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セクスィー部長、また会う日まで。

この前の日曜日、『サラリーマンNEO』 シーズン 3 が終わってしまった。
『セクスィー部長』こと『色香恋次郎』(いろかこいじろう)の姿を見られることもしばらくない。

しかし、我々は FINAL において、神の導きというべき事象に遭遇することができた。
『セクスィー常務』の姿を我々は見たのだ。居ると噂されて行く年月。世界中を巡っていたという『セクスィー常務』がシーズン 3 の FINAL で降臨したのだ。

発端は1人の部長の愚かな行為からであった。
あろうことか、セクスィー部長 色香恋次郎にセクハラの疑いがかけられる。
上層部の経営会議において恋次郎を断罪したのは、恋次郎と同じ会社に勤める黛部長だった。頭の堅い薫は、恋次郎のセクスィーをセクハラとしか認めなかった。

そして、あまたの奇跡を起こしてきた恋次郎のセクスィーが、女性である薫から「どんな綺麗な虹も10分も見続けていれば慣れてくる。何年この会社にいると思ってるの!?」と一蹴されたのだ。

かつて、セクスィー部長のセクスィーに耐えてみせた女性はいた。インターネット広告会社「ニューエージェント」の社長「如月凛子」だ。
だが、彼女は言葉通りに "耐えてみせた" だけなのだ。彼女とて、セクスィー部長のセクスィーにふらつくことを止められはしなかった。

だが、薫は「パリの散歩道」に遭ってさへ微動だにしなかった。
勤め上げてきた在職期間が仇になるとは……最強の敵と呼んでよい存在が、まさかセクスィー部長の同僚であったとは……

しかし、神はセクスィー部長を見放さなかった。
セクスィー部長、生涯最大の危機に際して、あの人がやってきたのだ。

セクスィー常務が。

バッハの「マタイ受難曲~われらは涙を流してうずくまった」を聞いたか?
Queen の 「I Was Born To Love You」 を王に忠実な騎士のごとく従えた姿を見たか?

セクスィー常務は実在したのだ。

人智を超えた芳香。無から物質化された薔薇の花びらが乱れ飛び、握りしめた拳からはセクスィーが滝のように溢れ出す。
恋次郎のセクスィーを簡単に凌駕するセクスィーで、薫部長を包んでいくセクスィー常務。
週刊少年ジャンプの愛読者なら、ここで『パワーのインフレーション』という言葉を思い出したかもしれないほどの圧倒的なセクスィーの渦。

無類と思われた恋次郎の「パリの散歩道」をさらに超える 「The Loner」 (Gary Moore) によって、ついに、心の堅かった薫部長の心身深くにセクスィーが届いていくのであった。

どのようなものにも上には上がいるものである。

恋次郎のセクスィーは生まれつきのものであるということがこれまでに明らかにされているが、はたして、セクスィー常務のセクスィーはどうなのか。

否、それを問うてはなるまい……問うてはならない問いというものが人間にはあるのだ。

人類がたとえ宇宙で生涯をおくる存在となったとしても、その源はこの大地と海にある。それが人なのだ。
人がそのような生き物であるかぎり、けっして知ることは叶わない究極の次元の謎というものがこの世には厳然と存在する。

「セクスィーとは生き方なり」の至言を残したセクスィー常務。
ヘリコのプロペラ音が響くなか、セクスィー常務とともにいずこともなく去っていったセクスィー部長。

今はただ、そう遠くない未来に再び彼らに遭遇できることを、我々迷えるサラリーマンはひたすら祈ろう。

世露四苦
(欧愛留夜叉……怖いよねぇ)

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何がって――『LOST』の話しではない。『24』でもなければ、『ER』でもない。 [続きを読む]

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