番でも関係ないから。

もし定刻を堂々と無視するならそれは乗る側として違うと僕は思う。定刻通り出発できればみんな嬉しいから、定刻より少し早めにゲートに来るように僕は心がけています。
でも、定刻より40分ほど前から急がなければならない理由も、急がされなければならない理由も乗る側にはないんだよなぁ――

はたまた、朝日新聞の記事の書き方もちょっとどうなのよ? という印象がするしで――最後の社員さんの言葉なんか、わざと悪っぽく書いているような感じがするんだよなぁ。
でも、真相はわかんない。

いつまで残っているかわからないけど――朝日新聞のサイトにある当該記事
あるいは、朝日新聞がお近くにある方はそれを見てみてください。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

テレビ局の配慮不足だったの?

裁判員制度が始まって初の裁判があって、昨晩は裁判員をされた方々がテレビの取材に応じておられました。

どこのチャンネルだったか忘れてしまったのですが、「個人を特定しない形でなら取材に応じる」という条件に基づいて答えてもらったとのことだったのですが、テレビ局側の配慮が足りなかったのか、取材に対して誰が何を話したかを知ることはある程度可能でした。

というのは、顔が写らないようにしただけで、衣服が隠されていなかったから。

取材に応じてもよいと返事してくれた裁判員さんたちが話している姿を、最初は「音声無し」で写して、それに続いて、今度は「顔から下だけ」を写した状態で音声付きでした。
なので、裁判員のみなさんの胸元はしっかり写っていて、最初の「音声無し」のシーンを見ていれば、「顔から下だけ」を写した状態でも、どの人がどの声かは推測できる状態になっていました。

条件に従う約束をしたんだからさ。局側ももっと気をつかえばいいのに。曇りガラスを用意するとかさ。
それとも、裁判員さんたちとテレビ局の間で、そこまでしなくてもかまわないという事になったのかな。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

先生方、「淫する」って表現を知ってますか。

常用漢字に、淫・呪・艶・賭などは不適切だと学校などから反対意見が相次いだというニュース。
文化審議会は、「学校で教える漢字は常用漢字すべてではなく、学校現場の判断に委ねるべきだ」という方針で、踏み込んだ議論は行ってなかったけど、それを受けて再検討を決めたのだとか。

常用漢字には含めないとなると、義務教育では読み・書きを教えないということになるのかな。
(書くのは別か? ああ、そこはよくわからん)

不適切だと指摘されてる文字は、もっとあるのだろうけど、上の4つに限って言うと、教えづらいという気持ちは理解できるけど、教えづらいから不適切だというのはどうかなと思うぞ。

「淫する(した)」という表現があって、「度をすごして物事に熱中する。おぼれる。」という意味。
「賭け事に淫した」とか使うけど、憑かれたようにのめり込んだという意味合いがあるから、「数学に淫する」「骨董に淫した」という表現でも使う。

「艶やか」(あでやか)は、女性の姿や様子を指して、はなやかで美しい様子を言って、「艶やかな舞妓さんたち」とかいうふうに使うし、「艶やか」(つややか)と読めば、「つやがあって美しい」ことを言う。
「艶やかな肌と黒髪」なんて書くと、ちょっとアダルトな雰囲気も感じるだろうけど、洗顔と洗髪の話題だったりするわけだ。
「艶やかな光沢」と書けば、ファッションや家具の話しに使えるぞ。
もちろん、学校では教えづらいであろう「なまめかしい」という読みもあるけど、表現としてそういう意味もあるという教育は必要じゃないかなぁ。

「呪」という文字は、「じゅ」や「しゅ」と読んで、密教の真言を意味する場合もあるし。
それだけじゃないぞ。世界中で読まれている小説「ハリー・ポッター」はどうだ? 彼らが使うのは「呪文」でしょ?

「賭け」は、何かの勝負をして金品を取り合うことを言うから、それが学校で教えるには不適切だという気持ちは、まぁ理解はできる。
でも、「僕らにとっては大きな賭けだ」なんて場合はどうだ? これは「思い切ってやってみる」という意味だから、学校で教えるには困らないんじゃないかな。
この字についても、文字にはいろんな意味があるという教育が大切なんだと僕は思うけど。

僕は、小学校の頃から推理小説が好きで、推理小説といえば、もう犯罪が扱われないわけにいかない小説。
それでも、ある時に親父が読んでいた推理小説を貸してくれた。
「賭け事」がきっかけで犯罪に身を染める登場人物に出会うと、「賭け事って悪いこと」だと僕は知りながら読んでたぞ。

こうした表現は、日常的にはあまり使わなくて、たとえば小説で見たりするだろうけど、知らないと読めないし、意味もわからない。

文字なんていろんな意味をもってるんだからさ。
一面を見て不適切だというのは、教育にかかわる者として不適切な発想だと思うよ。

| | コメント (1) | トラックバック (0)

ニュースの中立公正はどこへいった?

セブンイレブンの見切り処分問題。話題としては古いけど、見ていたテレビでの報道の仕方がどうも気になって……

「多くの加盟店が値引きに反対している」という主張が、セブンイレブン側のものとして示されるのだけど、具体的な反対件数がニュースでは明らかにされてなかったし。

僕に言わせれば、これは番組側の不備だ。そこは確認を取らないといけないと思う。
もし、セブンイレブン側が答えないというのなら、「セブンイレブンに問い合わせたが、明確な答えは得られなかった」とか言えばいい。

それと、値引きに反対する側の意見がその番組では何も提示されていなかった。
値引き販売に反対している加盟店オーナーさんの意見も並べて見せるのが、報道の中立公正というものではないのか。

一番ひっかかるのは、全体的に「値引きしている側に賛成。コンビニでの値引き販売を実現しようという人たちの後押しをしよう」といった雰囲気を、そのニュースに感じたこと。
なんというか、見終わったあとに、値引き販売をしたくてもできないで困っているオーナーさんだらけのような印象が残る。

値引き販売がまかり通ると困るというオーナーさんの声をなぜ拾わないんだ?

値引き販売に反対する加盟店がいる理由は想像するに次のようなものかと――
コンビニでは、24時間営業の間で、配送が何度かあるので、値引き前と値引き後の商品を並べないといけなくなる。
ちょっと待てば、値引きされるとわかると、値引き前の商品をお客さんは買い控える。
商品が売れ残ってくるので値引きする。
値引き販売をしないですむように売れ残りを減らそうと、発注を減らす。
発注が減ると、品切れを起こしやすくなる。
お客さんの感覚からすると、いつ行っても欲しいものが切れている印象が高まる。
お客さんの足が遠のく。
お客さんが減って、物が売れ残っていく。
売れ残ったら値引きする。
値引き前の商品が売れなくなってくる。
発注を減らす。
……
という循環が起こる危険性があるからだろうなと。
売れ残り→値引き→客足減→売上・利益低下→閉店という地獄行きだ。

値引き販売なんて、どこかが始めれば自分ところはしないわけにはいかなくなるだろうし。値引き販売をしてなくて、売上げと利益を確保できているオーナーさんにしてみれば、いい迷惑だ。

「値引き販売しないで売上げと利益が上がっている」と書くと、なんだか儲けばかり考えてる守銭奴のような印象だけど、お客さまへの想いを胸に、努力と汗と熱意で、見切り商品の値引き無しでぎりぎりのところで売上げと利益の向上を実現しているオーナーさんは、たくさんいるはずだ。

加盟店のオーナーさんに、値引き販売の危険性を伝えているスーパーバイザーだっているだろう。

そういう人たちにとって、値引き販売歓迎への流れが大きくなるのは、ほんとに迷惑な話だろう。
コンビニなんて、仕入れと売上げの数円の価格差の積み重ねが勝負なんだからさ。

廃棄処分の負担で困っているオーナーさんへの取材と同時に、見切り処分の値引きが広まると、頑張って確保していた収入が減ってしまうオーナーさんへの取材や、値引き販売の危険性を説明しているスーパーバイザーとかも探して取材しろよって思うんだよな。

それと、あのニュース、背景や周辺の情報を扱い過ぎて焦点がぼやけてた。
セブンイレブン側で販売価格を制限できない契約なのに、値引き販売を止めるように加盟店に圧力をかけていたというところが、ニュースの中心なのに。

「値引き販売をしたがっているコンビニのオーナーがいる」というのも、「処分品の負担はオーナー負担」というのも、「まだ飲食できるけど、処分される品がある」ということも、今回のニュースの中心ではない。

僕は、コンビニが見切り処分の商品を値引きで販売できた方がいいとも、しない方がいいとも、どちらの意見も支持しているわけじゃない。
処分品の負担で困っているオーナーさんをどうにかしてあげようという話しでも、大量の処分品が出ていることにどうこう言っているわけでもない。

ニュースの報道の仕方が気に入らないって話し。

| | コメント (0) | トラックバック (0)