Excel のIFS関数で点数による5段階評価:2通りの引数の書き方(「低」から「高」・「高」から「低」)
この記事は自分用の覚書です。
■MacBook Pro macOS Ventura
バージョン 13.6
■Microsoft 365 Apps for businessサブスクリプション
(旧称 Office 365 Business)
Excel for Mac バージョン 16.78 (23100802)
K.M さん。
IFS関数で点数によって5段階評価を行う際に、引数の書き方が2通りあるという話について、ここにも残しておきます。
・点数による今回の評価段階
S:76 以上 100 以下
A:61 以上 75 以下
B:46 以上 60 以下
C:31 以上 45 以下
D:0 以上 30 以下
2通りの引数の書き方
IFS関数で点数によって5段階評価を行う際に、引数の書き方は次の 2 つ。
- 「評価が低い」方から「評価が高い」方へ書く。
( D C B A S ) - 「評価が高い」方から「評価が低い」方へ書く。
( S A B C D )
引数を指定する際の留意点
- 「評価が低い」方から「評価が高い」方へ書く。
( D C B A S )
「各点数幅の上限値以下」という指定の仕方をする。 - 「評価が高い」方から「評価が低い」方へ書く。
( S A B C D )
「各点数幅の下限値以上」という指定の仕方をする。
どちらを選ぶか。
どちらを選んでも結果は同じだが、「どちらでもよい」という考え方はしない。
関わるメンバー間で書き方を統一しておく。
選択の際の観点
日常の言い方に合わせておく。
そうすることで数式の自然な理解に役立つ。
会議などで「S,A,B,C,D」と口にしているなら、引数もそれに合わせて「評価が高い」方から「評価が低い」方へ書いておく。
逆に日頃から「D,C,B,A,S」と言っているなら、「評価が低い」方から「評価が高い」方へ書く。
まとめると……
数式についてその他あれこれ
「0 未満の値」と「100 を超える値」の処理について
「0 未満の値」と「100 を超える値」が入力された際の処理については先の数式では考慮していない。
点数は、0 から 100 までなので、「0 未満の値」と「100 を超える値」はそもそもありえない。
こういう仕事の場合、点数を基準にして並び替える作業が必ずある。「0 未満の値」と「100 を超える値」が入っていても、その際に気づける。
したがって、それらの値についての処理をあらかじめ入れ込んでおく必要はないと判断した。
(必要性があるなら入れておく。)
IFS関数の引数で「TRUE」の未指定について
IFS関数では、引数の最後に「TRUE」とその「結果」を記述しておくと、「"左側のいずれもが 偽 である" が成り立つ場合」の処理を指定しておくことができる。
それを使って、「"セルが未入力" が成り立つ("左側のいずれもが 偽 である" が成り立つ)場合の処理」を指定できるが、先述の数式ではわざとそれをしていない。
論理式「TRUE」で「左側の論理式のいずれもが 偽 である場合の処理を指定する」と知っていなければ、数式の意味が理解しづらくなると考えたため。
「A1="",""」と書いてあれば、「セルが未入力の場合の処理を指定している」と一目でわかりやすい。
数式はセル内改行できる。
数式をセル内改行しておくことで、何をしているかがより理解しやすくできる。
(各引数の左端はスペースで揃えている。)
必ずセル内改行しておくべきものではない。場合によって活用する。
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