『ラスト・ブラッド』ねぇ……
テレビでCMを見た『ラスト・ブラッド』。主演は、『猟奇的な彼女』のチョン・ジヒョン。
小雪との一騎打ちシーンがちらっと流れてたけど、そこは見てみたいと思った。
でも、その後に続くいくつかのシーンを見てると、「ダメだなぁ」って気がしてきた。なぜだろうと考えると、チョン・ジヒョンの表情が僕には訴えてこない。
なんか泣き出しそうで、戦うシーンでは精一杯の必死な形相に僕には見えて、がっかりする。
"あの物語" の戦うヒロインは、泣きそうな顔やいっぱいいっぱいな様子を見せないで欲しい。
それと、スパッツがだめだ。別にスカートの中を見たいとかアホな理由でなくってさ。なんか、「スカートが乱れて中が見えないように」っていう気づかいが出過ぎて、興ざめする。
せっかく架空の物語世界を創ってるんだから、視ている側にそんな生々しさを感じさせたらだめでしょうに。
演出の失敗だよ。設定をぶち壊しちゃってるんだよなぁ。カメラの角度とか、明かりの当て方とかで、スカートが翻るって感じであのシーンはなんとかなったと思うのだけど。
もとは、『BLOOD THE LAST VAMPIRE』(ブラッド ザ ラスト ヴァンパイア)というアニメーション。"あの物語" とはそれのこと。
主役の少女 "小夜(SAYA)" がかっこよかった。泣きもせず、わめきもせず、迷いもせず、己の境遇に気を取られるそぶりもなく、怒りと決意のこもった眼差しでひたすら敵を切り裂き、倒すあの Cool さったら。
何年かしてから、『BLOOD+』(ブラッドプラス)というタイトルで、コンセプトをそのままに、物語の内容を変えたアニメーションが、テレビで放映された。
けど、あれも僕としてはダメだったなぁ。
あの『BLOOD THE LAST VAMPIRE』がテレビで見られると期待していたのだけど、オフィシャルサイトで絵柄を見ただけでがくっときてしまった。
人ではない存在を狩る者としての凄みを漂わせ、他と交わろうとせず、独りで剣を振るう小夜が、なんか青春学園ものかラブコメみたいな絵柄になってたしで。ストーリー展開も、家族の情とか湿っぽい演出が目立って、鋭さがなかった。
そのうち変わってくるかなと思いながら何話か見てたけど、止めてしまった。
で、今回の実写化。今回もコンセプトはほぼそのまま。ストーリーの方は、『BLOOD THE LAST VAMPIRE』とも『BLOOD+』とも異なる内容だということだけど。
やっぱり、主人公がダメみたいだなぁ。見たら印象が変わるかなぁ。
『BLOOD THE LAST VAMPIRE』 Blu-ray Discページ
http://www.aniplex.co.jp/blood/
『BLOOD+』オフィシャルサイト
http://www.sonymusic.co.jp/Animation/blood-tv/
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