PowerPoint でスライド番号が表示されないスライドがある件(選択ウィンドウで解決)
この記事は自分用の覚書です。
■macOS Big Sur バージョン11.2.3
■Microsoft 365 Business Standard サブスクリプション
PowerPoint for mac バージョン16.49(21050901)
K.K さん。
送ってもらった PowerPoint のファイルで、タイトルスライドとセクション見出しのスライドにスライド番号が表示されない件です。
こちらにも載せておきますね。
■課題
全てのスライドでスライド番号を表示するように設定してあるのに、タイトルとセクション見出しではスライド番号が表示されない。
スライドマスターの画面で見てみると、スライドマスター上では指定した位置にスライド番号プレースホルダーがある。
タイトルスライドとセクション見出しのスライドでは、同じ位置にそれが表示されていない。
ほかのスライドレイアウトでは表示されている。
何をしても、タイトルとセクション見出しのスレイドレイアウトにスライド番号プレースホルダーが現れない。
■結論
理由はそれぞれ違いました。
・タイトルスライド レイアウト
スライド番号プレースホルダーの横位置が、スライド幅より多く設定されていた。
スライドマスタのスライド番号の横位置を確認して、同じ値を設定しました。
「図の書式設定」ウィンドウで横位置と縦位置を指定できます。
・セクション見出し レイアウト
スライド番号の上に、背景と同色のオブジェクトが配置されていた。
そのオブジェクトを削除しました。
たぶん、最初にこのファイルを作った人、あるいは、途中でこのファイルを使った人が、「特定のスライドのスライド番号を表示しないようにするやり方」を知らなくて、何とかした苦肉の策の結果だろうと思います。
■選択ウィンドウはいろいろ便利
今回のようにプレースホルダーが表示されないときに、「そもそもプレースホルダーがあるのかどうか」を確認するだけが選択ウィンドウの使い方ではありません。
オブジェクトの表示・非表示を切り替える。
一番活躍するのは、スライド上で複数のオブジェクトを重ねていて、背後のオブジェクトに対して何かをしたいときでしょう。
選択ウィンドウを知らないと、前景にあるオブジェクトを動かして背後のオブジェクトを見えるようにして作業をした後で、動かしたオブジェクトを元の位置に戻すという操作をいちいちしないといけません。
オブジェクトが2つだけならまだましですが、重なっている数がたくさんあるととても面倒です。
選択ウィンドウを使えば動かさなくてもよいです。
選択ウィンドウでオブジェクト名の右端にある目玉マークをクリックすれば、そのオブジェクトの表示・非表示を切り替えられます。
この操作で非表示にしたオブジェクトは選択できなくなりますから、うっかり選んでしまって動かしてしまうなんてこともないです。
背景のオブジェトに対して安心して作業を行えます。
オブジェクトの前景・背景を入れ替える。
選択ウィンドウ内でオブジェクト名をドラッグすると背景と前景を入れ替えることができます。
選択ウィンドウ内で下にあるほど背景になります。
上にあるものほど前景にあります。
複数のオブジェクトをグループ化しても、オブジェクト同士の重なり関係は変わりません。
グループの中でオブジェクト名をドラッグして重なり順を変えることもできます。
コンテキストメニューを表示して前面へ移動させたり、背面へ移動させるのもよいですが、選択ウィンドウ内でドラッグするほうが簡単な場合もあります。
オブジェクトに名前を付けて区別する。
オブジェクト名をダブルクリックすると、任意のオブジェクト名を付けられます。
スライド上にオブジェクトがたくさんあって、どれがどれだけわかりにくいときは、オブジェクトに名前をつけると区別しやすくなります。
・選択ウィンドウの表示
オブジェクトを選択して「図の書式設定」タブの「選択ウィンドウ」。
あるいは、「ホーム」タブの「整列」から。
| 固定リンク
コメント