なんだかよくわからないもの
地方の観光地に欠かせないのが「ご当地もの」。
休みを利用して出かけた『天城高原ベゴニアガーデン』でも、ご多分にもれずご当地ものに出迎えを受けた。
まず、これ。
『静岡限定 カール のりわさび』
その隣にあったのがこちら。
『静岡限定 アポロチョコレート 抹茶ミルク』
さらにこちらも。
『伊豆限定 わさびせんべい HELLO KITTY IZU』
これらはお菓子だから、お茶やわさびなど静岡特産の味を売りにして存在することに意味があるので、それはそれでよいと思う。
しかし、観光地には、ご当地ものについで多いものがある。それは、「なんだかよくわからないもの」というものだ。それらは、なぜか往々にして不思議センス満開のことが多い。
たとえば、『天城高原ベゴニアガーデン』にはこんなヤツがいる。
「おもちゃ部門 月間売上 1位」の文字が、もの悲しい。きっと何年も前から、「月間売上 1位」だったに違いない。
しかし、こいつはまだましだ。考えようによっては、なかなかの優れものだとも言えるので。
というのは、こいつの本名は『ものまねフクロウ』。こいつの前でしゃべりかけると、その音声をその場で録音して、再生してくれる。
試しにしゃべりかけてみたら、間違いなく私の声でこいつはしゃべりだした。ちょっと嬉しかった……
でも、声だけでなくて、近くで鳴ったあらゆる音に反応してしまうのが悲しい。
お店の人が商品台をひっぱって動かしていた音も、ガガゴゴゴガといって再生していた。
とは言え、がんばれ『ものまねフクロウ』!と応援したくなる雰囲気をただよわせているのが、こいつのせめてもの救いだ。
ものまねフクロウまではまだわかる。どうにかこうにか理解できる範囲だ。小さいお子さんを連れていて何かねだられたら、とりあえず『ものまえフクロウ』でごまかすことができると思う。
とにかく、存在価値としては『ものまねフクロウ』はまぁまぁ意味があると思う。なんせ音声を再生できるのだから、多少なりとも現代科学の恩恵による産物と言える。
でも、こいつはどうなんだ?
こいつの名は、『エルフ人形』。しかも、ベゴニアガーデンオリジナルだ。
エルフ?…まぁ、いい。羽があるからね。間違いなくエルフなんだろうけど、耳が長いし。しかも、ベゴニアガーデンオリジナル。さらに、隣にはより「なんだかわからないやつ」がいるしで。
作った人達はたぶん大まじめなんだろうが。
今時の子供がこいつを欲しがる様子が想像できん。
「エルフ人形を買ってぇぇぇぇ!!」といって売り場で泣き叫んでころげまわっているチビっ子がいたら、踏んづけてやっていいと思う…
エルフ人形、お前これからどうする!?
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