さっきココログ記事検索で『Versailles』(ヴェルサイユ)を調べると、296件。
バンド名変更のニュースについての話題が大半。
『Versailles』は日本のロックバンド。
米国でも活動しているが、米国ですでに同名のバンドが商標登録してあって、バンド名使用に対して警告が送られてきたという。
法定で争うというやり方もあったのだろうけど、音楽活動に支障をきたすのは本末転倒。そういう無駄考えると、さっさとバンド名を変更してすっきりとした状態で活動して欲しい。
新しいバンド名は『Versailles』の後ろにもう1つ単語を付けるのだそうで、その単語をオフィシャルサイトで公募している。
バンド名変更のニュースで初めて存在を知ってから音を聞いたけど、しっかりとした演奏を聴かせてくれる。
特にギターの音が格好いい。ドラムの音は少し軽いかな。でもそれは僕の好み。ライブを聴くと、ボーカルの音程がちょっと不安定という気もするけど、1曲しかライブ音源を聴いてないのでこれ以上は偉そうなことは言えない。
バンドとしては好きだ。新生『Versailles』が、これからどんな音を聴かせてくれるのか楽しみ。
彼らのようなルックスのバンドを見ると、僕はすぐに『MALICE MIZER』を思い出してしまう。
振り返って考えると MALICE MIZER はすごいバンドだったんだと思う。初めてみたときのインパクトもあったし、演奏力も高かった。曲もよかったし、Gackt の声も印象的だった。
ビジュアル系と呼ばれるバンドのボーカルは、低めのよく通る声で歌い出すことが多い気がする。それはGackt の影響が大きいと僕は想像している。
そして、MALICE MIZER を思うと、そこから僕の想いは『Novela』 (ノヴェラ)へとつながっていく。
まだビジュアル系なんて言葉がなかった時代。彼らはまさしく "それ" そのものだった。かつ演奏力もソングライティングの技量も高かったと僕は思う。
(売りやすい曲ではなかったと思うけど)
変拍子など高度な技術が必要な曲をライブでなんなく決めていった彼ら。
ビジュアル系バンドと決定的に違うのはボーカルの『アンジー』の声。
さっきもふれたように、ビジュアル系バンドのボーカルは、低めの音程で歌うことが多いけど、アンジーは歌い出しからもう尋常ではないハイトーン(高音)をみせる。それがサビにくればさらに音程があがっていくのだから驚く。
ああいうハイトーンは好き嫌いがはっきりわかれるだろうけど、僕の耳には心地よかった。
今の耳で聞いたら、『Novela』もたいしたことはないかもしれない。
でも、彼らのデビューは1980年代。ヴィジュアルと音楽を組み合わせたあの世界観を、20年前に構築していたところが凄いという気がするのだけど。
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