パソコン・インターネット

PowerPoint で画像の複数箇所をぼかす。

この記事は自分用の覚書です。

■MacBook Pro macOS Ventura
バージョン 13.4

■Microsoft 365 Apps for businessサブスクリプション
(旧称 Office 365 Business)
PowerPoint for Mac バージョン 16.73 (23051401)

H.M さん。

パワーポイントで画像(写真)の複数箇所をぼかすやり方を思いついたのでまとめました。
複数人の被写体の顔だけをそれぞれぼかすのに役立つと思います。

先の記事のように「画像の一箇所をぼかす」際にも下記のやり方で可能ですね。
(リンク先の記事をまとめているときは、ここでのやり方を思いつきませんでした。)

複数のやり方があるときに「どのやり方が一番よいか」という疑問をもつことがありますが、その答えは「場合によって変わる」です。

パワーポイントに限らず他のアプリでも、どのやり方が一番よいかということではなく、「複数のやり方を知っていて、その都度どのやり方をするのがよいかを考えて選択できるスキルがある」ことが重要です。

たとえば、クリックする回数が1回でも少ないことを重視するなら、上記リンク先のやり方のほうがよいでしょう。
あるいは、任意の範囲や形状でぼかす必要があるならば、頂点を編集できる図形を描くこちらのやり方のほうが適しています。

■「図形の書式設定」の「切り出し」

「切り出し」という機能を使います。
画像にカッターで切れ目を入れて一定の領域を分離させるイメージの機能です。

たとえば、「切り出し」た部分を削除すると、そこに穴をあけてくり抜いたのと同じことになるので、さらに背景にある画像をそこからのぞかせるといった加工ができます。
(観光地で見かけるいわゆる "顔出し看板" のようなものを作れるわけです。)

※以下、画像の出典:PowerPoint のストック画像。

ご存知のように、パワーポイントでは一つの画像全体をぼかすことはできますが、領域を指定してぼかすことはできません。
(そのうちできるようになると嬉しいのですが。)

この「切り出し」は、そもそも領域を指定して用いるものですし、複数の領域を指定できます。そして「切り出し」の機能で分離させた領域は独立した画像になります。
ということは、パワーポイントでそれぞれの領域をぼかすことができるということです。結果的に複数箇所をぼかした状態の見た目を作れます。

00bunrisasetagazou_dokuritusiteiru

ぼかした部分も1つの画像なので、そのままでは扱いが不便ですから全体を選択してグループ化しておくとよいと思います。

01hukusuukasyo_bokasu

■パワーポイントで画像の復習箇所をぼかす手順

  1. 写真を挿入して、ぼかしたい箇所を覆うように図形を描いていく。
  2. 元の写真のほうを最初に選択して、次に描いた全ての図形を command キーを押しながら一つずつ選択していく。
  3. 「図形の書籍設定」から「切り出し」を選ぶ。
    描いた図形が消えて、領域が四角形に選択されている状態になる。
  4. いったん選択状態を解除して、選択されていた領域を一つあらためてクリックする。
  5. 「図の書式設定」の「アート効果」でぼかしの度合いを調整する。
    「切り出し」た個々の領域に対して手順4、5を繰り返す。

ぼかしたい箇所を覆うように図形を描いたら、手順2で元の写真のほうから先に選択するのがミソです。
やってみるとわかりますが、図形から先に選択していくと「切り出し」が思ったようになってくれません。

また、手順4でいったん選択を解除するのも大事です。
「アート効果」のぼかしは、複数の写真を一括してぼかすことができません。一つずつぼかしを入れていく必要があります。

ぼかしを元に戻せなくするやり方は、上記リンク先と同じです。
元の写真とぼかした領域をまとめてコピーして、「図としてペースト」を実行します。これで1枚の画像になっているのでぼかしを元へは戻せなくなります。

1.写真を挿入して、ぼかしたい箇所を覆うように図形を描いていく。

頂点を編集して、任意の範囲や形状で覆うこともできます。

あるいは、「図形の書式設定」の「図」アイコンのなかにある「トリミング」で、「幅」「高さ」などを数字で入力してどこを残すのかを正確に指定することもできます。

02hukusuukasyo_bokasu

2.元の写真のほうを最初に選択して、次に描いた全ての図形を command キーを押しながら一つずつ選択していく。

03hukusuukasyo_bokasu

3.「図形の書籍設定」から「切り出し」を選ぶ。

描いた図形が消えて、領域が四角形に選択されている状態になります。
描いた図形がどんな形でも、このときは四角形に選択されています。

04hukusuukasyo_bokasu

4.いったん選択を解除して、選択されていた領域を1つあらためてクリックする。

05hukusuukasyo_bokasujpg

5.「図の書式設定」の「アート効果」でぼかしの度合いを調整する。

最初に描いた図形の形状のぼかしになります。描いた図形が円なら円状のぼかしになります。

「選択されていた領域を1つあらためてクリックする」→「ぼかしの度合いを調整する」の操作を、「切り出し」た個々の領域に対して行います。
結果として、複数箇所をぼかした状態の画像になります。

06hukusuukasyo_bokasujpg

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PowerPoint for Mac でフォントをカスタマイズする際のバグ

この記事は自分用の覚書です。

■MacBook Pro macOS Ventura
バージョン 13.3.1(a)

■Microsoft 365 Apps for businessサブスクリプション
(旧称 Office 365 Business)
PowerPoint for Mac バージョン 16.73 (23051401)

K.K さん。

以前にここで共有したフォントをカスタマイズするやり方について、パワーポイントでバグが起こっています。

Microsoft365 のサポートに確認して、「パワーポイントのバグである」返答をもらいました。
開発部署にはその旨の連絡をしてくれているそうですから、いつになるかはわかりませんが、いつか解消されると思います。

同バグの回避策も下に載せておきます。

■バグが起こることが、社内で確認できている環境

・PowerPoint for Mac 16.68以降
・macOS Ventura, macOS Monterey 12.6.5 以降。

■起こっているバグ

メニューの「フォーマット」から「フォント」を選ぶと、[フォント]ダイアログボックスの「日本語用のフォント」の選択欄にフォント名の一覧が正常に表示されない。
(半角英数用フォントの一覧は正常に表示される。)

Hankaku_eisuu_nihongo_font01

■回避策

プレースホルダーで使う日本語用(全角用)と英数字用フォントを一括で指定する場合。

1.まず、日本語用フォントを指定する。
(先に「英数字用のフォント」を指定すると、うまくいかない。)
・スライドマスターでプレースホルダーを選択
・「ホーム」タブを開いて、フォント名が表示されている欄で日本語用フォントを選択する。

Hankaku_eisuu_nihongo_font02

2.次に英数字用のフォントを指定する。
・スライドマスターでプレースホルダーを選択
・メニューの「フォーマット」から「フォント」を選択
・[フォント]ダイアログボックスが開いたら、「英数字用のフォント」の欄でフォント名を選択​​する。

これで、プレースホルダーで使う日本語用(全角用)と英数字用フォントを一括で指定できている。

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「1つの行のなかの全てのセルが同じ値」である行を見つける。

この記事は自分用の覚書です。

■MacBook Pro macOS Monterey
バージョン 12.6.5

■Microsoft 365 Apps for businessサブスクリプション
(旧称 Office 365 Business)
Excel for Mac バージョン 16.72 (23040900)

T.N さん。

「1つの行のなかの全てのセルが同じ値」である行を見つけるやり方です。

■課題

アンケート結果(数字)の一覧がある。
各行を調べて、その行の全てのセルが同じ値である行を見つけたい。
結果としては、それらの行以外の行を一覧にしたい。
(全てのセルの値が異なっている行の一覧をつくる。)

ただし、「行の全てのセルが同じ値である行」は削除しないで残しておきたい。

■「行の全てのセルが同じ値である行」を見つける。

次図をやりたいということですよね。

01gyouno_naka_onajiatai

上側の図の状態を作れれば、オートフィルタを使ってF列を「空白セル」で絞り込むことで目的の一覧になりますが、以下ではFILTER関数を使ってみました。
どこかのセルにFILTER関数の数式を入れておけば、オートフィルタを使うこともないので手順を少しでも省略できますから。

あとあとデータが増えていくことを考えて、元データ全体を「テーブル」にしておくことをお勧めします。
テーブルにしてあれば、行や列の追加があっても参照している数式を書き換える必要がありません。

いくつかやり方を思いつきましたが、ここではCOLUMN関数とCOUNTIF関数をIFS関数の引数に使うやり方を採りました。

数式の可読性を上げるために、セル内改行してあります。
(引数の頭はスペースで揃えています。)

02gyouno_naka_kotonaru_itiran_table

テーブルの中を参照するやり方は「構造化参照」と呼ぶそうです。
見慣れない数式なので、ややこしく感じるかもしませんが、落ち着いて見ればわかると思います。

やっていることは従来のセル参照と同じですから。

03gyouno_naka_kotonaru_itiran_cellsansyo

COLUMN関数で「設問5」の列(E列)の列番号を取得しています。
E列のセルを参照しているので、どれも答えは「5」になります。

COUNTIF関数で、「設問1」から「設問5」(A列からE列)のセル範囲にある「設問1」の列(A列)の値の個数を取得しています。
全て同じ値なら答えは「5」個ですね。

IFS関数の引数「論理式1」は「COLUMN関数とCOUNTIF関数の答えが等しい」としています。
そして、それが成り立つ場合は、IFS関数は「同」という文字列を返します。

次に引数「論理式2」では、「COLUMN関数とCOUNTIF関数の答えが等しくない」としています。
こちらが成り立つ場合は、IFS関数は空白を返します。

なお、IFS関数は論理式とそれが成り立ったときに返す値の組み合わせを最大127個まで指定でき、最後として TRUE を論理式として指定すると、その前までのどの論理式も成り立たない場合に返す結果を指定できます。
これは、論理式とそれが成り立ったときに返す値の組み合わせが1つの場合でも同じです。なので、次のように数式を書いても上記と同じ結果になります。

02gyouno_naka_kotonaru_itiran_true

ただ、「TRUE を指定するとはどういうことなのか」を知らない場合には、何をしているかの理解のしやすさが少しとはいえ落ちると感じたので、今回は TRUE を引数に指定するやり方は避けました。

■FILTER関数で絞り込む。

ここでは別シートにFILTER関数の数式を用意しました。
テーブルの「行の中で全ての値が同じかの判定」の列(F列)が空白の行だけになるように、FILTER関数で絞り込んでいます。

04gyouno_naka_kotonaru_itiran

テーブルの見出しとデーターを参照している数式(構造化参照)は次のようです。

=a_テーブル1[[#見出し],[設問1]:[設問5]]

=FILTER(a_テーブル1[[設問1]:[設問5]],a_テーブル1[行の中で全ての値が同じかの判定]="")

05gyouno_naka_kotonaru_itiran

テーブル名は「a_テーブル1」にしました。
テーブル名の頭にアルファベットを付けておくことで、数式のなかでそのアルファベットを打つだけでテーブル名を呼び出せます。

なお、 _ (アンダーバー)は、Windows版Excel対応として付けています。

テーブル名の頭にアルファベットを付けただけだと、Windows版Excelでは数式オートコンプリートの表示で、同じアルファベットで始まる関数名のなかにそのテーブル名が混ざって表示されてしまい、それらの中からさらにテーブル名を探さないといけなくなります。
(Excel for Mac では、アルファベットを付けておくだけでテーブル名と関数名は分けて表示され、テーブル名のほうが上に表示されます。)

テーブル名にアンダーバーも添えておくことで、Windows版Excelでは数式の入力の際に頭のアルファベットを打つと、数式オートコンプリートの表示のなかで関数名より上にテーブル名を表示できます。

■他のやり方について

今回扱うのは「数字」なので、標準偏差を使うやり方も思い付きました。
標準偏差が 0 なら全ての値は等しいということになります。

06gyouno_naka_kotonaru_itiran

このやり方を採用しなかったのには、次の2つの理由があります。

  1. 「標準偏差が 0 なら全ての値は等しい」と知らなければ、何をやっているかを理解しづらい。
  2. 文字列が対象になった場合には使えない。

職場で作るファイルは誰のものでもなく皆のものです。誰かに引き継ぐかもしれませんし、他の人が流用するかもしれません。それを想定して「いつ誰が見ても理解しやすく作っておく」ことが大事です。

その理由で、うちの職場ならたぶん困る人は誰もいないだろうとは思いましたが、「"標準偏差が 0 なら全ての値は等しい" ことを知っていないと何をやっているのかわからない」状態にはしておかないほうがよいと判断しました。

また、COLUMN関数とCOUNTIF関数を使ったやり方なら、対象が「数字」でも「文字列」でも対応できます。汎用性がわずかでも高いので、そちらを採りました。

あるいは、AND関数とEXACT関数を使うやり方も思い付きました。
ただし、私ならそのやり方は採用しません。エクセルのヘルプに載っているように、EXACT関数は文字列を比較するための関数だからです。

07gyouno_naka_kotonaru_itiran

ヘルプには「文字列を比較する」と書いてあるだけなので、引数に数字を指定するのは間違った使い方です。
それでも TRUE と FALSE を正しく判定してくれますが、それはいわばエクセルが気をつかって例外的に扱ってくれているからといえます。

でも間違った使い方なんです。
今後、マイクロソフトの方針というか事情というかで、いつ正しい答えが得られなくなってもおかしくないんです。そうなったら、それまで作ってきたファイルが全て無駄になります。

正直いって、そんなことが本当に起こるとは私も思っていません。
ですが、起こってもおかしくはないんです。

EXACT関数を使うやり方しか思いつけなかったならしかたがないでしょうが、他のやり方も思いついたのにわざわざEXACT関数を使うべき理由がありません。
「数字を正しく判定できなくなることが、いつ起こってもおかしくない」という潜在的な危険性を無くしておいたほうが、ビジネスではよいと私は判断します。その理由で、この件でEXACT関数を使うことは私はお勧めしません。

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新しい方たちへ

PowerPoint for Mac でフォントのカスタマイズ( XML を使わないやり方)
■macOS Big Sur バージョン11.2.3
■Microsoft 365 Apps for businessサブスクリプション
PowerPoint for mac バージョン16.47(201031401)

・パワーポイントでファイルを作るときに、最低限理解しておくべき3つのこと。
■macOS Catalina バージョン10.15.7
■Microsoft 365 Apps for businessサブスクリプション
(旧称 Office 365 Business)
PowerPoint for Mac バージョン16.43(20110804)

・Word で「メイリオ」を使うときに行間が広がらないようにしておく。(行グリッド線に合わせる。)
■macOS Catalina バージョン10.15.5
■Microsoft 365 Apps for businessサブスクリプション
(旧称 Office 365 Business)
Word for Mac バージョン16.38(20061401)

配列数式は使わない。作業セルを使う。

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PowerPoint で画像の一部を元に戻せないようにぼかす。

この記事は自分用の覚書です。

■MacBook Pro macOS Monterey
バージョン 12.6

■Microsoft 365 Apps for businessサブスクリプション
(旧称 Office 365 Business)
PowerPoint for Mac バージョン 16.71 (23031200)

H.M さん。

パワーポイントで画像の一部をぼかして、それを「ぼかし無し」には戻せないようにするやり方です。
(以下は一つの領域をぼかすやり方です。画像上で複数の領域を指定して個々にぼかすやり方はこっちを見てください。)

■課題

オンライン会議の様子をパワーポイントのスライドにしたい。
そのファイルは社外へ出すので、オンライン会議の参加者の顔がわからないようにぼかしておきたい。
また、パワーポイント形式のまま渡したときに、ぼかした状態を元へ戻せないようにもしておきたい。

■パワーポイントで画像の一部をぼかす。

パワーポイントで画像の一部をぼかすやり方は、私もよくわかってなかったのであらためて調べました。
どうやら、「画像の上で領域を指定してそこだけぼかす」機能はパワーポイントには無いようです。
(もしその方法があったら私にも教えてください。)

ですが、ネット上では親切な方々がパワーポイントで「画像の一部をぼかす」ちょっとした工夫を公開してくれています。
パワーポイント 画像 部分的にぼかす
で検索するとたくさん見つかります。詳細はそうした皆さんのページで確認してください。

手順の違いはあっても、やっていることは同じです。

画像をコピーしてそちらをぼかし、それを元の画像の上に重ねてトリミングするというものです。
結果として、元の画像を部分的にぼかしたように見える状態ができあがります。

  1. 画像 A をコピーして画像 A' をつくる。
  2. 画像 A' を「アート効果」でぼかす。
  3. 画像 A' を画像 A の上にぴったり重ねる。
  4. 残したい部分だけになるように、画像 A' をトリミングする。

Bubunntekini_bokasu

ぼかしの度合いは必要に応じて調整してください。
「図の書式設定」のなかに「ぼかし」というのがありますが、それではないです。「アート効果」のなかにある「ぼかし」を使います。

ちなみに、上の画像 A' は「半径 26」です。
自分が知っている人だと、いくらぼかしてもその人だとわかってしまうので感覚的にぼかしの度合いを決めるのはちょっと迷いました。

26 という値に深い意味はないです。
「写っている人と面識がない人が、あとで実際にその本人を見かけても顔がわからないぐらい」というのは、そのぐらいかなと感じたというだけです。

Artkouka_bokasi_26_20230326164201

トリミングで非表示にした情報はファイルの中に残っているので、トリミング前に戻すことができます。
それも戻せないようにするなら、「図の書式設定」-「図の圧縮」-「図のトリミング部分を削除する」を実行してください。
(「図のトリミング部分を削除する」の実行は、ファイルサイズを抑制するにも役立ちます。)

なお、画像が GIF 形式の場合は、上記の操作をしてもトリミングで非表示にした部分は削除されません。
これは GIF 形式の仕様です。Microsoft のサイトにもその旨が載っています

今回のように、何かを伏せる必要があるときは GIF 形式の画像には注意が必要です。

■「ぼかし」を元に戻せないようにする。

上記のままだと、パワーポイントでそのファイルを開けば、画像 A' はぼかしが無い状態に戻せます。

それを戻せないようにするには、A と A' を一枚の画像にしてしまえばよいです。

やり方は簡単です。

A と A' をまとめてコピーして「図としてペースト」を実行します。

これで完了です。
そもそもから「部分的にぼかしが入っている画像」になったので、「アート効果」でぼかしを解除することはできません。
(実は、前出の Micorosoft のサイトにある「対処方法」と同じやり方です。)

A と A' は削除してかまいません。
(ここまで書いて気づきましたが、A と A' を削除するなら、先の「図のトリミング部分を削除する」は必要ないですね。)

Zutosite_paste

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ChatGPT の「メッセージ表示」をちゃんと見ましょうよ。というか……

ChatGPT にログインしたらどでかく載ってます。

「制限事項 (Limitation)」のところ。

「誤った情報を生成することがある」し、「有害な指示や偏った内容を作成することがある」そうです。

「2021年以降の世界や出来事についての知識が乏しい」というのは、ちょっと意外です。
最新情報をよりよく知っていると思い込んでいました。

「日付が新しい情報は刻一刻と増えていくので学習が追いつかない」ということなのでしょかね。

Chatgpt_topgamen

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ChatGPT の「メッセージ表示」をちゃんと見ましょうよ。その2

OpenAI の皆さんは最初から言っているわけですよ。
「機密情報は共有しないでね」って。

ChatGpT にログインした人なら皆んな見ているはずなんですどね。

「やらないでね」と言っていることをやっちゃう人っていますねえ。

「利用禁止のルール」なんかそういう人には意味がない。
「だめだよ」と言われてもやっちゃうのがそういう人だから。

IPアドレスを指定して接続禁止? いやいや。自宅からならどうにでもなりますし。

つまり、「禁止のルール」を設けることは根本的解決にならないです。

「しないでください」と言われたことを、しっかりと「しないでおく」意識を育てる指導・育成が必要なんだと思います。

それは「組織における人材教育」の役割の一つである私は思うのですけどね。

02chatgpt_sensitive_information

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ChatGPT の「メッセージ表示」をちゃんと見ましょうよ。

話題が絶えない ChatGPT。

課題というか問題点というかで、「不正確な情報が含まれる場合がある」といった指摘を見たり聞いたりしますが、そんなの指摘するほどのことではないでしょうがという気がします。

だって、ログインしたときに最初に表示されるメッセージで OpenAI の皆さんがはっきり言っていますから。

01chatgpt_ourgoal

英語ができないので、DeepL に助けてもらうとこういう意味。

外部からのフィードバックを得て、システムの改善や安全性の向上につなげることを目的としています。
私たちは安全策を講じていますが、システムは時折、不正確な情報や誤解を招く情報を生成したり、不快感や偏りのあるコンテンツを生成したりすることがあります。また、アドバイスをすることを目的としたものではありません。

そもそも「アドバイスを目的としていない」し「不正確な情報や不快な情報も出ることがある」と書いています。

ログインした人は、みんなこれを見ているはずなんですけどね。

「……を教えてください」と尋ねるのは彼らも歓迎しているはず。改善していきたいから。
ただ、「正しくて役に立つ回答はあんまり期待しないでね」ということ。

我々がやるべきは、出てきた結果に対して「いいね」あるいは「良くないね」アイコンをクリックしてフィードバックを返すこと。
そうしたフィードバックがあればあるほど ChatGPT は磨かれる。

「不正確な情報が……」や「間違っているところがある」などと指摘されると、OpenAI の皆さんにしてみれば、「最初からそう言ってますでしょッ!」という気分かも。

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ここがいらつく Office for Mac

■MacBook Pro macOS Monterey
バージョン 12.6

■Microsoft 365 Apps for businessサブスクリプション
(旧称 Office 365 Business)
バージョン 16.67 (22111300)

「Excel でも PowerPoint でも、Word でもMac版があるし、WindowsPC から MacBook に乗り換えようと思うのだけど」といった相談を受けたら……自分なら積極的には乗り換えは勧めない。

MacBook にしたら仕事が格段にやりやすくなるとか、MacBook 自体に何かの利点があるならそれでよいけど、そうではなくて、単に「Office は Mac でも使えるし」みたいな漠然とした理由なら乗り換えは止めておくことをお勧めする。

Windows版Officeでなら当たり前にできることで、Mac版ではできないことがちらほらあって、致命的ではないけれど「前はできたのに……」といらつくことがあるから。
"致命的ではない" という点が、また腹立たしいところ。

■Excel for Mac
・「データ」の「リスト」の欄に「名前付き範囲」を入れたいときに、F3 キーで名前付き範囲の一覧を呼び出せない。
「リスト」の機能をよく使っている人だと、この面倒くささを共感していただける人がいるのではないか。

Windows版だと F3 キーで「名前付き範囲」を呼び出せる。

Mac版で同じことをしようとすると、先にセル範囲につけた「名前」を確認して控えるなりしておいて、手入力する。
だって、一覧を呼び出して選べば入力されるという機能がないんだもの。

先に確認しておけば済む話ではあるから "致命的ではない" んだよねえ。それが、また……。

・「条件付き書式」の入力欄や「データ」の「リスト」の入力欄にカーソルを置いて F2 キーを押しても編集モードにならない。
なんのことかぴんとこない人も多い気がするが、これがまったくもって腹立たしい。

「条件付き書式」の入力欄や「データ」の「リスト」の入力欄を書き換えようとしてカールを動かしたら、関係のないセル参照が入って元々あった数式が消えちゃうとかを経験した人はいると思う。
これ、Windows版でなら入力欄にカーソルを置いて、F2 キーを押すと自由に編集できるようになる。やってみればわかる。

ところが、Mac版Excelだとそうならない。

いや。「なる」ことは「なる」のだけど、「F2キーを押して自由に編集できるようにするには → いったんカーソルを動かして、不要なセル参照を欄内に入れる → そのあとなら、F2キーで自由に編集できる」ようになる。

つまり、いったん不要なセル参照を入れてからでないと、F2 キーが効かないという妙な仕様になっている。

よく使う人は「イラッ」ってするでしょ?
でも、"致命的ではない" んだよねえ。「F2 キーが使えない」わけではないから。
だからそれがさあ……。

■PowerPoint for Mac
・図形の寸法を指定して印刷できない。
Windows版の PowerPoint では、スライド上に描いた図形の「高さ」と「幅」を数値 (cm) で指定してその通りに印刷できる。
それがMac版では指定した寸法で印刷できない。

プリンタやプリンタドライバのせいではない。
だって、Word for Mac なら指定した寸法での印刷ができる。なので、必要なときは Word で乗り切る。

「できるならいいじゃん」という問題ではない。
Windows版でなら当たり前にできることを、Mac版でも当たり前にしてほしいのだ。

というか、使っているのは Microsoft 365なんですよ。
「利用料」を取っておいて、できて当たり前のことができないというのはちょっとどうなんだ?

マイクロソフトさんはこのことに気づいていないとは思えない。

たぶん、"致命的ではない" から改善の優先度が低いのだろうと想像している。
"致命的ではない" ……から。

・段落の上下を入れ替えるショートカットキーがない。
Windows版 PowerPoint にはある。Alt + Shift + ↑(↓)。
ちょっとしたことなんだけど、だからこそできないと「イラッ」となる。

Word for Mac には「ある」のに。Shift + control + ↑(↓)。

PowerPoint for Macで、段落の上下を入れ替えるには、上(下)の段落を選択して→切り取って→1つ下(上)の段落前にカーソルをおいて→貼り付ける。
段落の上下を入れ替えるショートカットキーがほしくならない?

"致命的ではない" ……けど。

・図形にロックをかける(外す)機能がない。
これはそのうち実装されると思うが。
Windows版 PowerPoint には、図形の寸法を変えられないようにロックする機能がある。
しかし、PowerPoint for Mac にはそれがまだない。
ということで、Windows版 PowerPoint で図形をロックしてあるファイルをもらうと、Mac側ではその図形については大きさを変えられない。

だって、ロックを外す(かける)機能がないのだもの。

そんな目に遭ったらやれることはただ1つ。
WindowsPCを用意してそちらでファイルを開いてロックを外して、それからmacOS環境にファイルをもってくる。

そんなに何度もあることではないけど、遭遇したら面倒なのですよ。
"致命的ではない"……けどさあ。

■Word for Mac
・自作のスタイルが何かの加減で突然くずれる。
せっかく作ったスタイルが適用してもその通りになってくれないことがある。
これが起きると、いうことをきかなくなったスタイルを削除して、もういちど作り直す。
どんなときに起きるのか因果関係がわからないので、根本的な対処もできない。

でもこれは、自分の使い方が悪いのかもしれないとちょっと思っている。
けれど、それにしてもWindows版では、「自作スタイルがくずれる」なんて目に遭ったことがなかった。

"致命的" ではない。ないですけど……。

■「最近使ったファイル」の一覧を一括で削除する機能がない。
macOS版の Excel, PowerPoint, Word について同じ。
Windows版では、「最近使ったファイル」の一覧を一括で削除することができる。

使ってきたファイル名にクライアント名や個人名が入っていて、他者に見られたくないから一気に削除しておきたいときがある。
それが、Mac版ではできない。
(そもそも「最近使ったファイル」の一覧に表示する数を指定できない。Windows版ではできる。)

地道に一つひとつ「選択して削除、選択して削除、選択して削除、もう一つ選択して削除、また選択して削除、なお選択して削除、まだ選択して削除、それでも選択して削除……」と、三途の川の賽の河原で石を積み上げるような作業が必要になる。

"致命的ではない" ですけど、一括削除の機能をくださ〜〜い!
最低でも、「最近使ったファイル」の一覧数を指定できるようにしてほしいです。だって、Windows版ではできますもの。

以上、ここがいらつく Office for Mac。
「そんな機能はあんまり使わんなあ」という人や「"致命的ではない" ならそれでいいや」という人は問題なし。お好きにどうぞ。

・追伸
Excel for Mac の Power Query では、Windows版(「データの取得」)でできることの一部しか同じことができないというのも恨みがまさしく、ネチネチと指摘したかったけど、これについてはマイクロソフトさんからMac版に「実装する」という公式アナウンスが出ているので、ここはありがたく待つことにする。

実装がいつになるかはわからないけど。

言い方を変えると、Windows版の Excel で「データの取得」をフル活用している人は、いまは絶対にMacに乗り換えてはいけない。
できていたことができなくなる場合があるから。

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Mac版PowerPoint にも図形をロックする(外す)機能をください。

■MacBook Pro macOS Monterey
バージョン 12.6

■Microsoft 365 Apps for businessサブスクリプション
(旧称 Office 365 Business)
PowerPoint for Mac バージョン 16.66.1 (22101101)

Mac版PowerPointで、大きさを変えられない図形があった。

これには驚いた。
macOS 上ではどうにもできなかった。

■そもそも……

Windows版PowerPoint で作ったファイルをもらって編集しようとしたら、大きさが変えられない図形があった。

選択はできる。
だけど幅と高さの指定がどうやってもできない。

選択したときに表示されているハンドルを見ると、どうも何かしらの「ロック」がかかっているよう。

■Windows版PowerPoint で開いてみる。

WindowsPCにファイルをもっていって開くと、やはり「ロック」がかかっていた。

Windows版PowerPoint ( Microsoft 365 Apps for Business )では、図形に「ロック」をかける機能が実装されている。

■ようするに……

図形をロックする(外す)機能が、Mac版PowerPoint には今のところ「無い」。

Windows版PowerPoint で図形にロックをかけたファイルは、Mac版PowerPoint で開いても「ロックをかけた状態はそのまま残っている」のが原因。

ロックする(外す)機能が無いのだから、Mac版PowerPoint 側ではどうすることもできない。

こういう機能は Windows と macOS について同時に実装してほしい。

でないと、図形にロックをかけたファイルをWindowsユーザーからもらって、その図形の大きさを変えたかったら、MacユーザーはWindowsPCでいったんファイルを開くという作業をしないといけない。

マイクロソフトさん。
これ、いつまで続くんですか。

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より以前の記事一覧