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「ジュディ・ボーカー」を追いかけて……

朝日新聞で恩田陸の『ブラザー・サン シスター・ムーン』という本の広告を見た。

映画好きの人ならピンとくるであろうこの題名。
フランコ・ゼフィレッリ監督が、アッシジの聖フランチェスコ(カトリック修道士。フランシスコ会の創設者)の生涯を映画化した『ブラザー・サン シスター・ムーン』(Brother Sun, Sister Moon:1972年)を思い浮かべた。

この本、映画と何か関係があるのか? 話のなかに映画のタイトルが出てくるとか。
まぁとりあえずそれは脇に置いておこう。

僕にとって大事なのは、映画を思い浮かべたついでに素敵な女優さんも思い出したこと。
彼女の名前は「ジュディ・ボーカー」(Judi Bowker)――この人の名前をすぐに思い当たる人はそれなりの映画好きだと思う。
(僕もこの映画が好きで、DVDを買って持っているのだ)

『ブラザー・サン シスター・ムーン』で彼女が演じているのは、フランチェスコと行動を共にするクレアという女性。
(クレアも実在の人物。フランチェスコ 会の女子修道会クララ会の創始者)

あるいは、1981年の映画『タイタンの戦い』(Clash of the Titans)でのアンドロメダ王女を思い浮かべる人もいるかも。(2010年の同名映画はこれのリメイク)
はたまた、1974年からNHKで放送されたTVドラマ『黒馬物語』(Black Beauty)の主人公(なんて名だ?)を思い浮かべた人も。

ジュディ・ボーカーは1954年生まれ。

『ブラザー・サン シスター・ムーン』に出演したときは18歳。『タイタンの戦い』では27歳。
『黒馬物語』を撮ったのはいつだろう。主人公の女の子は何歳の設定なんだ? 僕にはクレアの方が年上に見えるけど。

クレア役でみせたみずみずしい可憐さと清らかさは、上記どの作品においても彼女の最大の魅力だと思う。
(厳密には、僕は『黒馬物語』を見たことがない。けど、インターネット上で確認できる画像などから見て、彼女の魅力が発揮されていたドラマなんだろうなと感じたしだい)

クレア役から10年近く経ってる『タイタンの戦い』でもぜんぜん変わっていない。むしろ、クレア役のときには現れていなかった凛とした美しさと気品が増している気がするぞ。
王女役だからよけいにそのように演じてるというのもあるだろうけどね。

そう言えば、彼女のように淑徳や清楚さ、静謐や気品をそこはかとなく漂わせた女優さんて最近いないなぁ。
時代が求めていないのかねぇ。

残念ながら、上記の作品以外には、極東の小さな島国にまで知れ渡ってくるような作品には彼女は出演していない。

ちょっと気になって探してみた――お元気そうだった。

『タイタンの戦い』に出演したあとは、イギリスでTVや舞台に活躍の場を移していったよう。
彼女は Harry Meacher という俳優でありディレクターであり脚本家でもある男性と結婚して幸せでいるらしい。いまでも、彼が主催する舞台劇に一緒に出たりしているようだ。

Judi Bowker Harry Meacher の組み合わせで画像や動画を探してみて欲しい。
「美しく年齢を重ねる」という言葉は、彼女のためにこそ在ると僕は言いたい。

ちなみに、『ブラザー・サン シスター・ムーン』でフランチェスコ役を演じていたのは、グラハム・フォークナー(Graham Faulkner)。
英語版Wikipediaによると、彼はいまは銀行員をしているらしい。
(Wikipediaのことだから真相は定かではない。鵜呑みにしないように)


※主演2人の氏名については、DVDの発売元であるパラマウント・ホーム・エンタテインメント・ジャパンのサイトの表記に合わせました。他のサイトではジュディ・バウカーやグレアム・フォークナーという表記がされている場合もあります。

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