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TOP12まで残り半分

昨晩は、アメリカン・アイドル シーズン8の放送日。3つのグループに分かれてそれぞれから3人ずつ、それに審査員選出で敗者復活となる3人を加えて、TOP12となるそうです。

来週は最後のグループの出番。僕の一番のお気に入り Scott がいよいよ登場だ。頑張って欲しいなぁ。

昨日の第2グループには、特にお気に入りのコンテスタントはいませんでしたが、ちょいと気になっていた "Norman Gentle" (ノーマン・ジェントル)こと、Nick Mitchell (ニック・ミッチェル)が脱落。

彼は、お笑いキャラ路線を予選から徹底して続けてきた初のコンテスタント。「最高のシンガーを決める場でこんなのいいのか??」 と心配になるぐらい、微妙なオネエキャラに徹しきった "ノーマン"。
彼がすごいところは、単にお祭り騒ぎを楽しみにきた参加者ではなくて、ちゃんと歌がうまいところ。

TOP12には入れなかったけど、エンターティナーとしては徹底してて嫌いにはなれなかった。"ノーマン"には何らかのオファーがあって欲しい。
ソープドラマとかで、「隣のノーマン」とかいう役で出して欲しい気がします。

それにしても、アメリカってところは、エンターテイメントに関してはすごいところだなぁ。ああいうキャラでも、歌唱力があれば、それを認めて選出するんだもの。
日本のそういうコンテストなら、あんなおふざけとしか見えないキャラで登場したら、その場で関係者に怒られそうだ。

それに、なんといっても「アイドル」という言葉の意味がぜんぜん違う。

日本で「アイドル」というと、「未成年から20代ぐらいまでの見栄えのよい女の子、男の子」という感じだと思うのだけど、アメリカン・アイドルは見ているところが違う。

応募に年齢制限こそあるけど、予選を通って選ばれてくるのはその時点でもうちゃんとした歌唱力を持った人ばかり。
昨年に優勝したデビッド・クックなんて、Tシャツを着るとちょっとお腹がぽっこりしていて、日本でアイドルと呼ばれる男性ではあり得ないけど、歌は最高にうまいぞ。

アメリカン・アイドルに出てきている人たちって、水着になってグラビアを飾ったり、TV番組で歌手なのか、何なのかわからない存在の仕方もしない。

それに、子供がいたり、結婚していたり、シングルマザーだったり、大きな入れ墨をしていたり、目が不自由だったりする人は、まずそういう「アイドルを選出する番組」からは現れないのが日本。

アメリカン・アイドルではぜんぶ起こりえる。

いろんな人たちが出てきづらいという環境のせいもあるだろうけど、「アイドル」という言葉の意味がこんなにも違うのかと、なんだかしみじみしてしまう。

前にもこのブログでふれたけど、ウーピー・ゴールドバーグ主演の『天使にラブ・ソングを2…』みたいな映画は、日本では作れないよなぁ。
圧倒的な歌唱力をもった高校生たちが出てくる映画だから。
(有名な話しだけど、あの映画からはローリン・ヒルが世に出てきてる)

高校生を演じられる年代で、あれだけの歌が歌えて、しかも踊れるという人材は日本にはそういないだろうし。あるいは、役者本人でなくても、必要なシーンの歌やダンスの吹き替えができる人材もいっぱいいるんだろうしね。

アメリカという国は層が厚いんだなぁ。オーディションにはああいう人材がいっぱい集まってくるんだろうと思う。

アイドルとは言っても、日本語としてはアーティストとか、ミュージシャンという言葉で呼ばないとしっくりこないのが、アメリカン・アイドルのコンテスタントたち。

シーズン8からは、どんな素晴らしいアーティストが登場するのか。このシーズンも結果を見届けたいと思います。

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