アサヒビール神奈川工場見学
アサヒビールの神奈川工場へ見学に行ってきました。
5月13にまでは、 "ご家庭での「うまい!」飲み方講座" も開催されているアサヒビール神奈川工場。
なかなか楽しかったです。
個人的に面白かったのは缶ビールの製造ライン。
僕らが行ったのは、土曜日だったので、工場自体は休日。普段なら製造ラインも止まっているのですが、その日は、たまたま製造調整のために稼働中。なかなかラッキーな始まり。
(瓶ビールの製造ラインは休止してましたが)
見学コースからは、製造ラインを真上から見ることができました。
流れてくる個々の缶は、まずビールを注入するマシンを通ったあと、上からフタを閉めるシーリングマシンを通ります。あっという間の出来事です。
ちなみに、ビールは、専用のタンクのなかで発酵させる過程から、タンクの下から原材料を注入するのだとか。
タンクの上から流し込むと、空気が混ざって味や品質に影響するので、なるべく空気が混ざらないように下からなのだそうです。
見学コースからは、「パネリスト」の皆さんが普段働いている室内も見下ろすことができます。
パネリストとは、コンピュータなどでの数値的な分析では現れてこない微妙な味や香りを確認する「官能検査」を担当する人たちのこと。
専門の教育を受けた後、試験に合格した人だけがパネリストに成れるのだそうです。成ったあとも、1年ごとに試験があって、合格しなければもちろんパネリストのままではいられません。なかには、もう合格できないと自己判断して、試験の前にパネリストを辞退する人もいるのだとか。
パネリストは、普段の生活もなかなか大変。
ビールを飲んで味を確かめるお仕事なので、パネリストは、自動車通勤ができません。体調管理にも厳しい規定があります。風邪をひかないようにしないといけないし、辛みなど刺激の強い食べ物は食べてはいけません。
花粉症など、鼻や舌といった味覚に影響するような箇所に病を発症してしまっても、パネリストは辞めないといけないそうです。
そんな厳しい毎日を送っている人たちの検査を通って届くのが、僕らが飲んでいるビールです。
こちらのページで、小さいながら全景写真を見ることができる神奈川工場。
敷地内、写真の左の方に何もない四角のスペースが見えますが、それがタンクの設置場所。そのスペースの右の方にずらっと並んでいるのがタンク。
スペースは、今後神奈川工場の製造能力を上げていくときがきたときのために、追加のタンク設置場所としてあるそうです。
敷地内に置かれている1本のタンクのなかにあるビールの量は、缶ビールにして毎日1本飲んでいくと、空にするには、3千年ちょっとかかるそうです。
ずっと以前に出来上がったビールをタンクに保存しておいて、そこから出してきて出荷というのではなく、製造計画に則った必要な量が溜まったらそく出荷なのだそうです。
神奈川全域。静岡、山梨、都内の数区に送り出すビールを神奈川工場では製造しているのだそうです。
見学のあとには、試飲会もあります。時間は20分でお一人3杯まで。3杯というと少ないようですが、けっこう大きなグラスで注いでくれるので、3杯でも十分以上に楽しめました。
できあがったばかりのビールは本当に美味しい。
妻といっしょに「気のせいじゃないよね。本当に美味しいよね」と確認しながら飲んでしまいました。
ご家庭で美味しく注ぐためのワンポイント講座も実践的で楽しかったです。
インストラクターの方が、お客様の中からいっしょにやってくれる人を募ったので、「行っといでよ!」っと妻にすすめると、手を挙げたのは結局は、妻が1人。
で、美味しい注ぎ方を教わりながら一緒に実演。
インストラクターさんが教えてくれるように注ぐと、本当に美味しそうな泡ができます。「ビールは泡が大切なんです」とインストラクターさん。
インストラクターさんが注いだビールを飲ませていただくと、泡がクリーミーで本当に美味しかったです。
最後にちょっとクイズ。
普段見ているビール瓶のほとんどは再利用された瓶です。
1箇所だけ、再利用ではなく全く新しく製造した瓶に入ったビールを見ることができる場所があります。それはどこでしょう?
答えはここを反転→答えは、結婚式場。
結婚式場にだけは、お祝いの縁起物という意味で、再利用した瓶ではなく、新瓶でビールを納めるのだそうです。
瓶に"祝"と印字され、王冠も赤い冠になっています。結婚式場で、そんなビールを見かけたら、「これは、再利用ではなくて新瓶なんだよ」って、ちょっとした豆知識を披露してみてください。
工場見学の紹介ページは、こちら。
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