パープルとイングヴェイがやってくる。
今月は、Deep Purple (デープ・パープル)と Yngwie Malmsteen (イングヴェイ・マルムスティーン)のダブルヘッダーだ。
ご存じなかった人もおられるだろうから、くどいのを覚悟で説明しておくと、両者の来日が今月あるという単純な意味ではない。
来日競演だ――エイプリルフールじゃないよ! (念のための明言)
イアン・ペイスとロジャー・グローバー、イアン・ギランは健在らしい。ギターとキーボードは、今はそれぞれスティーヴ・モーズとドン・エイリーだとか。
往年のファンにはちょっと残念かも。やっぱ、キーボードはジョン・ロードで、そして願わくばギターは、リッチー・ブラックモアであって欲しいのが本音かな。
とはいえ、イングヴェイのギターに、イアン・ギランがからむというシーンは、一度は見てみたい気がします。
3部構成で、1部と2部がそれぞれのライブ、そして3部で競演という構成らしいです。
『ハイウェイ・スター』をイングヴェイのギターで、ギランが歌うのか? あの4連の高速フレーズなんかイングヴェイにピッタリじゃないか。あれをイングヴェイにやらせたくって、2者の競演を考えたヤツがいたとしても不思議ではない。
それともあるいは、『チャイルド・イン・タイム』か。いやそれではイングヴェイの出番があまりない気がする。だとしたら、『スモーク・オン・ザ・ウォーター』か。いや。あの曲のリフやソロもイングヴェイが弾くにはちょっと地味かな。
だったらそういうことなら、やっぱり『ブラックナイト』か。
はたまた、『紫の炎(Burn)』か――でもそれは、デヴィカバでないと……でもでも、あのリフをイングヴェイが弾くのを見たい、聞きたい。ダララララ~。ッラ・ラララ・ラーラッ。ダララララ~ッラダラララ~ンって弾きながら、ピックを持った右手を、さっと高く上げるイングヴェイを見たい! ギターをブーンって背中へ回して前へもってくるイングヴェイを見たい!
そんなこと言うなら、『スピード・キング』や『レディ・ダブル・ディーラー』もいいじゃないか。リフやソロを弾き分けるイングヴェイとスティーブ・モーズに、イアン・ギランのシャウトがからんでくるなんて豪華の極みだぞ。『ストレンジ・カインド・オブ・ウーマン』で、イングヴェイとスティーブ・モーズが弾くフレーズに、イアン・ギランがウーウッ・ウーウッ・ウウッウーッとか合わせるなんてのも大ウケだぞぅ――などなどいろいろ期待、想像してしまう。
僕は行けないけどね。フン。
発表されている来日メンバーは次のよう。
■ディープ・パープル
Ian Gillan (Vo)
Roger Glover (B)
Ian Paice (Ds)
Steve Morse (G)
Don Airey (Key)
■イングヴェイ・マルムスティーン
Yngwie Malmsteen(G)
Tim "Ripper"Owens (Vo)
Bjorn Englen (B)
Patrick Johansson (Ds)
Michael Troy (Key)
ジェフ・ベックとエリック・クラプトンといい、最近はダブルヘッダーがブームなのか?
5月には、シカゴとヒューイ・ルイス&ザ・ニュースが来日競演するのだとか。
全盛期を支えたファン層が、今は40代~50代だろうから、10代・20代のファンと違って、自分の自由になるお金もそれなりに持っている世代。ロックキッズだったころのヒーローたちがやってくるとなれば、チケットがはけることが期待できるし。
プロモーターにしたって、ギャランティー的にもさすがに人気絶頂のころよりは安くなっているだろうから、まとめて呼びやすいというのもあるだろうな――お客の入りが確実に期待できるミュージシャンを、格安で呼べるおいしいビジネスというわけかな?
なんだか、昔の地方でのロードショーみたいだな。
うちの実家の方では、『スター・ウォーズ』と『E.T.』が二本立てでやってたし……
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