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人から聞いて驚いた話――Googleドライブの上限

社内にあるファイルサーバー上の共有データをクラウドに移行するのに、その人の会社ではGoogleドライブを使うことにした。
大企業ならそれなりのコストをかけられるけど、中小ではそうはいかない。そこで、月額$9.99でその人のアカウントだけを1TBの容量にして、そこにファイルサーバー上の共有データを全部アップロード。それを他の人たちと共有するということにしたとか。

ところが、移行作業が終わってから「1アカウントで保存できるデータの個数に上限がある」のがわかったという。

容量は1TBにしてあるので、保存できる容量が足りないとかいう話ではない。

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という検索コマンドを使うと、「サーバーでエラーが発生しました。しばらくしてからもう一度お試しください。」というエラーが出て検索できない現象が起きた。

これがどういうコマンドなのかという話は面倒なので興味がある方はリンク先をどうぞ。
孤立したファイルの検索(Google Apps 管理者 ヘルプ)

検索コマンドが使えないのは困る。

サポートとなんだかんだとやり取りして判明したのが、Googleドライブでは、1アカウントで保存できるデータの個数に上限があるということ。

およそ100万個らしい。MBやGBといったデータのサイズに関係なく、個数なんだと。

社内の共有データを全部その人のマイドライブにアップロードしたものだから、1アカウントで保存できるデータの個数がその限界に達したというのがそのエラーが表示される原因だとか。

Googleドライブに保存できるデータ個数に上限があるとは知らなかった。初めて聞いたぞ。
1TBという大容量は使えるのに、1アカウントがそこに保存できるデータ個数には上限があるなんて、なんかすっきりしない話だ。

サポートが言うには対処の仕方は2つ。

  • いくつかのデータを削除して個数を減らす。
    この場合は、共有データのなかから削除してもよいデータを選び出す作業が必要になる。
    ファイルサーバーのデータをGoogleドライブへ移す前に教えてよという話だな。
  • 自分がオーナーになっているファイルについて、オーナー権限を他の人に変更する。
    Aさんが保存していることになっている約100万個のデータのうち、たとえば、3万個の権限をBさんがオーナーになるように変えてやれば、Aさんの手元でもBさんの手元でもそのエラーは起きなくなる。
    両者とも1アカウントが保存できる個数の上限に達していないことになるから。
    (Aさんのドライブ上に今後3万個のデータがまた増えていったら、同じエラーが起きるけど、中小企業で1アカウントで3万個のデータを保存なんて事態はそう簡単に起きないだろう。)

ところが、3万という個数のデータの権限をBさんに一括して変える仕組みというのがないのだそう。

ある程度のデータ数を選択して、Bさんをオーナーに変えるという作業を何度も何度も繰り返して3万個の権限を変えないといけないらしい。
(データサイズによっては、Bさんの保存容量を買い足すことも必要だし。)

これもやっかいな話だ。

なんのためのGoogleドライブなんだって感じがするぞ。なんだよ、1アカウントで保存できるデータ個数の上限ってさ。

サポートの方がついでに教えてくれたことによると、GoogleAppsには、Apps Unmimited という契約形態もあって、これは保存できる容量が無制限になるらしい。保存するのはいくらでも保存できるというわけだ。
だけど、Apps Unmimited であっても、1アカウントが保存できるデータ個数の上限は同じなのだとか。

それって、Unlimited って言っていいのか? 保存できる容量は無制限ですが、1アカウントで保存できるデータの個数には上限がありますってさ。

まぁ、1アカウントが100万個からのデータを保存している事態って、それもどうなのよという話なんだろうけどねぇ。とはいえ、なんだかなぁ――な話だ。
(人から聞いた話だから、どこまで正確なことなのかは僕は知らない。)

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