懐古趣味と呼ばれても……
いいじゃんと思ったものは思ってしまったので仕方がない。懐古趣味と呼ばれてもだ。
昨晩、週末を使った旅行から帰ってくる最中のこと。妻が運転してくれる自動車の助手席で聴いたFM番組。
元RAJASのギター後藤晃宏氏がDJを担当している『トレジャーハンター』という番組だったかな? 僕が子供の頃、好きで聞いたバンドの曲ががんがん紹介されて、いい番組だと思ってたら昨晩が最終回だった。
車内で聞き始めた時間がもうほとんど番組の後半だったとこも含めて、とても残念だ。それに、昨日まで番組の存在を知らなかったことが悔やまれる。
RAJASというバンド、かつての関西メタルシーンの動きを知っている人なら、絶対に知っているはず。後藤氏は、いまは、 JANGO というファンクロックバンドをやっているらしい。
聴けたのはわずかな時間だったけど、番組内で流れた曲で、最初に僕の耳と身体と心に響いたのは、エアロスミスの『闇夜のヘビー・ロック』。
いやはや、興奮してしまった。
原題は、"Toys in the Attic"。「屋根裏部屋のオモチャ」が、 なんでそういう日本語タイトルになるのかと子供心に不思議だった曲。
当時の僕は知らなかったけど、この "Toys in the Attic" という曲は、アメリカでは、かなりヒットしたらしい。ビルボードで10位とかいったんじゃなかったかな?
この曲名をタイトルに冠したアルバムからは、ほかにも、"Sweet Emotion" や "Walk This Way" などの名曲が誕生しているぞ。
前者は、テレビ番組の『カンブリア宮殿』のオープニングで使われているから、曲名やエアロのことを知らなくても聴いたことがある人は多いはず。
当時僕は、これをシングルで最初に聴いた。というのは、『闇夜のヘビー・ロック』のB面として、日本ではシングルカットされていたから。(アメリカでは異なる組み合わせだったらしい。)
後者は、Run-D.M.C. が後年カバーして、ロックファン以外にも広く知られるようになった曲。
ところで、"Sweet Emotion" と "Walk This Way" には、邦題があったのを覚えている人はどれくらいいるかな。
シングルで聞き込んでいたからか、僕は前者は記憶してた。けど、後者は記憶になかったなぁ。
それぞれ『やりたい気持ち』と『お説教』という立派な? 邦題があるのだ。
"Sweet Emotion" が『やりたい気持ち』というのはまだいい。原題からなんとなく雰囲気でイメージできるし。
しかし、「お説教」って…… 『ウォーク・ディス・ウェイ』という曲名で知名度が上がってよかったよ。
Run-D.M.C. のカバーがヒットしたおかげですわ。というか、曲名が『お説教』のままでは、日本での Run-D.M.C. のヒットはなかったと思う。
Status Quo (ステイタス・クォー) の曲は、いま聞くとずいぶんとポップで可愛らしい印象なのには驚いた。当時は、なんかギンギンに激しく聞こえてたんだけど。ブギとかいってたんだっけ?
僕はレコードに合わせて、ギターのまねとかしてた。膝を左右に大きく開いてから腰をぐんと落として、ノドをさらけ出すように上を向くのがポイントだ。エアーギターだ。最先端だぞ。
まぁ、当時のロック少年たちは、みんなやってただろうけど。
そんなこんなで、嗚呼あのバンドはかっこよかったなぁといろいろ懐かしんでいたら、急に想い出したのが、Starz (スターズ) と TEAZE (ティーズ) だ。
「知る人ぞ知る」というべたな言葉があるけど、ここで使わなかったらいつ使うんだというぐらいのバンドかもしれない。
初めて聞いたときから、いいぞと思ったのだ。バンドの人気は続かなかったけど。
Starz といえば、マイケル・リー・スミス(Michael Lee Smith)だ。
リッチー・ラノー(Richie Ranno)だろうという声もあるかもしれないが、ここは私のブログだ。
少々アクのあるルックス、マーク・ボランとスティーブン・タイラーを足して2で割って、ちょっとマーク・ボラン側に引っ張った感じといおうか……どういう感じか、書いてる自分でもよくわからないけど、"感じ" だから許してね。
要は、野性味溢れる顔立ちのハンサム君だよという意味。
知る人ぞ知るなんて書いちゃったけど、Starz の "Cherry Baby" を聞いていた人は結構いるんじゃないかと実は思っている。どうだろう?
正直、僕の好みからすると軽くてポップすぎるけど、それでも印象に残るメロディーラインを作り出す力量は並じゃないと僕は思う。
なんと、オフィシャルサイトが存在するのだ。
http://www.starzcentral.com/
でも先に言っておくけど、当時のマイケルファン(特に女性が多いだろうけどね)は心して観てね。月日というものは、誰に対しても厳格までに平等だということを忘れないように。
TEAZE の "Gonna Have a Good Time Tonite" を聞いたことがあるだろうか。
生きのよいハードでキャッチーなサウンドが好きな人なら、気に入っていただけると思う。
ルックスだって粒ぞろいだぞ。(当時は……という条件付きだけど)
彼らはいまはどうしているのやら。
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