パソコン・インターネット

Excel の表全体でどこかにある「重複する値」を除外した一覧を作る。

この記事は自分用の覚書です。

■MacBook Pro macOS Ventura
バージョン 13.6.4

■Microsoft 365 Apps for businessサブスクリプション
(旧称 Office 365 Business)
Excel for Mac バージョン 16.84 (24041420)

H.N さん

表全体でどこかにある「重複する値」を除外した一覧の作成です。

使う関数は次の2つ。

・UNIQUE関数:重複しないデータを作成する
・TOCOL関数:「複数行×複数列のセル範囲や配列」を1列に変換する

UNIQUE関数が使えるのは Excel2021 以降で、TOCOL関数はいまのところ Microsoft 365サブスクライバーだけが使える関数です。

2つの関数については、親切な人たちがわかりやすい解説をいくらでも公開してくれています。
私があれこれふれるよりもそうした解説を参照してください。

なお、「重複がない状態」には2種類あります。
どちらもUNIQUE関数で作れます。
1. 元データとなるすべての値を一つずつにした一覧
(ABCADBE → ABCDE)
2. 元データにおいてそもそも重複していない値の一覧
(ABCADBE → CDE)

このような表ですね。

01tyouhuku_wo_nakusu

表内に重複している値があります。

02tyouhuku_wo_nakusu

で、こうします。
「元データとなるすべての値を一つずつにした一覧」でも「元データにおいてそもそも重複していない値の一覧」でも簡単に作れます。

03tyouhuku_wo_nakusu

■「スピル」の理解は必須です。

ここで出てきている関数では「スピル」という機能が使われていて、引数に付いている「#」は「スピル範囲演算子」というものです。
セルのアドレスにスピル範囲演算子を付けておくと、スピルするセル範囲に増減があっても、数式を書き換えることなく自動的に関数の結果が変わります。

特にエクセルを仕事で使っているなら「スピル」の理解は必須です。
「スピル」と「スピル範囲演算子」についても詳しくはご自身で調べてください。

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新しい方たちへ

PowerPoint

PowerPoint for Mac でフォントのカスタマイズ( XML を使わないやり方)
・macOS Big Sur バージョン11.2.3
・Microsoft 365 Apps for businessサブスクリプション
PowerPoint for mac バージョン16.47(201031401)

パワーポイントでファイルを作るときに、最低限理解しておくべき3つのこと。
・macOS Catalina バージョン10.15.7
・Microsoft 365 Apps for businessサブスクリプション
(旧称 Office 365 Business)
PowerPoint for Mac バージョン16.43(20110804)

Word

Word で「メイリオ」を使うときに行間が広がらないようにしておく。(行グリッド線に合わせる。)
・macOS Catalina バージョン10.15.5
・Microsoft 365 Apps for businessサブスクリプション
(旧称 Office 365 Business)
Word for Mac バージョン16.38(20061401)

Excel

配列数式は使わない。作業セルを使う。

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Facebook へのログインで使っているメールアドレスを別のメールアドレスに変える。

この記事は自分用の覚書です。

Facebook へのログインで使っているメールアドレスを別のメールアドレスに変えるには、大きく2つの作業を行う。

  • 新たなメールアドレスを追加する。
  • 先に使っていたメールアドレスを削除する。

新たなメールアドレスを追加する

1. 右上の「アカウント」のアイコンから「設定とプライバシー」を選択。

01facebook

2. 「設定」を選択。

02facebook

3. 画面左にある「アカウントセンター」から「個人の情報」をクリック。

03facebook

4. さらに「個人の情報」をクリック。

04facebook

5. 右側に表示される「連絡先情報」をクリック。

05facebook

6. 「新しい連絡先を追加」をクリック。

06facebook

7. 「メールアドレスを追加」をクリック。

07facebook

8.「メールアドレスを入力」の欄に、新たにログインで使うメールアドレスを入力。
「このメールアドレスを使用するアカウントを選択」の右端でチェックを入れて「次へ」をクリック。

08facebook

9. 「メールアドレスを入力」の欄に入れたメールアドレスに認証コードが送られているので、そのコードを「認証コードを入力」の欄に入れて「次へ」をクリック。

09facebook

10. 「メールアドレスを選択されたアカウントに追加しました」が表示されたら「閉じる」をクリック。
これで新しいメールアドレスの追加が完了。

次に、元々使っていたメールアドレスを削除する。

10facebook

先に使っていたメールアドレスを削除する。

1. 「メールアドレスを選択されたアカウントに追加しました」が表示されて「閉じる」をクリックしたら、「個人の情報」の画面に戻るので「連絡先情報」をクリック。

11facebook

2. 削除したいメールアドレスをクリックして、「メールアドレスを削除」をクリック。

3. 「メールアドレスを削除しますか?」という確認が表示されるので「削除」をクリック。

12facebook

4. Facebook へのログインパスワードを求められるので入力して「Submit」をクリック。

13facebook

5. 「以前のメールアドレスを削除しました」が表示されたら「閉じる」をクリック。

14facebook

6. 先に使っていたメールアドレスが削除されて「個人の情報」が表示されるので右上のバツ印で閉じる。
メールアドレスの削除はこれで完了。

今後は、新たに追加したメールアドレスを使って Facebook にログインする。

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Excel のIFS関数で点数による5段階評価:2通りの引数の書き方(「低」から「高」・「高」から「低」)

この記事は自分用の覚書です。

■MacBook Pro macOS Ventura
バージョン 13.6

■Microsoft 365 Apps for businessサブスクリプション
(旧称 Office 365 Business)
Excel for Mac バージョン 16.78 (23100802)

K.M さん。

IFS関数で点数によって5段階評価を行う際に、引数の書き方が2通りあるという話について、ここにも残しておきます。

・点数による今回の評価段階
S:76 以上 100 以下
A:61 以上 75 以下
B:46 以上 60 以下
C:31 以上 45 以下
D:0 以上 30 以下

2通りの引数の書き方

IFS関数で点数によって5段階評価を行う際に、引数の書き方は次の 2 つ。

  • 「評価が低い」方から「評価が高い」方へ書く。
    ( D C B A S )
  • 「評価が高い」方から「評価が低い」方へ書く。
    ( S A B C D )

引数を指定する際の留意点

  • 「評価が低い」方から「評価が高い」方へ書く。
    ( D C B A S )
    「各点数幅の上限値以下」という指定の仕方をする。
  • 「評価が高い」方から「評価が低い」方へ書く。
    ( S A B C D )
    「各点数幅の下限値以上」という指定の仕方をする。

どちらを選ぶか。

どちらを選んでも結果は同じだが、「どちらでもよい」という考え方はしない。
関わるメンバー間で書き方を統一しておく。

01ifs_tei_kara_kou

02ifs_kou_kara_tei

選択の際の観点

日常の言い方に合わせておく。
そうすることで数式の自然な理解に役立つ。

会議などで「S,A,B,C,D」と口にしているなら、引数もそれに合わせて「評価が高い」方から「評価が低い」方へ書いておく。
逆に日頃から「D,C,B,A,S」と言っているなら、「評価が低い」方から「評価が高い」方へ書く。

まとめると……

03ifs_2toorino_hikisu

数式についてその他あれこれ

「0 未満の値」と「100 を超える値」の処理について

「0 未満の値」と「100 を超える値」が入力された際の処理については先の数式では考慮していない。
点数は、0 から 100 までなので、「0 未満の値」と「100 を超える値」はそもそもありえない。

こういう仕事の場合、点数を基準にして並び替える作業が必ずある。「0 未満の値」と「100 を超える値」が入っていても、その際に気づける。
したがって、それらの値についての処理をあらかじめ入れ込んでおく必要はないと判断した。
(必要性があるなら入れておく。)

IFS関数の引数で「TRUE」の未指定について

IFS関数では、引数の最後に「TRUE」とその「結果」を記述しておくと、「"左側のいずれもが 偽 である" が成り立つ場合」の処理を指定しておくことができる。

それを使って、「"セルが未入力" が成り立つ("左側のいずれもが 偽 である" が成り立つ)場合の処理」を指定できるが、先述の数式ではわざとそれをしていない。

論理式「TRUE」で「左側の論理式のいずれもが 偽 である場合の処理を指定する」と知っていなければ、数式の意味が理解しづらくなると考えたため。
「A1="",""」と書いてあれば、「セルが未入力の場合の処理を指定している」と一目でわかりやすい。

数式はセル内改行できる。

数式をセル内改行しておくことで、何をしているかがより理解しやすくできる。
(各引数の左端はスペースで揃えている。)

必ずセル内改行しておくべきものではない。場合によって活用する。

04ifs_cellnai_kaigyou

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数字のみ対象に掛け算する「PRODUCT関数」覚書

この記事は自分用の覚書です。

■MacBook Pro macOS Ventura
バージョン 13.6

■Microsoft 365 Apps for businessサブスクリプション
(旧称 Office 365 Business)
Excel for Mac バージョン 16.78 (23100802)

エクセルで「掛け算」をするのに * (アスタリスク)を使う場合が多いが、デメリットがある。

アスタリスクを使う掛け算のデメリット

数式内で参照しているセルに「空欄セル」があると、計算結果が 0 になる。
「文字列が入ったセル」があると、#VALUE のエラーが起きる。

PRODUCT関数

掛け算の答えを返す関数。

引数で参照しているセル範囲にある「数字のみ」を対象に計算する。
空欄セル、論理値、および文字列はすべて無視する。
引数のなかに「空欄セル」や「文字列が入ったセル」があっても、計算結果が 0 になったり、エラーが起きたりしない。

セル範囲を引数にできるので、複数のセルを掛け算する場合にも便利。
=PRODUCT(A2:C2,E2:G2) は =A2*B2*C2*E2*F2*G2 の結果と同じになる。
=PRODUCT(A2:C2,2) は =A2*B2*C2*2 の結果と同じになる。

「全てのセルに数字が必ず入るとは限らない。」あるいは「"空欄セル" や "文字列が入るセル" があっても計算結果が得られるようにしておきたい」なら、PRODUCT関数を使っておく。

Puroduct

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PowerPoint のスライド上にある写真について「人の顔がわからないようにぼかす」やり方に関する覚書

この記事は自分用の覚書です。

■MacBook Pro macOS Ventura
バージョン 13.4.1

■Microsoft 365 Apps for businessサブスクリプション
(旧称 Office 365 Business)
PowerPoint for Mac バージョン 16.76.1 (23082301)

PowerPoint のスライド上にある写真について「人の顔がわからないようにぼかす」やり方は 2 つある。

「写真全体をぼかす」と「顔の部分だけをぼかす」。

「ぼかす機能」としては、どちらの場合も「アート効果」の「ぼかし」を使う。

写真全体をぼかす
手っ取り早いのは「写真全体をぼかす」ほう。写真 1 枚につき 10 秒ほどでできる。
(なので、依頼を受けるほうとしては「それでよい」と言ってもらえるのが一番嬉しい。)

■顔の部分だけをぼかす
「顔の部分だけをぼかす」場合、つまり「どこをぼかすかの範囲を指定する」やり方は 3 つ。
「切り出し」、「重なり抽出」そして「トリミング」。

ただし、やり方としてはあっても「トリミング」は使わない。

3つのなかで「トリミング」での範囲指定は手順の数が一番多いから。
「切り出し」と「重なり抽出」では「ぼかす範囲の形状を円形でも四角形でもそのほかでも自由」にできる。
(「図形に合わせてトリミング」は論外。手順がさらに増える。)

かかる時間の目安は、「一人分の顔」に付き「切り出し」で「写真全体をぼかす」の約 2 倍、「重なり抽出」で約 3 倍といったところ。

もし 6 人分なら 2 分ほど、あるいは 6 分ほどになるということ。
「写真全体をぼかす」なら 10 秒ほどなのを考えると、12 倍から 18 倍。

「オンライン会議の様子をスクリーンショットしたものについて "顔の部分だけをぼかしたい"」という依頼が、いかに面倒かを推して知っておいてほしいと期待するのは望みすぎだとは自分には思えない。

頼まれれば拒みはしないが。

手順の数としては「切り出し」が一番少ないが、「重なり抽出」と比べるとちょっとだけ見た目に不自然さが出る。
とはいえ、両者を比較しなければわからないぐらい。それでよければ、手順が少ないという意味で「切り出し」で範囲を指定したいのが本音。

見栄えの良さだけでいえば「重なり抽出」のほうが良いが、「切り出し」より面倒なので積極的に採用したくない。

■ファイルサイズが増える場合
「ぼかしを解除して "元の写真に戻せる" ようにしておく」場合と「解除できないようにしておく」場合で別の問題が起こる。

前者のほうがファイルサイズが大きくなる。
「ぼかしを解除できるようにしておく」とファイルサイズが後者の約 40 倍になる。

たとえば、「解除できないようにした」場合が 100 KB だとすると、「解除できる」場合のファイルサイズは 4 MBほどになるというわけ。

特別な理由がないなら、ファイルサイズを抑えられるという意味で「ぼかしを解除できないようにしておく」ほうがおすすめ。

手間はさほどかからない。
写真をコピーして「図として貼り付け」を行って複製元の写真を削除するだけ。時間にして写真1枚につき 30 〜 40 秒ほど。
(写真を傾けていたり、ほかの画像と重ねていたりするとその処置にさらに時間はかかるが、それは「ぼかし」とは別の話。)

■結論
ということで、「人の顔がわからないように写真をぼかす」作業では、許してもらえるなら「写真全体をぼかす」やり方をさせてほしい。
それではだめだというなら、せめて「切り出し」でお願いしたい。

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PowerPoint で画像の複数箇所をぼかす。

この記事は自分用の覚書です。

■MacBook Pro macOS Ventura
バージョン 13.4

■Microsoft 365 Apps for businessサブスクリプション
(旧称 Office 365 Business)
PowerPoint for Mac バージョン 16.73 (23051401)

H.M さん。

パワーポイントで画像(写真)の複数箇所をぼかすやり方を思いついたのでまとめました。
複数人の被写体の顔だけをそれぞれぼかすのに役立つと思います。

先の記事のように「画像の一箇所をぼかす」際にも下記のやり方で可能ですね。
(リンク先の記事をまとめているときは、ここでのやり方を思いつきませんでした。)

複数のやり方があるときに「どのやり方が一番よいか」という疑問をもつことがありますが、その答えは「場合によって変わる」です。

パワーポイントに限らず他のアプリでも、どのやり方が一番よいかということではなく、「複数のやり方を知っていて、その都度どのやり方をするのがよいかを考えて選択できるスキルがある」ことが重要です。

たとえば、クリックする回数が1回でも少ないことを重視するなら、上記リンク先のやり方のほうがよいでしょう。
あるいは、任意の範囲や形状でぼかす必要があるならば、頂点を編集できる図形を描くこちらのやり方のほうが適しています。

■「図形の書式設定」の「切り出し」

「切り出し」という機能を使います。
画像にカッターで切れ目を入れて一定の領域を分離させるイメージの機能です。

たとえば、「切り出し」た部分を削除すると、そこに穴をあけてくり抜いたのと同じことになるので、さらに背景にある画像をそこからのぞかせるといった加工ができます。
(観光地で見かけるいわゆる "顔出し看板" のようなものを作れるわけです。)

※以下、画像の出典:PowerPoint のストック画像。

ご存知のように、パワーポイントでは一つの画像全体をぼかすことはできますが、領域を指定してぼかすことはできません。
(そのうちできるようになると嬉しいのですが。)

この「切り出し」は、そもそも領域を指定して用いるものですし、複数の領域を指定できます。そして「切り出し」の機能で分離させた領域は独立した画像になります。
ということは、パワーポイントでそれぞれの領域をぼかすことができるということです。結果的に複数箇所をぼかした状態の見た目を作れます。

00bunrisasetagazou_dokuritusiteiru

ぼかした部分も1つの画像なので、そのままでは扱いが不便ですから全体を選択してグループ化しておくとよいと思います。

01hukusuukasyo_bokasu

■パワーポイントで画像の復習箇所をぼかす手順

  1. 写真を挿入して、ぼかしたい箇所を覆うように図形を描いていく。
  2. 元の写真のほうを最初に選択して、次に描いた全ての図形を command キーを押しながら一つずつ選択していく。
  3. 「図形の書籍設定」から「切り出し」を選ぶ。
    描いた図形が消えて、領域が四角形に選択されている状態になる。
  4. いったん選択状態を解除して、選択されていた領域を一つあらためてクリックする。
  5. 「図の書式設定」の「アート効果」でぼかしの度合いを調整する。
    「切り出し」た個々の領域に対して手順4、5を繰り返す。

ぼかしたい箇所を覆うように図形を描いたら、手順2で元の写真のほうから先に選択するのがミソです。
やってみるとわかりますが、図形から先に選択していくと「切り出し」が思ったようになってくれません。

また、手順4でいったん選択を解除するのも大事です。
「アート効果」のぼかしは、複数の写真を一括してぼかすことができません。一つずつぼかしを入れていく必要があります。

ぼかしを元に戻せなくするやり方は、上記リンク先と同じです。
元の写真とぼかした領域をまとめてコピーして、「図としてペースト」を実行します。これで1枚の画像になっているのでぼかしを元へは戻せなくなります。

1.写真を挿入して、ぼかしたい箇所を覆うように図形を描いていく。

頂点を編集して、任意の範囲や形状で覆うこともできます。

あるいは、「図形の書式設定」の「図」アイコンのなかにある「トリミング」で、「幅」「高さ」などを数字で入力してどこを残すのかを正確に指定することもできます。

02hukusuukasyo_bokasu

2.元の写真のほうを最初に選択して、次に描いた全ての図形を command キーを押しながら一つずつ選択していく。

03hukusuukasyo_bokasu

3.「図形の書籍設定」から「切り出し」を選ぶ。

描いた図形が消えて、領域が四角形に選択されている状態になります。
描いた図形がどんな形でも、このときは四角形に選択されています。

04hukusuukasyo_bokasu

4.いったん選択を解除して、選択されていた領域を1つあらためてクリックする。

05hukusuukasyo_bokasujpg

5.「図の書式設定」の「アート効果」でぼかしの度合いを調整する。

最初に描いた図形の形状のぼかしになります。描いた図形が円なら円状のぼかしになります。

「選択されていた領域を1つあらためてクリックする」→「ぼかしの度合いを調整する」の操作を、「切り出し」た個々の領域に対して行います。
結果として、複数箇所をぼかした状態の画像になります。

06hukusuukasyo_bokasujpg

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PowerPoint for Mac でフォントをカスタマイズする際のバグ

この記事は自分用の覚書です。

■MacBook Pro macOS Ventura
バージョン 13.3.1(a)

■Microsoft 365 Apps for businessサブスクリプション
(旧称 Office 365 Business)
PowerPoint for Mac バージョン 16.73 (23051401)

K.K さん。

以前にここで共有したフォントをカスタマイズするやり方について、パワーポイントでバグが起こっています。

Microsoft365 のサポートに確認して、「パワーポイントのバグである」返答をもらいました。
開発部署にはその旨の連絡をしてくれているそうですから、いつになるかはわかりませんが、いつか解消されると思います。

同バグの回避策も下に載せておきます。

■バグが起こることが、社内で確認できている環境

・PowerPoint for Mac 16.68以降
・macOS Ventura, macOS Monterey 12.6.5 以降。

■起こっているバグ

メニューの「フォーマット」から「フォント」を選ぶと、[フォント]ダイアログボックスの「日本語用のフォント」の選択欄にフォント名の一覧が正常に表示されない。
(半角英数用フォントの一覧は正常に表示される。)

Hankaku_eisuu_nihongo_font01

■回避策

プレースホルダーで使う日本語用(全角用)と英数字用フォントを一括で指定する場合。

1.まず、日本語用フォントを指定する。
(先に「英数字用のフォント」を指定すると、うまくいかない。)
・スライドマスターでプレースホルダーを選択
・「ホーム」タブを開いて、フォント名が表示されている欄で日本語用フォントを選択する。

Hankaku_eisuu_nihongo_font02

2.次に英数字用のフォントを指定する。
・スライドマスターでプレースホルダーを選択
・メニューの「フォーマット」から「フォント」を選択
・[フォント]ダイアログボックスが開いたら、「英数字用のフォント」の欄でフォント名を選択​​する。

これで、プレースホルダーで使う日本語用(全角用)と英数字用フォントを一括で指定できている。

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「1つの行のなかの全てのセルが同じ値」である行を見つける。

この記事は自分用の覚書です。

■MacBook Pro macOS Monterey
バージョン 12.6.5

■Microsoft 365 Apps for businessサブスクリプション
(旧称 Office 365 Business)
Excel for Mac バージョン 16.72 (23040900)

T.N さん。

「1つの行のなかの全てのセルが同じ値」である行を見つけるやり方です。

■課題

アンケート結果(数字)の一覧がある。
各行を調べて、その行の全てのセルが同じ値である行を見つけたい。
結果としては、それらの行以外の行を一覧にしたい。
(全てのセルの値が異なっている行の一覧をつくる。)

ただし、「行の全てのセルが同じ値である行」は削除しないで残しておきたい。

■「行の全てのセルが同じ値である行」を見つける。

次図をやりたいということですよね。

01gyouno_naka_onajiatai

上側の図の状態を作れれば、オートフィルタを使ってF列を「空白セル」で絞り込むことで目的の一覧になりますが、以下ではFILTER関数を使ってみました。
どこかのセルにFILTER関数の数式を入れておけば、オートフィルタを使うこともないので手順を少しでも省略できますから。

あとあとデータが増えていくことを考えて、元データ全体を「テーブル」にしておくことをお勧めします。
テーブルにしてあれば、行や列の追加があっても参照している数式を書き換える必要がありません。

いくつかやり方を思いつきましたが、ここではCOLUMN関数とCOUNTIF関数をIFS関数の引数に使うやり方を採りました。

数式の可読性を上げるために、セル内改行してあります。
(引数の頭はスペースで揃えています。)

02gyouno_naka_kotonaru_itiran_table

テーブルの中を参照するやり方は「構造化参照」と呼ぶそうです。
見慣れない数式なので、ややこしく感じるかもしませんが、落ち着いて見ればわかると思います。

やっていることは従来のセル参照と同じですから。

03gyouno_naka_kotonaru_itiran_cellsansyo

COLUMN関数で「設問5」の列(E列)の列番号を取得しています。
E列のセルを参照しているので、どれも答えは「5」になります。

COUNTIF関数で、「設問1」から「設問5」(A列からE列)のセル範囲にある「設問1」の列(A列)の値の個数を取得しています。
全て同じ値なら答えは「5」個ですね。

IFS関数の引数「論理式1」は「COLUMN関数とCOUNTIF関数の答えが等しい」としています。
そして、それが成り立つ場合は、IFS関数は「同」という文字列を返します。

次に引数「論理式2」では、「COLUMN関数とCOUNTIF関数の答えが等しくない」としています。
こちらが成り立つ場合は、IFS関数は空白を返します。

なお、IFS関数は論理式とそれが成り立ったときに返す値の組み合わせを最大127個まで指定でき、最後として TRUE を論理式として指定すると、その前までのどの論理式も成り立たない場合に返す結果を指定できます。
これは、論理式とそれが成り立ったときに返す値の組み合わせが1つの場合でも同じです。なので、次のように数式を書いても上記と同じ結果になります。

02gyouno_naka_kotonaru_itiran_true

ただ、「TRUE を指定するとはどういうことなのか」を知らない場合には、何をしているかの理解のしやすさが少しとはいえ落ちると感じたので、今回は TRUE を引数に指定するやり方は避けました。

■FILTER関数で絞り込む。

ここでは別シートにFILTER関数の数式を用意しました。
テーブルの「行の中で全ての値が同じかの判定」の列(F列)が空白の行だけになるように、FILTER関数で絞り込んでいます。

04gyouno_naka_kotonaru_itiran

テーブルの見出しとデーターを参照している数式(構造化参照)は次のようです。

=a_テーブル1[[#見出し],[設問1]:[設問5]]

=FILTER(a_テーブル1[[設問1]:[設問5]],a_テーブル1[行の中で全ての値が同じかの判定]="")

05gyouno_naka_kotonaru_itiran

テーブル名は「a_テーブル1」にしました。
テーブル名の頭にアルファベットを付けておくことで、数式のなかでそのアルファベットを打つだけでテーブル名を呼び出せます。

なお、 _ (アンダーバー)は、Windows版Excel対応として付けています。

テーブル名の頭にアルファベットを付けただけだと、Windows版Excelでは数式オートコンプリートの表示で、同じアルファベットで始まる関数名のなかにそのテーブル名が混ざって表示されてしまい、それらの中からさらにテーブル名を探さないといけなくなります。
(Excel for Mac では、アルファベットを付けておくだけでテーブル名と関数名は分けて表示され、テーブル名のほうが上に表示されます。)

テーブル名にアンダーバーも添えておくことで、Windows版Excelでは数式の入力の際に頭のアルファベットを打つと、数式オートコンプリートの表示のなかで関数名より上にテーブル名を表示できます。

■他のやり方について

今回扱うのは「数字」なので、標準偏差を使うやり方も思い付きました。
標準偏差が 0 なら全ての値は等しいということになります。

06gyouno_naka_kotonaru_itiran

このやり方を採用しなかったのには、次の2つの理由があります。

  1. 「標準偏差が 0 なら全ての値は等しい」と知らなければ、何をやっているかを理解しづらい。
  2. 文字列が対象になった場合には使えない。

職場で作るファイルは誰のものでもなく皆のものです。誰かに引き継ぐかもしれませんし、他の人が流用するかもしれません。それを想定して「いつ誰が見ても理解しやすく作っておく」ことが大事です。

その理由で、うちの職場ならたぶん困る人は誰もいないだろうとは思いましたが、「"標準偏差が 0 なら全ての値は等しい" ことを知っていないと何をやっているのかわからない」状態にはしておかないほうがよいと判断しました。

また、COLUMN関数とCOUNTIF関数を使ったやり方なら、対象が「数字」でも「文字列」でも対応できます。汎用性がわずかでも高いので、そちらを採りました。

あるいは、AND関数とEXACT関数を使うやり方も思い付きました。
ただし、私ならそのやり方は採用しません。エクセルのヘルプに載っているように、EXACT関数は文字列を比較するための関数だからです。

07gyouno_naka_kotonaru_itiran

ヘルプには「文字列を比較する」と書いてあるだけなので、引数に数字を指定するのは間違った使い方です。
それでも TRUE と FALSE を正しく判定してくれますが、それはいわばエクセルが気をつかって例外的に扱ってくれているからといえます。

でも間違った使い方なんです。
今後、マイクロソフトの方針というか事情というかで、いつ正しい答えが得られなくなってもおかしくないんです。そうなったら、それまで作ってきたファイルが全て無駄になります。

正直いって、そんなことが本当に起こるとは私も思っていません。
ですが、起こってもおかしくはないんです。

EXACT関数を使うやり方しか思いつけなかったならしかたがないでしょうが、他のやり方も思いついたのにわざわざEXACT関数を使うべき理由がありません。
「数字を正しく判定できなくなることが、いつ起こってもおかしくない」という潜在的な危険性を無くしておいたほうが、ビジネスではよいと私は判断します。その理由で、この件でEXACT関数を使うことは私はお勧めしません。

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PowerPoint で画像の一部を元に戻せないようにぼかす。

この記事は自分用の覚書です。

■MacBook Pro macOS Monterey
バージョン 12.6

■Microsoft 365 Apps for businessサブスクリプション
(旧称 Office 365 Business)
PowerPoint for Mac バージョン 16.71 (23031200)

H.M さん。

パワーポイントで画像の一部をぼかして、それを「ぼかし無し」には戻せないようにするやり方です。
(以下は一つの領域をぼかすやり方です。画像上で複数の領域を指定して個々にぼかすやり方はこっちを見てください。)

■課題

オンライン会議の様子をパワーポイントのスライドにしたい。
そのファイルは社外へ出すので、オンライン会議の参加者の顔がわからないようにぼかしておきたい。
また、パワーポイント形式のまま渡したときに、ぼかした状態を元へ戻せないようにもしておきたい。

■パワーポイントで画像の一部をぼかす。

パワーポイントで画像の一部をぼかすやり方は、私もよくわかってなかったのであらためて調べました。
どうやら、「画像の上で領域を指定してそこだけぼかす」機能はパワーポイントには無いようです。
(もしその方法があったら私にも教えてください。)

ですが、ネット上では親切な方々がパワーポイントで「画像の一部をぼかす」ちょっとした工夫を公開してくれています。
パワーポイント 画像 部分的にぼかす
で検索するとたくさん見つかります。詳細はそうした皆さんのページで確認してください。

手順の違いはあっても、やっていることは同じです。

画像をコピーしてそちらをぼかし、それを元の画像の上に重ねてトリミングするというものです。
結果として、元の画像を部分的にぼかしたように見える状態ができあがります。

  1. 画像 A をコピーして画像 A' をつくる。
  2. 画像 A' を「アート効果」でぼかす。
  3. 画像 A' を画像 A の上にぴったり重ねる。
  4. 残したい部分だけになるように、画像 A' をトリミングする。

Bubunntekini_bokasu

ぼかしの度合いは必要に応じて調整してください。
「図の書式設定」のなかに「ぼかし」というのがありますが、それではないです。「アート効果」のなかにある「ぼかし」を使います。

ちなみに、上の画像 A' は「半径 26」です。
自分が知っている人だと、いくらぼかしてもその人だとわかってしまうので感覚的にぼかしの度合いを決めるのはちょっと迷いました。

26 という値に深い意味はないです。
「写っている人と面識がない人が、あとで実際にその本人を見かけても顔がわからないぐらい」というのは、そのぐらいかなと感じたというだけです。

Artkouka_bokasi_26_20230326164201

トリミングで非表示にした情報はファイルの中に残っているので、トリミング前に戻すことができます。
それも戻せないようにするなら、「図の書式設定」-「図の圧縮」-「図のトリミング部分を削除する」を実行してください。
(「図のトリミング部分を削除する」の実行は、ファイルサイズを抑制するにも役立ちます。)

なお、画像が GIF 形式の場合は、上記の操作をしてもトリミングで非表示にした部分は削除されません。
これは GIF 形式の仕様です。Microsoft のサイトにもその旨が載っています

今回のように、何かを伏せる必要があるときは GIF 形式の画像には注意が必要です。

■「ぼかし」を元に戻せないようにする。

上記のままだと、パワーポイントでそのファイルを開けば、画像 A' はぼかしが無い状態に戻せます。

それを戻せないようにするには、A と A' を一枚の画像にしてしまえばよいです。

やり方は簡単です。

A と A' をまとめてコピーして「図としてペースト」を実行します。

これで完了です。
そもそもから「部分的にぼかしが入っている画像」になったので、「アート効果」でぼかしを解除することはできません。
(実は、前出の Micorosoft のサイトにある「対処方法」と同じやり方です。)

A と A' は削除してかまいません。
(ここまで書いて気づきましたが、A と A' を削除するなら、先の「図のトリミング部分を削除する」は必要ないですね。)

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