「究極のエコカー」じゃないでしょ。燃料電池車
知り合いのブログで読んで、僕も同じことを書いてみたくなった。
結構大事な話だと僕は思うけど、大きく取り上げられるのを聞いたことも見たこともないし。
なんらかの "大人の事情" としかいいようのないものが、人知れず横たわっている気が……。
燃料電池車は、走行中に二酸化炭素ではなく水を排出するから「究極のエコカー」と表現されることが多い。
その水素が問題。
水素を得るには、水を電気分解して酸素を取り除く。
でも、水を水素と酸素に分解するためには大量の電力が必要で、かつ水素が得られたとしても、その電力コストを考えると効率が悪いのだとか。
(画期的な電解の技術でも生まれれば話は違ってくるだろうけどね。)
なもんで、効率よく水素を得るために、現在は石油や天然ガスなど化石燃料を用いているという話。
なんと!? だなぁ。
二酸化炭素を排出しない燃料電池車のための水素を得るのに、二酸化炭素を発生させるしかないというわけね。
なんじゃそりゃ? だ。こんなの「究極のエコカー」って呼んだらだめでしょ!
まだあるよ。
トヨタ自動車が2014年度に国内発売するとしている燃料電池車の車両価格は700万円程度だそうな。
そして、現在の安倍政権は、この燃料電池自動車の購入に際して200万円(300万円というニュースもある)の補助金を出そうとしているのだとか。
ハァッ!? である。
700万からする自動車を買える人に、200万からの補助金って必要なの?
だったら、同じ自動車を手入れして直しながら長~~く乗ってる人にも補助金を出してもいいんじゃないか? それもエコといえるでしょうに。
いやまぁ、そういう古い自動車が二酸化炭素を増やすのに一役買ってるから、新しい自動車への買い替えを促したいってことなんだろうけどさぁ。
その燃料電池が、二酸化炭素を排出せずにはいられないときている。
なんか、気分がすっきりしない。
700万円を出せる人に、200万や300万の補助金がほんとに必要なのかい?
そして、水素を得るのに二酸化炭素を排出する燃料電池を使った自動車を、「究極のエコカー」と呼んでていいのかい?
決めた!
解散総選挙があるというではないか。そんなことをしている安倍政権には、あたしゃ絶対に票を入れないよ!
■2014年11月23日追記
その1.
ひと様が書いたものとほとんど同じことを書いてしまった。いかんなぁ。消せと言われれば消すからね。
その2.
トヨタ自動車が出すのは、 "世界初となる" 量産型燃料電池車だ。
天下のトヨタ自動車の新型車にケチをつけるようなことは放送業界はできないわなぁ。そんなことした人や組織は、メディアの世界で抹殺されちゃうかも。
トヨタ自動車が具体的にそういうことをするか、しないかは僕は知らないけど。まぁ周りがトヨタ自動車の機嫌を損ねないように気をつかうわな。ふつうは。
| 固定リンク
コメント