旅行客は地元の人に気をつかったほうがいいと思う。
某観光地で見かけた光景。
バスから降りるときに、料金をちょうど用意しないで料金箱に入れてしまった旅行客。あいにくとそのバスではお釣りは出ない。
そのせいで運転手さんがなんだかんだとあとからお釣りを受け取れる手続きを行っていた。何らかの書類のようなものを手渡していたから、営業所だとかそういった場所へそれを持っていけば出なかったお釣りがもらえるようなものなんだろう。
そのやりとりのせいで、バス停で結構長く停まっていることになった。
僕は特に急いでいたわけでもないが、それでも「お釣りが必要ない用意」をしていなかったその旅行者にはちょっとむっとした。車内は空いていて、両替機を使うのは簡単な状況だったし。
さらに、怒りを感じたのは、その旅行者が運転手さんに謝罪も感謝もなんにも口にしないで、書類を受け取ったら無言で降りていったことだ。
あんたなあ、いまどきバスの乗り方ぐらい検索でも何でもしてあらかじめ調べることができるだろうが。普段バスに乗りなれてないのなら調べてきなさいよ。
(小銭がないなら、バスに乗る前にジュースなりなんなりの小さな買い物をして小銭をつくっておくとか、よほど混雑してないかぎりは降りるまでに両替を済ませておくとか、「バスに乗る」という単純な行為でも、他者を気づかう点はいろいろあるよ。)
あるいは、普段乗っているバスはお釣りが出るバスで、それに慣れていたせいでのうっかりだとしても、あんたのうっかりで乗っていた全員が待たされたんだからさ。
少なくとも、運転手さんに「お世話おかけしました」ぐらいは言おうよ。
観光地にだってそこで生活をしている人はいるんだ。
地元の人は、バスがやってくる時間や最寄り駅までの所要時間だとかを読み慣れているから、「このバスに乗ったら、ちょっと早歩きしたら駅でちょうどいい電車に乗れる」とか思って、そのバスに乗ることがあるからね。
普段なら生じない余計な時間が生じると、その電車に乗れないことになる。
「勝手がわからない観光客が増える時期だから、普段通りではなくてもうちょっと余裕をもって出かけたほうがいい」というセリフを、あなたは言ってはいけないよ。
それは、地元の人同士で言っていいセリフだから。
彼らにとってみれば、旅行客であるあなたが異物なんだからね。
僕が見かけたのはバスの乗り降りだったけど、それ以外にも旅行客が地元の人に迷惑をかけていることはあるだろうう。
楽しい気分だろうけど、公の場所では大きな声を出さないとかね。
旅行客は、地元の人に気をつかったほうがいいと思う。
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