« 登録商標だった「介護」 | トップページ | American Idol Season9 コンテスタントがそろそろ本格デビュー »

熱海の捜査官のネタばれと書いたら、そうかもしれないし、そうじゃないかもしれないなんて言っても過言ではないのだ!

『時効警察』風にタイトルをば。

妻と見ていた『熱海の捜査官』。
この前、最終回を迎えて、僕にはなんだかなぁという印象の終わり方だったもんだから、妻といろいろ話してたら、「だいたいわかりましたよ」ってことで、いい感じになってきたので、「僕はこう解釈した」ってところをまとめてみました。

なので、本当の意味でのネタばれではない。僕がそう思うってだけだから。

でも、他の人のブログとか見ていると僕と同様の結論に達した人もいる。だからというわけではないけど、読んじゃったらネタばれかも。

続きはご自由に。

続きを見るのは貴方の自由。でも、やっぱり見たくないという人は以下を反転させないように。

ここから

実は登場人物は全員亡くなっていて物語の場所は「死後の世界」。
物語は現実の世界と死後の世界が混ざり合ったところで起きている。
(「2」という数字は、現実の世界と死後の世界が重なり合っていることを示唆している?)

死後の世界なので、人間を人間として、世界を世界として成り立たせている "法則" が微妙に歪んでいる。死者にとっての "当たり前" なので、人々はその歪みを意識できていないか、気にしていない。
・南熱海という "現実" には存在しない町
・「人引き」という巨大な怪魚の天然記念物がいる
・ロープウェイのなかに、後ろ姿の女性がいつも乗っている。(地縛霊?)
・マジックで消えたはずの蛇川が、探してもみつからない
・中盤で死んだバスの運転手が、ラストで普通にバスを運転している

自分たちが死んでいるということを自覚している人と、自覚していない人がいる。
自分は死者なんだと自覚できたら、そこから「第2のステージ」(輪廻転生?)へ進むかどうかを選択できる。

最後に他車とすれ違えないような狭い道をスクールバスが入っていくのは、 "生まれ変わるための胎動" をイメージしている? あるいは、物語の世界は、現実と天国(光の世界)の途中に位置していて、そこから天国(=第2のステージ)へ行くという意味か?
(バスが光に包まれて物語が終わったのは、星崎達が天国へ入ったということ?)

■「死後の世界」の話しだろうと想像した要因

「われわれはどこから来たのか われわれは何者か われわれはどこへ行くのか」というゴーギャンの絵のタイトル。

逮捕され、目の前にいる蛇川(じゃがわ)は3年前に死亡した記録があった。

「脳に傷を付けて記憶を奪うなんてできるはずないんだ」という星崎の言葉。
(『"現実にはあり得ないこと" なのに、それをなぜ自分は不思議に思わなかったのか、それが起こる世界に自分が居たことにもなぜ気がつかなかったのか』と、星崎が完全に今いる "世界" を自覚した瞬間?)

風宮巧(=平坂歩)の日記にあった「東雲の言っていることが本当なら、私はすでに死んでいることになる」という記述。

ビデオのなかでは、平坂の右手にあった星形のアザが、 "現実" の平坂の腕では左手だったのは、死後の世界と現世との反転を意味している?

ラスト直前で、スクールバスが走る道路脇の看板に「南熱海は天国かも」という文字。

全ては死者の世界と現実世界の狭間での出来事だった――

ここまで。

|

« 登録商標だった「介護」 | トップページ | American Idol Season9 コンテスタントがそろそろ本格デビュー »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 熱海の捜査官のネタばれと書いたら、そうかもしれないし、そうじゃないかもしれないなんて言っても過言ではないのだ!:

« 登録商標だった「介護」 | トップページ | American Idol Season9 コンテスタントがそろそろ本格デビュー »