国民総ストーカー?
「ゆったりとした気持ちで、長く久しく人生を歩んでいく」ことを願って付けてくれた名前。
でも、ゆったりなんてしてられない。
お母さんが入院する日から退院する日までテレビや新聞、雑誌の取材陣が追いかける。
某国営テレビのニュースは、お母さんが入っていた病室の間取りまで紹介する。
部屋のレイアウトが、テレビニュースで言わないといけないことか?
そんなにあの人たちのプライベートが知りたいのか? 知りたがっているのは誰だ? 僕か?
僕じゃないぞ。妻でもない。僕も妻も、「もういい」というのが感想。
報道は、「生まれました」だけでいい。
多くの人々の熱い視線を集めた真夏の甲子園。
昼間の太陽光線は誰にでも平等。未成年だからといって手加減してくれない。
溢れる汗は目に入れば痛いし、身体を伝えばべとべとして気が散る。
しっかり拭わなければ、その一滴がミスを呼ぶかもしれない戦い。
暑ければ汗を拭のは当たり前。
なのに、汗を拭う未成年を、テレビや新聞、雑誌の取材陣が追いかける。
そんな専門の仕事をしているわけでもない普通の人まで、空港に駅にと追いかける。
扱うから見たがる人が増えるのか、見たがる人がいるから扱いが増えるのか。
プロ選手でもないし、芸能人でもない。
真夏の甲子園で頂点を極めたのは彼らだけではない。
でも、ハンカチで汗を拭った高校生を、その姿を見たい、声を聞きたいと追いかける。
そんなこんなの精神を、ストーカーと言うと僕は思う。
もういいよ。テレビも雑誌も扱うな。
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