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マイラインのセールス電話が何度もかかってくるわけ。

○○代理店「□□」と申します。
そんな切り出しでかかってくるセールス電話。

「以前からお使いいただいている電話、マイラインなんですが、このたびさらにお安くなりまして……」と始まる。

忙しいときにこういう電話にでるとイライラします。
まぁ、あちらもお仕事なので丁寧にお断りしますが。

マイラインは、登録料金に税込み840円が必要なだけで、登録したことで月々利用料金が発生するというものではないし、登録=通話料金が安くなるというものでもありません。(ニアイコールではあるけど)

僕もよくわかっていなかったのでちょいと調べると、「マイライン」というのは、一言で言えば「いつも使う電話会社を選択できるサービス」のこと。

「あらかじめ利用する電話会社を決めておくことで、通話の際には電話会社の識別番号をダイヤルせずに、その電話会社を利用できる」というのが「マイライン」。
電話会社識別の番号を使うと、そのときはその番号をもった別の会社を使えます。

利用する電話会社を常に同じにしておきたいという場合は、「マイラインプラス」というサービスがあります。
この場合、たとえ電話会社識別の番号を使ってもその会社を使うことになりません。

どちらにしても、「マイラン」というサービスの内容は、電話会社の識別番号をダイヤルする必要がなくなるだけ。

ただし、特定の電話会社を使うことに決めると、その電話会社のサービスを利用するときには割引が受けられるというのが一般的です。
たとえば、NTT東日本をマイライン登録しておくと、NTT東日本のサービスを受けるときには割引があります。(マイラン登録していない会社のサービスについては、マイラインに関わる割引はない。)

だから、マイラインへの登録=通話料金が安くなるではなくて、ニアイコール。
意味合いとしては、「うちの会社をいつも使うって決めてくれたのでお安くします」割引だね。

この「マイライン」、どこか特定のいち組織が提供しているサービスではありません。
「マイラインへ登録」というと、専門組織があって、そこへ申し込みして自分の電話ではA社さんを使いますって登録しておくようなイメージがあるけど違います。

我々ユーザー側から使いたいという思う会社に、「あなたのところを使うって決めます」って連絡するのが、「マイラインへ登録」という作業。

マイライン事業者協議会という組織はあります。そこに参加している複数の企業が同じ「マイライン」という名のサービスを提供しています。
「電話をするときはうちの会社を使うって決めて欲しいなぁ」「マイラインでうちの会社を選択してくれたら、いろんな割引があるんだけどなぁ」と選択されることを希望している会社が何社も集まって、ユーザーに選択してもらおうと競い合っているというわけ。

参加企業は、NTTコミュニケーションズやNTT東日本、NTT西日本、KDDI、ソフトバンクテレコムなどなど、10数社。
ソフトバンクテレコムなんてソフトバンクテレコム0041とかソフトバンクテレコム0061とか複数の通話区分をもっていたりします。

そんな状況なもんだから、たとえばある会社の代理店から「マイラン」についてセールス電話がかかってきたのを断っているのに、同じ会社の別の代理店から同じマイランのセールス電話があるという次第。
代理店としては、マイラインプラス(いつも同じ電話会社を使う)を獲得できれば、電話会社からいわゆる販促金が出るでしょうから。

これが、マイラインのセールス電話が何度もかかってくるわけ。

マイラインやマイラインプラスについての詳細は、マイライン事業者協議会による優先接続制度の広報サイト。
http://www.myline.org
をみてくださいね。

マイラインへ登録することで得られる割引については、使いたい電話会社のサイトやサービス窓口で確認してください。

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