「マレーシア軍の通信システムに侵入できますか」って……
今朝のNHKのニュース――着替えながら、ちらちら見ていたから詳しくはわからない。たぶん、シンガポールで開催されたアジア最大の航空ショーのニュースだったと思う。
ちょっと探してみた。――2年に1度開かれる「シンガポール・エアショー」のことだろうと。
ある軍事企業のブース。訪問者とブースにいた担当者の会話に付いていた字幕――
「あなたのところのシステムは、マレーシア軍の通信システムに侵入できますか」
「最適な方法があります」
って。……テレビが取材して撮っている前でだよ。もう普段からそういう会話を普通にしてるんだろうねぇ。
もし、次にマレーシア軍の担当者が同じブースにやってきて、「○○軍のシステムに侵入できますか」とか質問してたら――できの悪いジョークみたいだ。
ほかに探して見つけたニュースによると、アジアの航空関連の市場に対して、欧米の軍事企業は積極的に売り込みをしているのだとか。成長が見込まれるらしい。
今年のシンガポール・エアショーは、世界47か国からおよそ10,00の企業や団体が参加していて、過去最大規模となったそうな。
成長ってねぇ……まだまだあそこらあたりは兵器が売れるぞ! いけいけどんどん!……ってことだ。人の命を奪い、相手の領土を席巻するための道具や仕組みの市場の成長が見込まれるってことだもの。
怖いよ。僕はいやだよ。
でも、「ビジネス」だと言ってしまえばそうだからなぁ。
戦いがあれば、あるいは戦いを想定して備えるならば、より高性能のものを求めるのは仕方がない。そして、それらを開発・製造し、販売して家族を養っている人たちだって世界には大勢いる。
そんな世界でなくなれば僕は嬉しいけれど、彼らと家族の生活を奪いたいわけでもない。
なんか、朝からちょっと気が重くなってしまった。
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