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『主婦の友』が休刊しても

1917年(大正6年)創刊の『主婦の友』が、5月発売の6月号で休刊します。

主婦の友社のサイトによると、創業者であり、創刊編集長であった石川武美(たけよし)という方が、創刊の際に基本コンセプトに掲げたのは、「家庭の幸福と女性の地位の向上」というもの。
そのコンセプトに基づく誌面作りが多くの女性に指示されて部数を伸ばしていったのでしょうね。

ですが、90年代から以降は、女性の生活スタイルや意識の変化をうまく捉えきれずに部数を落としていったようです。

28日の朝日新聞によると、創刊号の目次には「何といって良人を呼ぶか」というものがありました。
(最近はあまり見なくなった表現ですが、良人と書いて「おっと」と読みます。)

「良い」という言葉を手元にある大辞林でひくと、人に対して使うときには「倫理・道徳にかなっている。正当だ」「人柄が好ましい。善良だ」といった説明がされています。

「倫理・道徳にかなっていて正当で人柄が好ましい善良な存在」でなければ、「良人」とは呼ばないようです。

主婦の友は、女性の意識の変化を捉えきれずに創刊91年で幕を下ろしますが、そういう「良人」という存在は、どんなに時代が過ぎても、変えても無くしてもいけないと思います。

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