American Idol Season 10 優勝者決定!
スカパー!の FOX で放映している『アメリカンアイドル』シーズン10が昨晩終了。
優勝は、まだ10代なのに既に大物カントリーシンガーを予感させるスコッティ・マクリアリー (Scotty McCreery) 17歳でした。
準優勝は、同じく10代で16歳のローレン・アライナ (Lauren Alaina)。
2人とも10代――シーズン10の決勝戦は、シリーズ上で一番若いコンテスタント同士の対決だったそう。
17歳のスコッティは、番組ではシーズン6優勝のジョーダン・スパークス (Jordin Sparks)に次いで2番目に若い優勝者。
ジョーダンは1989年12月生まれ。優勝したのは2007年5月だから、18歳になるまでに残り7ヶ月。
スコッティは1993年8月で、優勝したのはこの5月のことだから、18歳までは残り3ヶ月。
数ヶ月の差で最年少優勝者の更新にはならなかったけど、まぁそんなことはたいした話ではない。
正直僕は、彼はハリウッド予選のどこかで落選すると思ってました。
たしかに、まだ10代ながらなかなか貫禄のあるカントリーシンガーとしての個性を発揮していたけど、ロックやブラックミュージックなどの課題曲が出される段階になると、幅広い音楽性が求められてくる。なので、最初からカントリー路線まっしぐらの彼がどこまで対応できるか疑問だったし。
ところが、始まってみると "カントリー路線まっしぐら" が "ぶれの無さ" として他のどのコンテスタントにもない強い個性になっていった感じ。
「カントリーシンガーとして大成するんだ」とスコッティはもうずっと前から固く決心してたんだろうなぁと。
たぶん、その揺らがないカントリー志向が、幅広い年齢層に受け入れられて票を集めることに繋がったのではないかと勝手に想像するしだい。
夏には恒例のツアーが行われますが、例年はトップ10までのはずが、今年はトップ11までが出演。
今シーズンを見ていた人ならわかっている話ですが、これは、トップ10が決まる時に、視聴者投票が最下位で落選だったケイシー・エイブラムス (Casey Abrams) を、審査員が「たった1度だけ使える落選者を救う権利」を使って救済したから。
夏のツアーに出演できる上位10人を選出するはずだったときに11人残したから、そのまま11人目としてケイシーのツアー出演も決定。
ちなみに、シーズン10の上位11人は以下のよう。
優勝
スコッティ・マクリアリー (Scotty McCreery)
準優勝
ローレン・アライナ (Lauren Alaina)
第3位
ヘイリー・ラインハルト (Haley Reinhart)
第4位
ジェームズ・ダービン (James Durbin)
第5位
ジェイコブ・ラスク (Jacob Lusk)
第6位
ケイシー・エイブラムス (Casey Abrams)
第7位
ステファノ・ランゴーニ (Stefano Langone)
第8位
ポール・マクドナルド (Paul McDonald)
第9位
ピア・トスカーノ (Pia Toscano)
第10-11位
ナイーマ・アデダポ (Naima Adedapo)
ティア・メギア (Thia Megia)
僕としては、ナイーマに期待してたのだけど。早々と落ちてしまって残念。
今後の動向に注目したい。優勝はなかったけど、彼女にも何かのオファーが入って欲しい。
他に、プロデビューなど今後の動向を僕が追いかけたいのは、次の4人。
・ジェームズ・ダービン
・ジェイコブ・ラスク
・ケイシー・エイブラムス
・ポール・マクドナルド
特に大きく期待したいのは、ジェイコブ。この人、幅広い音域と豊かな声量で歌の巧さが尋常じゃない。
彼はクリスチャンだから、信条にそぐわないような歌は避けるという姿勢を見せたのが落選に影響したかな? クリスチャンではない視聴者からは共感を得られにくいだろうから。
でも、実力的には文句なしの彼。
実は、彼が巧すぎて結果が読めてしまうから、番組側の思惑で落とされたんじゃないか? と勘ぐってしまうぐらい。
ジェイコブ・ラスク (Jacob Lusk) の名を多くの人に覚えておいて欲しい。
彼には、もう何らかのオファーが間違いなく入るだろうから。
音楽的に幅の広さを見せたのが、ケイシー・エイブラムス (Casey Abrams) かな。
複数の楽器を演奏できる技術もあるし。曲のアレンジなども巧みそう。彼も早くリーダーアルバムを出して欲しい。きっとオファーがあると思う。
ジェームズもオファーがあるだろうなぁ。「メタルに光を当てたい」という彼の言葉が示すとおり、彼はロックシンガー。特にハードなもの。
刺し貫くような高音のシャウトが彼の持ち味。でも、ハードロックじゃない曲もそれなりにアレンジして歌ってから、音楽性も広そう。
彼はやっぱりロックシンガーとしてやっていくのが合ってるのだろうとは思うけど、ちょっとヘヴィーメタルって感じではないんだよなぁ。バンドのリードシンガーってイメージがないからかな。
でも、僕のなかでは、彼もオファーが来るだろう組。
ポールは、圧倒的な歌唱力とかいうタイプではないけど、一度聞いたら忘れられない擦れた魅力がある声の持ち主。
審査員のランディ・ジャクソンから「過去にこんな参加者はいなかった」と個性を賞賛された彼。
若い頃のロッド・スチュアートを思い起こしてしまった。
彼に合ういい曲に巡り会えたら、大バケするかもしれない――という気がする。
すでにオフィシャルサイトもあるよ。Grand Magnolias ってバンドを率いているんだねぇ。知らなかったよ。
そんなポールはなんと! 米Wikipedia の彼の項によれば、ニッキー・リード (Nikki Reed) という女優さんと婚約を発表したのだそう。
彼女は『トワイライト~初恋~』で、吸血鬼一族のひとりロザリー・ヘイルを演じてた人。
the premier of Red Riding Hood――つまり映画『赤ずきん』の試写会で出会ったのがきっかけだとか。
厳しい戦いを続けながらトップ11に残っただけでなく、まだメジャーデビューもしていない新人が婚約者も得ちゃうなんて、すごいぞポール!
これがアメリカンドリームってやつ?
婚約解消なんてならないでうまくいって欲しいなぁ。
(記事中の氏名の読みはFOXジャパンのサイトでの記載に合わせてます)
さて、来年はシーズン11。
今年のうちから始まるオーディションの日程が発表になっています。
6月28日 ミズーリ州セント・ルイス
7月2日 オレゴン州ポートランド
7月8日 カリフォルニア州サンディエゴ
7月15日 ペンシルバニア州ピッツバーグ
7月22日 サウスカロライナ州チャールストン
8月26日 テキサス州ヒューストン
誰かシーズン11に挑戦してみる? ハリウッド女優さんと婚約できるかもよ。
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