コハダ、覚えてる?
妻と入った回転ずし店。隣にいたカップルの男性の方が、目の前にいるお店の人にかけた言葉。
たしかに、あなたはコハダを注文していたよね。まだ来ないな――と思っても仕方がないくらい時間がかかっていたのかもしれない。
それにしても、「コハダ、覚えてる?」ってなんだろ? しかも、店員さんとはいえ、あきらかに年上だとわかる人に向かって言うには失礼な言い方だなあ。
礼儀ってものがあるだろうに。せめて「コハダ、まだですか?」ぐらいじゃないかと思うのだけど。
だいたい、「覚えてる?」って尋ねることに何の意味があるんだろ?
あなたは早くコハダが欲しい――。その目的を出来るだけ速やかに達成することを考えるなら、(注文が入っていたことを)覚えているかどうかの確認ではなく、コハダがまだ手元に来ていないことを告げるのが、より効果的だろうに。
そういうのを嫌味っていうんだ。
「そうだよ。嫌味を言ったんだよ」と最初からそのつもりだとしたら、いっしょにいる女性のことを思ってあげてほしいぞ。
いつか周りから「"そんな嫌味を平気で言う男" といっしょにいて、それでいいんだ」って思われて、彼女自身の評価を下げるときがくるよ。
というか、もう下がってるかもしれないけど。それも2人そろって。
まあ何にしても、いつでもどこでも、相手が誰であっても、「コハダ、覚えてる?」式の「嫌味による注意喚起」は、やめた方がよいと思うよ。
たとえ嫌味だとかなんだとかいう意識は何にもなくても、そんな尋ね方を受けて、嬉しい人はいないだろうし、「忘れないようにしっかりと覚えておかなくちゃ」なんて意識になるのか? といえばあやしいし。
それを続けていくことで、あなたにプラスになることがあるかというと、たぶん、それも無いだろうなあ。
見知らぬどこかのあなたへ。
他者も嬉しくないし、自分にもプラスにならない。だから、そんな言い方は早くやめなよと、僕としては言いたい。
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