情報はどうやって得たかを言ってくれ。
高校生のときの話。
細かいことは何も覚えてないけどクラスで差別問題を話し合う時間があった。
話し合いを始める前に担任の先生が教えてくれたことはその後の人生でもずいぶんと役に立っている。いわく――
「"私はこう感じた"という話なのか、"誰かから聞いた"話なのか、"具体的な理由がある"話なのか、"本で読んだ"とかいう話なのか。それをはっきりと言って発言してください」
就職後の研修で新人同士が集まって何かの課題で話し合うなんてことがあるけど、ああいう場面で、このことをしない人がけっこういるので驚いたことを覚えている。
それってあなたはそう思うという話なの? 根拠がある話なの? 誰かから聞いたという話なの?
そういう疑問を感じさせる話し方をする人は世の中にけっこういる。
川崎の中学生殺人事件で、ネット上ではいろんなデマが飛び交っているとか。この件に限らず、「虚実が入り混じった情報がネット上を流れている」なんてことはよく聞く。
その情報はどこでどうやって得たのか。
最低でも「私はこう思っているという話」なのか、「誰かから聞いた話」なのか、このどちらかを明らかにしておけば、虚実が行き交ってもそれによって惑わされる人は、明らかにしてないときよりも少なくなる気がする。
難しい話じゃない。
たとえば、「○○の犯人はこれこれこういうヤツなんじゃないかと私は思う」とか、「○○の犯人はこれこれこういうヤツだって。被害者の知り合いから聞いた」なんてすればいいだけだ。
前者の場合は、「あなたはそう思っているのね」というだけの話だし、後者の場合は「その知り合いってどこのどういう人よ?」と疑問を感じる。つまり、言い方次第で互いに "ノセラレル" のを無くすことができる。
こういうのって、学校で教育すれば身に付けられる単純な技術だろうという気が私はする。
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