『帰れま10』で連続正解100万円は「いつ」でるか。
大げさなタイトルを掲げてみせたけど、早い話が『帰れま10』について自分が勝手に思いついたことを熱く気取って語ってみようという話。
当然これから述べることには、何の根拠も証拠もない。「私はこう思う」というただの思いつき。
ということなので、まず勝手気ままに結論を述べてみよう。
『帰れま10』で連続正解100万円がでるのは、番組視聴率が下降の傾向をみせてきたとき――だ。
さぁ、ここから熱く気取って語っていくよぅ。
語ってみようと思いついたのは、テレビ朝日の番組『お試しか!』の人気企画『帰れま10』を妻と見ていて、番組後半で妻が放った一言。
「まだ終わらないか。宣伝しないといけないものね」
そうである。何を今さらだが、ロケ場所となったお店というか企業というかにとっては、この番組は宣伝なのだ。
これから私が語ることの要点は大きく分けて2つだ。第一に企業にとっては宣伝であるということ。そして、第二に番組としては、視聴率を稼げる企画にそう簡単に区切りを付けたくないであろうということ。
番組側と企業側がどんなやりとりをして、どんな成約を交わしているのかは私は知らないが、企業側にとってはお客さんを増やしたい、広く知ってもらって興味をもってほしいと願っているのは間違いないだろう。
番組で扱われることが、その商品やメニュー、店舗での売上げ向上に大きく貢献するであろうことは、安易に想像がつく。
だからこそ、この番組のロケ場所になることを企業側は承諾しているのだろうから。
宣伝ということは、自分たちが提供できる品や、自分たちの店舗についてあれこれと紹介されないといけない。ここで第一の要点が重要視されてくる。
つまり、ロケが相対的に早く終わる(=開始後早い時点でベスト10がでそろう)ことがあっては、ロケ場所になることを承諾した企業にとってうまみがなくなるのだ。
だから番組からロケ場所への配慮として、必要なものをそれなりに紹介し終えるまではロケを終わらせる(ベスト10がでそろう)わけにはいかない。
そして第二の要点だ。高い視聴率がとれる人気企画を、番組としてはなるだけ続けたい。
『帰れま10』を見るとき、視聴者が気にかけるのは、個人ごとに度合いの大小はあるだろうが「今回は100万円はでるのか?」ではないだろうか。
その関心をうまく引っ張ることができれば、番組の視聴率の高さを維持し続けることができる。
逆に言えば、100万円が出てしまったら、気にかけていた内容が満たされた視聴者を翌週も引きつけるのはかなり難しい。
(ここで意地が悪い見方をすれば、2つの要点について「正解を出さないようにする(適時に正解を出す)打ち合わせ」があっても不思議ではない。これはまた違う話なのでこのぐらいにしておくが。)
打ち合わせの有無はわからないが、いま私が確実に断言できるのは、まだまだしばらくは100万円はでないということだ。どんなに思わせぶりにあおっていても、100万円がでるはずがないのだ。
なぜか?
出演者を確保するためには、ロケをするスケジュールがあらかじめあるわけで、高い視聴率がでている現状においては何回か撮りためていることが考えられる。放送されている日の内容が最新の収録分で、次の収録は放送日以降に行われるというのは考えづらい。
だから放送がある時点で、すでに収録が終わっている分が存在しているはずだから、その日で連続正解100万円がでるはずがないのだ。
先にもふれたように、翌週に放送が控えている分について視聴者の興味関心を引くのが非常に困難になるから。
というわけで、高い視聴率がある現状では、翌週の視聴率を下げるようなことをしたくないという思い。企業側への配慮として、それなりに紹介ができるまでは一度の収録をなるべく早く終わらせることはできないという事情。出演者のスケジュールを押さえるということで何回かは撮りためているであろうという推測。
以上を総合すると、まだまだ100万円を出すわけにはいかないというのが大人的・政治的・業界的にもっとも妥当な帰結であろう。
では、『帰れま10』で全問正解100万円がでるのは「いつ」なのか? それが、冒頭であげたように「視聴率が下降の傾向をみせ始めたとき」だ。
『帰れま10』にとって、連続正解100万円というのは、使い時が非常に困難なカードだ。
切れば、「ついに出た」という話題性の高さが得られる反面、「翌週へ視聴者をひっぱるウリを何にするのか」という扱いづらい課題も生じてしまう。
そう考えると、そのカードを使って一番効果が期待できるのは、高かった番組視聴率が下降の様子をみせてきたときではないだろうか。
そこでカードを切れば、一時的とはいえ「ついに出ました」効果によって視聴率を上方へ引き戻すことが期待できる。使えるのは一度きりのカードだが、そのままでも視聴率はどうせ下がってきているのだから、使わないでなお下がっていくより、いくらかましだろう。
ましというのは、必ず翌週の視聴率が下がるとは限らないからだ。「ついに出ました」効果をうまく生かすことができれば、翌週からも視聴率上昇の可能性はゼロではないと思う。
生かすことができるかどうかわからないわずかな可能性だが、それにかけることはできる。だからこそ一度きりのカードを切る意味もあるのだ。
『帰れま10』での連続正解100万円はしばらくは絶対に出ない。出るのは、視聴率が下降気味になってきたとき――この結論、いかがでしょう?
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