日本の偉いさんはレスリングに関心がないのか。
2020年夏季オリンピック開催地が『東京』に決まりました。続いて、除外が危ぶまれていた「レスリング」も残留が決定。オリンピック選手にとっては、時差の調整にあまり神経質にならなくてよいというのは、大きいんじゃないないかなぁ。
開催時期はオリンピックが7月24日~8月9日までで、パラリンピックは8月25日~9月6日。夏真っ盛りだぞ。
湿気と暑さは選手たちにどう影響するのか。外国選手は、時差の調整だけでなく湿気と暑さ対策にも気を配らないといけないから大変そうだなぁ。高地練習ならず、「湿気と真夏日・猛暑日練習」をして乗り込んでくるのか?
迎える側も大変そうだ。たとえば、各国を代表して来ている一流選手が熱射病で倒れちゃいましたなんて起こったら、下手したら国際問題だよ。
世間だって、2020年は、「エアコンの設定温度は28度」なんて言ってられないかも。外国からお客さんがたくさんくるからね。宿泊・食事・観光などなどさまざまな面で快適な場所を提供しないと、「この時期の日本にはもう来ない」とかって嫌われてしまうぞ。
選手村でも快適な部屋で、夜もぐっすり休んでもらわないと。自国の選手にだって競技に影響が出るし。節電なんて言ってられないよ。
どうなる? 2020年の日本の夏。
ところで、レスリングの残留決定のニュースを見ていて思ったのだけど、日本ってロビー活動が下手なのかねぇ。あるいは、レスリングを残そうとする活動に国の高いレベルではあまり関心がなかったのか。
だって、競技がわかりやすくスピーディーにもなるようにルール変更したとか、国交断絶していたアメリカとイランがレスリングの親善試合をしたとか、プーチン大統領が国際オリンピック委員会(IOC)のジャック・ロゲ会長と会談したとかのあとに日本の様子で映ったのは、「オリンピックでレスリング! 気合いだ! 気合いだ!」って力んでいる某有名お父さんだったしで。
競技のルール変更、国交断絶を超えた親善試合、一国の大統領の働きかけに続いて取り上げられるのが、なんであのオッサンなんだ?
国際的だとか世界的だとかそういう流れなのに。レベルが違いすぎるだろ。たぶん、国レベルのロビー活動としてニュースで使えるような映像が無かったんだろうなぁ。
wikipedia 調べだけど、ロビー活動ってのは「特定の主張を有する個人または団体が政府の政策に影響を及ぼすことを目的として行う私的な政治活動」のこと。(IOC は政府じゃないけども厳密な定義を求められる場じゃないから、ここは wiki 頼りで進める)
だとしたら、レスリングを残すのに日本のお偉いさんはもうちょっとニュースとして流せるような活動をしてもよかったんじゃないかい? ロシアなんて大統領が動いてんだよ。
期待できるメダルの数が多いから国の高いレベルで動くわけでしょ?
アメリカもイランもレスリングが強い国だからねぇ。「国交断絶だけどさぁ。ここは、一回ぐらいは親善してアピールしておこうぜ」ってお偉いさんたちが話し合って実現させたわけでしょうが。
日本だってメダルが期待できるから無くしたくなかったんでしょ? だったら、偉いさんがもっとなんか目立つことをしなきゃだめでしょ。今回は残ったから結果オーライだろうけどさぁ。
目立たない陰でしっかり動いてましたとかもありだろうけどさぁ。国としてのアピールってものがあるでしょうが。
だから、ロビー活動っていうんだし。しっかりと「こんなに働きかけてます。だからレスリングをよろしく!」的なところを目立たせないと意味がないでしょうが。
で、レスレリングにメダルを期待するとかなんとか、2020年は口が裂けても言うなよ。ニュースで流せるような国際的な活動なんてできてないんだから。日本のお偉いさんたちは!
まぁ、安倍さんはオリンピック招致そのものに動いたしねぇ。首相のほかに日本には世界に向けてレスリング残留を訴えられるような人はいないからなぁ。
そうか! 「世界的に顔が売れている」という意味では、あの "お父さん" が適任だったんだ!
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