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『アップルシード アルファ』を観た。

劇場版『アップルシード アルファ』を観てきた。

いやぁ面白かった。僕は充分堪能したぞ。せっかくだし、 4DX で見ちゃったよ。 4DX 初体験だ。

先にも書いたけど、ストーリーはほんと僕は面白かった。 CG の迫力もなかなか凄かったぞ。大昔のようなペタっとしたというか、なんか変な光沢感があるというか、そんな CG ではなかったし。

重量感があって、きらきらしたところがない渋い色合いだったしで。

実写と見まごうなんてのはどうだっていい。 CG なんだからさ。実写により近いっていうのは、 CG の秀逸さの高い評価になるのか? それなら、実写でいいじゃないか。

そうでじゃなくて、 CG であることに意味があるんだからさ。CGであることがあまりに前にですぎている CG ってあると僕は思っていて、そうではない CG 。あくまで作画のひとつの手法として CG が使われているというのが、僕は全編 CG で作る作品のよい CG だと思うんだよなぁ。

そういう CG が『アップルシード アルファ』だと僕は思った。だから、嬉しかったし楽しめた。
(製作者の皆さんがどう思って作っているかは知らない。)

で、4DX だ。楽しめたけど、少し戸惑う部分もあったかなぁ。

というのは、座席が振動したり、動いたりというのが画面内の「誰目線」なのか、ってところがわからなくなる部分があったから。

主人公たちが銃を撃つと座席が震える――これは、主人公たちが撃っている銃の反動なんだぁなと僕には感じられる。

敵が放った銃弾が顔面すれすれに飛んでいくとき、座席の背もたれの耳のあたりから空気が鋭く噴き出す――これは、耳の横をかすめていく銃弾の勢いだろう。

とまぁ、このようにいま画面に映っている人物が体感しているものが表現されているんだなぁと思っていたら、ちょっと違う。

敵が乗ったヘリが離陸していく画面では、座席の前の方が画面に合わせてゆっくりと持ち上がる――これは、ヘリが離陸していく感じを出しているのだと思うのだけど、これって誰が感じてるんだ?
ヘリに乗っている敵か? あるいは、画面には映っていないけれど、離陸していくヘリを見上げている主人公たちの目線か?

そして、目的に着いたばかりでまだプロペラが勢いよく回っているヘリを上から見下ろしている感じの画面では、僕の顔に風が当たる。

これは、ヘリのプロペラが起こす風だと思うのだけど、この風は誰が感じてるんだ?

といったような、ちょっとした戸惑いがあって、音や風、座席の動きといった効果をもう少しだけ画面とうまく合わせてほしいなぁと感じた。
まぁ、ちょっとだけそういうところがあったって話だから、こういうことがあったから作品が面白くなかったとか、面白さが削られたとは僕は思っていない。

そうだ。そういうことでは、画面と効果がばっちり合って、合いすぎて戸惑ってしまったという話もしておこう。

サイボーグ戦士の傷の様子を診ようとするエンジニアのオッサンが、酒のボトルを口に当てて傾け、傷に向かって勢いよく吹きかける場面がある。

その瞬間に細かな水滴が僕の顔に吹きかけられた――「オッサンの口から吹き出た酒」の演出なんだろうけど――あれはちょっとイヤだ。

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