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いじめていい理由なんてありません。

TBS のドラマ『アンナチュラル』で言っていたセリフ――。

女性がどんな服を着ていようがお酒を飲んで酔っ払っていようが、好きにしていい理由にはなりません。合意のない性行為は犯罪です。

それを聞いて、「いじめられる奴には、いじめられる理由がある」と言っていた人がいたことを思い出した。

そんなものはない! あってはいけない! そんな理由を成立させるのは間違っている! と僕は思っている。

ドラマなどで、「いじめていた側」が、何かの原因で「いじめられる側」になるという描写があったりする。
見ているほうは、「罰が下った」と心理的にすっきりというか、「ざまあみろ」という感覚になったりする場合があるが、それが許されるのはドラマだからだ。架空の話だからだ。

いじめていようがなんだろうが、「いじめ」は、だめだと言っているのだ。止めろと言っているのだ。どのようなことであれ、「いじめる理由」なんてものを設けてはいけないのだ。

「(……という理由があるから)いじめられる」なんてことがあってはならない。

そんなことを言ったら、「いじめられたくなければ、その理由を無くせ」という話になってしまうじゃないか。そんなの、いじめている側が都合がよいだけじゃないか。

王様と奴隷じゃあるまいし、いじめている側の主張を聞き入れなければいけないなんて変だろうが。
ただ「止めろ」。と、それだけのことなんだ。「その理由をなくせ」ではない。ただただ、止めればいいんだ。

相手がどんな人だろうが、何をしていようが、いじめていい理由にはなりません。いじめていい理由があるなんて幻想です。

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