パンダの子供を取材したければ和歌山に来なさいよ。
英王室のロイヤルベビーのニュースを見ていて、上野動物園のパンダ「シンシン」を思い出した。
待望の妊娠か? とマスコミ各社がいっせいに取り上げた上野動物園のパンダ「シンシン」。
その後、テレビでもすっかり話題にならなくなり、7月2日から展示は通常に戻っている。ただ、「体の状態やホルモン動態から総合的にみて、偽妊娠の可能性が高い」ということであって、観察は続けているらしい。
期待する人たちの気持ちに水を差すつもりはないが、ジャイアントパンダの赤ちゃんということでは、わが故郷の和歌山県を忘れてもらっては非常に困る。
といのも、和歌山県のアドベンチャーワールドで2000年に生まれたメスの「良浜(らうひん)」は、その後、2008年(平成20年)9月にふたごの赤ちゃん「梅浜(めいひん)」「永浜(えいひん)」を生んでいるのだ。この事実の意味を理解している人々はどのくらいいるだろうか。
日本で生まれたパンダの出産は国内では初めて――な・ん・で・す・よ!
シンシンの報道より5年も前にパンダの赤ちゃんが誕生しているのだ。しかも、国内初の事例で、ふたごだし。それをどれほどのマスコミが大々的に取り上げたというのか?
知らない人のほうが多いよね、きっと。
ようは地方をなめてんだよなぁ。都内のパンダに赤ちゃんができそうだというだけで大騒ぎするくせに、国内初の事例で、パンダのふたごが生まれたってことを大々的に取り上げないんだもん。
和歌山へ行け! 和歌山へ!
追記:
上野動物園が、「シンシンの今期の出産はない」との発表を8月5日付けで行いました。
だったらなおさら、和歌山へ来て取材しなさいって。
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