必殺技みたいな……
"アルビオングランドエターナルハンド!"
ずいぶん強そうな響きだ。これは究極の秘奥義というやつだな。
それも、この技を使うやつは絶対「悪」じゃない。
この技の名前からして、「光の巫女」とか、「聖勇者」だとか「聖なる白騎士」だとかいう二つ名を持っている人物に違いない。
使い手はこの技抜きでもかなり強いぞ。そして、技自体は放てば、それで勝負が決まる系だ。
たとえ、伝説の「豪獣龍」の鱗でつくった盾でも防げないのだ。
欠点は「連発」できないことと膨大な "心力" を消費すること。
この技を放って、もしも相手に避けられたなら、もうあとがない。そういう意味で生死を賭けた最後の大技だ。
とはいえ、その破壊力もたいていの大型兵器を超える。
一度放たれれば、あたり一面の物だろうが、生命だろうが、空間だろうが、魔力だろうが関係なく広範囲が消滅に至る。
そういう意味でもう一つの欠点が、味方を巻き添えにする可能性が高いということ。
そして、こういう清らかな響きの技の使い手は、たいがい身体をはってでも味方を守ろうする。
なので、味方が完全に安全圏にいるとわかっているときでないと使われることはない。
それが、これだ。
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