「ナポリタン」は何故に……
コンビニで、お昼のおかずにハンバーグを買ったのだけど、器のなかにいっしょに「ナポリタン」が付いていた。
いわゆる、 "付け合わせのナポリタン" である。
子供のころ――今でもだと思うが――洋食屋さんで注文すると、お皿のわきに付いていることが多かった。
いったい何故にナポリタンだったのか?
月日が過ぎても、 "付け合わせのナポリタン" は無くならない。意外なロングセラーだ。
"付け合わせのナポリタン" を、最初に考え付いた人が、もし特許をとっていたら今ごろ左団扇だったんじゃないか。
そんなわけはないか……
まぁ、いい。話を続ける。
たぶん、皿の上になんかもう一品のせたいなぁ、って考えたときに、ライスだとワンプレートで終わってしまってライスの注文がなくなりそうだからやりたくなかったんだろうなぁ。
じゃ、なんだ? ってなったときに、ポテトだと揚げるにしてもつぶすにしてもそれなりの手間がかかる。
ニンジンやブロッコリーなどなど、その他の付け合わせ野菜を増やせばどうだ? と考えてはみたものの、不作やなんやらで野菜は高騰しそうだから、それを考えると、これまたやりたくない。
そんなときに、これだ! ってなったのがナポリタンだったんじゃないかと。
もともとお店で出すためにあった "スパゲッティ" なら、最初から茹でたの(たぶん、注文が入ってから茹でるなんて発想がなかった時代に、思いついたのに違いない)を置いてあるわけだし。
ちょっとした分量を取り上げて、これまた最初からあるケチャップをばっとかけて炒めれば、「はい。できあがり」という気軽さ。
ハンバーグなどの隣に "付け合わせのナポリタン" が置かれるようになったのは、こういうわけだったんじゃないかというのが、僕の説。
いかがでしょ?
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