Word2010で図形を既定にしても変更が反映されないときに。
この記事は自分用の覚書です。
Kさん。なんだかんだ調べてみた結果は以下のようです。
■現象
インストール直後のWord2010で図形を描くと、青く塗りつぶされ、図形内に書く文字の色は白になっている。
色や線を変更して「既定の図形に設定」しても、次に描いた図形では色や線の太さは変わっているが、フォントの色は白いままで変えた色にならない。また、開いていたそのファイルでは図形を何度描いても線の色や太さについては変更が反映されているのに、新規作成で図形を描くと、青色の図形に白色の文字のままになっている。
■原因
Word2010では旧バージョンから仕様が変わっているようです。描いた図形を「既定の図形に設定」しても反映されるのはその文書だけだそうです。
■対処
新規作成したときにも書式が同じ図形を描けるようにするには次の操作を行ってください。
例:
図形を描いたときに枠線と文字色を黒にして、白の塗りつぶし(図形の背景に文字や改行マークが見えない状態)が標準になるようにしたい。
1.Word2010を起動したら、「ファイル」タブの「開く」から Normal.dotm を開く。
場所は以下の通り。(WindowsXP SP1の場合)
C:\Documents and Settings\ユーザー名\Application Data\Microsoft\Templates
2.「挿入」タブで任意の図形を描く。
青く塗りつぶされた図形で、図形内に文字を書くと文字の色が白の状態。
3.描いた直後は図形が選択された状態になっていて、「書式」タブの上に「描画ツール」のタブが表示されているので、「図形のスタイル」グループの「その他」から「枠線のみ-黒、濃い色1」を選ぶ。(並んでいるなかで一番上の左ある黒枠に黒文字のABC)
4.青く塗りつぶされた図形が、黒枠の図形に変わる。
このとき図形内に追加する文字色も同時に黒色に変わっている。
線の幅やフォントの種類を変えたいときは、図形を選択状態で、そのうえで右クリックして「図形の書式設定」を選択して調整。
5.図形を選択状態で、右クリックして「既定の図形に設定」をクリック
6.図形を削除する。
描画キャンバスも表示していたら、それも削除
7. Normal.dotm に何も表示されていないことを確認して上書き保存してから閉じる。
以後、文書を新規作成すると図形の書式が設定したものに変わっている。
■留意点
上記の操作では、図形の情報が Normal.dotm に書き込まれているので、 Normal.dotm をテンプレートにして作る文書の場合は、設定したものが既定の図形になる。
別のテンプレートから文書を作ったときも同じ書式の図形を標準にしたい場合は、そのテンプレートを開いて同じ操作をしてやる。
Microsoft Office Home and Business 2010
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