PowerPoint で画像の複数箇所をぼかす。
この記事は自分用の覚書です。
■MacBook Pro macOS Ventura
バージョン 13.4
■Microsoft 365 Apps for businessサブスクリプション
(旧称 Office 365 Business)
PowerPoint for Mac バージョン 16.73 (23051401)
H.M さん。
パワーポイントで画像(写真)の複数箇所をぼかすやり方を思いついたのでまとめました。
複数人の被写体の顔だけをそれぞれぼかすのに役立つと思います。
先の記事のように「画像の一箇所をぼかす」際にも下記のやり方で可能ですね。
(リンク先の記事をまとめているときは、ここでのやり方を思いつきませんでした。)
複数のやり方があるときに「どのやり方が一番よいか」という疑問をもつことがありますが、その答えは「場合によって変わる」です。
パワーポイントに限らず他のアプリでも、どのやり方が一番よいかということではなく、「複数のやり方を知っていて、その都度どのやり方をするのがよいかを考えて選択できるスキルがある」ことが重要です。
たとえば、クリックする回数が1回でも少ないことを重視するなら、上記リンク先のやり方のほうがよいでしょう。
あるいは、任意の範囲や形状でぼかす必要があるならば、頂点を編集できる図形を描くこちらのやり方のほうが適しています。
■「図形の書式設定」の「切り出し」
「切り出し」という機能を使います。
画像にカッターで切れ目を入れて一定の領域を分離させるイメージの機能です。
たとえば、「切り出し」た部分を削除すると、そこに穴をあけてくり抜いたのと同じことになるので、さらに背景にある画像をそこからのぞかせるといった加工ができます。
(観光地で見かけるいわゆる "顔出し看板" のようなものを作れるわけです。)
※以下、画像の出典:PowerPoint のストック画像。
ご存知のように、パワーポイントでは一つの画像全体をぼかすことはできますが、領域を指定してぼかすことはできません。
(そのうちできるようになると嬉しいのですが。)
この「切り出し」は、そもそも領域を指定して用いるものですし、複数の領域を指定できます。そして「切り出し」の機能で分離させた領域は独立した画像になります。
ということは、パワーポイントでそれぞれの領域をぼかすことができるということです。結果的に複数箇所をぼかした状態の見た目を作れます。
ぼかした部分も1つの画像なので、そのままでは扱いが不便ですから全体を選択してグループ化しておくとよいと思います。
■パワーポイントで画像の復習箇所をぼかす手順
- 写真を挿入して、ぼかしたい箇所を覆うように図形を描いていく。
- 元の写真のほうを最初に選択して、次に描いた全ての図形を command キーを押しながら一つずつ選択していく。
- 「図形の書籍設定」から「切り出し」を選ぶ。
描いた図形が消えて、領域が四角形に選択されている状態になる。 - いったん選択状態を解除して、選択されていた領域を一つあらためてクリックする。
- 「図の書式設定」の「アート効果」でぼかしの度合いを調整する。
「切り出し」た個々の領域に対して手順4、5を繰り返す。
ぼかしたい箇所を覆うように図形を描いたら、手順2で元の写真のほうから先に選択するのがミソです。
やってみるとわかりますが、図形から先に選択していくと「切り出し」が思ったようになってくれません。
また、手順4でいったん選択を解除するのも大事です。
「アート効果」のぼかしは、複数の写真を一括してぼかすことができません。一つずつぼかしを入れていく必要があります。
ぼかしを元に戻せなくするやり方は、上記リンク先と同じです。
元の写真とぼかした領域をまとめてコピーして、「図としてペースト」を実行します。これで1枚の画像になっているのでぼかしを元へは戻せなくなります。
1.写真を挿入して、ぼかしたい箇所を覆うように図形を描いていく。
頂点を編集して、任意の範囲や形状で覆うこともできます。
あるいは、「図形の書式設定」の「図」アイコンのなかにある「トリミング」で、「幅」「高さ」などを数字で入力してどこを残すのかを正確に指定することもできます。
2.元の写真のほうを最初に選択して、次に描いた全ての図形を command キーを押しながら一つずつ選択していく。
3.「図形の書籍設定」から「切り出し」を選ぶ。
描いた図形が消えて、領域が四角形に選択されている状態になります。
描いた図形がどんな形でも、このときは四角形に選択されています。
4.いったん選択を解除して、選択されていた領域を1つあらためてクリックする。
5.「図の書式設定」の「アート効果」でぼかしの度合いを調整する。
最初に描いた図形の形状のぼかしになります。描いた図形が円なら円状のぼかしになります。
「選択されていた領域を1つあらためてクリックする」→「ぼかしの度合いを調整する」の操作を、「切り出し」た個々の領域に対して行います。
結果として、複数箇所をぼかした状態の画像になります。
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