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凄いぞ! 相洋高校和太鼓部とOB・OG

妻と2人で、第21回小田原ちょうちん夏祭りに行ってきました。

開催日時は、20127月21日(土)、22日(日)の2日間。
僕らが行ったのは22日。お目当ては、以前も小田原で楽しい時間を与えてくれた「鬼我(おんが)」。

鬼我の演奏にちょうど間に合うように会場入り。その名も「小田原城太鼓合戦」なんだとか。
僕らが楽しんだ当日のラインナップは以下のよう。(出演順)

・和太鼓集団・鬼我(おんが)
・和太鼓集団・しゃら
・創作和太鼓集団 衆
・湘南打樂・たまゆら
・和太鼓集団・かんなぎ座
・相洋高校和太鼓部

相洋高校和太鼓部以外は、すべて、同部のOBやOGが組んでいるグループだそう。

いやぁ、和太鼓を堪能しました。
笛もいい響きだったなぁ。

1組ずつ簡単に感想をば。
全部僕の主観だから、それぞれのグループがほんとうにそうかは関係ない。
もし批判しているようにとれる表現があったら関係者の皆さんごめんなさい。ぜんぜんそんな気はないですから。もしそういうのがあったら、僕の文章が未熟なせいだと思っていただけると助かります。

■鬼我
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出演したなかでは、彼らの音が一番大きかった気がした。それにどの音も、1つひとつの音量がそろっているという感じも。
前に聞いたときと同じく、彼らの男気が伝わってくるような生きのよいたくましい音を楽しめた。


■和太鼓集団・しゃら
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代表の方はストロークというか、パラディドルというかが得意なんじゃないか? 素早い連打が心地よいぞ。
彼の叩く1つひとつの音は乱れずによく聞こえてきたという印象があってよかったなぁ。


■創作和太鼓集団 衆
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こちらのグループは迫力の中に落ち着きもあって、なんか大人の音を聞いているという印象。

「横打ち」っていうのかな? あれは身体がきつそうだ。
重力が働く方向にバチを振り下ろす姿勢と、地面に向かってできるだけ身体を横にした姿勢――どちらで叩くのがよりきついんだろう。

このあたりから、先にでた組を「後輩」と呼ぶ人たちが出てくる。
さすが先輩達だけあって、このあとに続くグループはみんな、響きにどこかしら落ち着きや渋さを感じた。


■湘南打樂・たまゆら
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今回、一番かっこいい! っと思ったのがこの「たまゆら」の鳴り物。
あれは銅鑼っていうのかな? 銅鑼といっても直径30cmもない片手で持てる小さめのものだけど。

あれを叩いていた女性がリズムに合わせてミュートするのだけど、そのミュート音がおそろしく格好いい。
それに、停めるタイミングも絶妙なんだわ。
ほんとに格好いいからぜひいろんな人に彼女のミュート音を聞いていただきたい。

誤解のないように書いておくけど、彼女の格好よさはミュートだけじゃないからね。音を停めるミュートが格好よく聞こえるってことは、鳴っているときの音も格好いいってことだからね。

鳴り物なんて誰が鳴らしても一緒だろうって思っている人がいたらとんでもない間違いだよ。
僕も今回初めて知ったけど、人によって響きが違うんだから。

また、彼女が楽しそうな顔で音を出すんだよなぁ。ほんとに演奏が好きなんだというのが伝わってくる。
(ちなみに、彼女のことを僕は心のなかで「ミュートレディー」と名付けた。)


■和太鼓集団・かんなぎ座
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出演したグループのなかでは、こちらの太鼓の音が一番落ち着きがあるように感じた。
音量が大きいからといって激しく荒々しく聞こえるかというと別。大きな音でも落ち着きのある音ってあるんだよなぁ。

「かんなぎ」っていうのは、神様と交信する役目のことをいうそうだから、そういう意味の名前をつけているだけあって、神様への捧げものとして音を出しているのかも――だから、どことなく落ち着きのある印象が生まれるのかな? と勝手に解釈してみたりする。

鈴(りん)っていうのか? 片手にそれぞれもって打ち鳴らす鳴り物。あの鳴らし方も面白かった。
左右の鈴を打ち鳴らしたあと、互いに震えながら当たり合って残響が残るように「間」を開けすぎず近づけすぎずにうまく調整していたように見えたけど違うかな? そのへんは僕の想像だから、ぜんぜん違ってるかも。


■相洋高校和太鼓部
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いやぁ、みんな気合いが入っていていいなぁ。僕は相洋高校和太鼓部に入りたくなったよ。

若い人が叩く音は、どこかきらきらしているというか、若々しいというか、そういう響きがある。
先輩方になってくると、音に渋さが加わってくる。どことなく落ち着いた大人の響きがするのだ。

これほんと。聞いたら感じるから。妻もそう言っていたし。

音の響きの安定感っていうか、どっしりとした感じも先輩方の方が増してくる。キャリアが長いんだから当たり前だろうけど。
太鼓でも鳴り物でも叩く人によってそれぞれ格好よさが違うので聞いている方も楽しいぞ。

現役部員もOB・OGの人たちにも皆さんに感じたのが、何でもやっぱり鍛錬した人は違うなぁってこと。
特に鍛錬の確かさを感じるのが「小さい音」――打楽器に限らず、ピアノや木管・金管、生ギターでも、音をマイクでひろっていてもそもそもの音の大きさは人の力加減で操る生楽器の場合、小さく鳴らしているのだと聞き手に感じさせる小ささを出さないと「小さい音」の表現にならない。

そっとやりすぎれば聞こえる音にならないし、力を入れすぎていたらその部分の前後と比べて「小さい音」で表現していることがうまく伝わらない。
太鼓の音量を「小さく鳴っている」ように表現できるのは、やっぱりみんな鍛錬した時期があるから、技術というか基礎というかが身についているからなんだろうなぁ。

お客さんたちも、視線に愛がこもっていたように感じたぞ。
学校の部活動に励む子たちにも、卒業しても和太鼓の演奏を続けている人たちにも、お客さん皆が愛情をもって目を向けているように感じた。

やっぱり地元で何年も続いている活動だから、皆が大切に思っているのかも。
そして、周りからそう思ってもらえる活動を常にしているんだよなぁ。
凄いぞ! 相洋高校和太鼓部とOB、OGの皆さん!

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