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まだ何も言ってないじゃないですか。

事務所にかかってくるセールスの電話トークで、最近よく聞くのがこの手の投げかけ。

「何も話してないのに、切るんですか」とか、「私が話してるのに切るんですか」とか、"話を聞いてみないと大切でない電話かかどうかわからないじゃないですか" という意味合いの投げかけで、 "まぁ言われてみればそうだけど……"とこちらの思考を一時的に停止させようとしたりする。
あるいは、"貴方はそんな失礼なことを平気でする人なんですか" といった意味を感じさせて、心理的に電話を切りにくくさせようとする。

全く違う会社の全く違う業種のセールだったけど、最近2度もこのたぐいの電話にでてしまった。

「私が話してるのに切るんですか?」、「まだ何も言ってないじゃないですか」という台詞はそのときのそれぞれの先方が放った言葉。

その手の電話には、「とにかく話を聞くつもりがないので、切りますよ」と宣言して受話器をおろすことにしてます。

というのも、この手のセールスでは、何も言わずに単に切ると「今、電話が切れたようなんですが」と言って、かけ直してくるすうずうしいのがいるから。
切れたのではなく、意志を込めて切るのだということを宣言しておくことで、このトークを返せないようにしておく。

でも、自ら切ったのだということを伝えると、次に出てくるのが先に挙げたトーク。

まだ何も話してないのに… 私が話しているのに… と、こちらを少し責めるような雰囲気を漂わせてみせるやり方。
大人しい人なら、負い目を感じて話を聞いてしまうと思う。

僕も社会人の最初は、営業職だったし、飛び込み営業もやったことがあるから、営業職の苦労は理解できるけど、だから失礼な振るまいをしてもいいとは思えない。

僕も営業職の最初のころは、メーカーからきた営業担当者について、お客様がこう言ったらこう返すという「切り返し」と呼ばれる訓練をさせられたものです。
最近はそういうネチネチと食い下がるような訓練は、企業の中でも流行らないと思っていたのですが、どこかで、簡単には引き下がらずに食らいつけなんて教えている人がいるに違いない。

僕が受けた電話では、「話を聞いてくれないんですか? 何回でもかけますよ。いいんですか」とはっきり脅してきたものがありました。
これが自宅にかかってきた電話なら、気の弱い人だったら、びびってしまって、そのまま都合のよいセールスをされそうです。

こういう失礼な電話は、「切る」しかないと僕は思っています。

「必要ないです。切りますよ」と告げて受話器を置くだけ。
相手が何を言っても、それに反応しないようにします。相手の話が論理的でなくても、そんなこと指摘してみせても何の役にも立ちません。話を続ける機会を与えてしまうだけです。

切るときには、1つコツがあります。
それは、相手の声が聞こえないくらいまで耳から受話器を離してから切ること。

受話器を押し当てたままだと、先方の話が全部聞こえてしまいます。
迷惑なセールス電話であっても、人が話しているときに電話を切るという行為は、何となくやりづいらいものです。
(先方は、そこをついてきてるのですがね)

だから、先に受話器から耳を離しておきます。それから電話を切る。
受話器を耳から離しておけば、先方の言っていることが聞こえないので、そのままでも電話を切りやすいです。

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