「男は黙って赤い色」か?
2010年8月18日付の『天声人語』によると、「赤を身につけた男性は、女性からはより魅力的に見える」との説が、米ロチェスター大学 (University of Rochester) などの研究チームによって発表されたそうな。
ソースはおそらく、ロチェスター大学のサイトにある記事。
■Women Attracted to Men in Red, Research Shows (2010-08-02)
う~ん。次のような内容なのかな? 英語がそんなに得意じゃないから間違ってるかも。
()のなかは僕の注釈。
■「女性は赤い服を着た男性に引きつけられる」という実験結果
288人の女子学生と25人の男子学生に対して7つの実験を行った。
( undergraduates と書いてるから18,19歳~21,22歳の大学生?)
そのうちの1つの実験では、男性の写真に赤あるいは白のフレームが付いたものを見せ、写真の男性について「どれくらい魅力的だと思いますか。」などの質問に答えてもらった。
また、写真の男性が着ているシャツにデジタル処理で、赤や他の色を付けた場合についても実験が行われた。
(上記のリンク先では実験に使ったと思われる写真をダウンロードできる)
被験者たちには、写真の男性について、彼の status (社会的地位かな?)や魅力、彼とデートやキスをするか、その他の性的行為をする意志があるかなどについて段階づけてもらった。また、一般的な好ましさ、優しさなどについても評価をしてもらった。
赤い色の効果は、男性の status (社会的地位)と romance に限定された。
(romance は、なんて訳せばよいのかなぁ……「ロマンチックな関係を想起させるかどうか」という感じかな。)
赤は、その男性をより力強く魅力的で、性的に望ましく見せた。
しかし、彼がもっと好感が持てるかや、親切で優しいかや、社交的には見せなかった。
実験結果は文化に違いがあっても一貫していた。アメリカ、英国、ドイツおよび中国の全ての大学生が、赤い色を身につけたその男性か、あるいは写真に赤いフレームがついたその男性をより魅力的であると見なした。
赤の効果は女性に対してのみ発揮されることが確認できた。男性の被験者たちの間では、写真の男性の魅力について色による評価の違いは生じなかった。
なお、女性は自分の反応を自覚していない。
以上
アンドリュー・エリオット ( Andrew Elliot ) ロチェスター大学心理学教授の指摘が面白いなぁ。
ステータスにおいてより高く、よりお金を生み出し、社会的な階級をより上がっていきそうな "もの" として、女性は赤い色を捉えているかもしれないそうな。
赤という色は、「金持ち」とか「強い権力」の社会的かつ伝統的な象徴なのだとか。
「古代ローマで強い権力をもった市民は "赤をまとう人" と呼ばれていた」だとか、「今日でさへ、ビジネスマンは信頼や自信を示すために赤いネクタイを着用し、著名人や地位の高い人たちは "レッドカーペット" でもてなされる」という指摘は、なるほどねぇという感じ。
成長の過程で、赤い色とセレブリティを同時に目にしていると、心のどこかで2つが結びついて捉えられていくということかな。
「動物においても、マンドリルやヒヒは、赤色が支配力をもった雄の証しで、そういう雄は、雌に対して保護と食料や待遇などいろんなものを提供してくれる」という指摘も面白い。
教授曰く、「女性が "赤" を見る場合、それは、生物学的に生得している何かを引き起こすのではないか」と。
赤い色を選んでおけば、社会的により高い立場を得られやすいとか、より強い雄の血筋を宿しやすいとか、すでに女性の遺伝子に書かれてあるのか? 遺伝子、恐るべ。
でもまぁ、男性が親切で優しいかどうかについては、赤色の効果は見られなかったということだから。
どんなに地位や収入、権威があっても、やっぱり親切で優しくない人は、最終的には相手にされないということになるのかな。
男性諸君は赤色の効果に頼るのはほどほどに。
女性の皆さんは、赤を身につけた男性に接するときは、最初は心的距離を意識して取った方がよいかも。
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