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視聴者をあおらないで

スポーツにあまり興味がないので、トリノオリンピックもテレビニュースだけしか見ていません。

しかし、事前にニュースなどでメダルの期待が高いと言われていた選手たちがメダルを取れていないことについて、報道側の扱いといったら全くあきれるばかり。

あなた達はプロフェッショナルとして恥ずかしいと思わないのかと問いつめたい気分です。

特にハーフパイプについてはひどかった。
ワールドカップには出てなかったアメリカ所属のプロが出てきたことで、日本選手と比べて実力の差をいまさらのように指摘し、さらにコーチや監督の自信にあふれた言葉を引き合いに出して「甘かった」とか、「課題が残った」などとよくも言えたものです。

たしかに、そういう情報はコーチや監督が事前に調べておくべきことだと思うし、その点は甘いと言われてもしかたないと思う。

でも、同時に報道側としても事前に調べればわかるはず。

監督やコーチがインタビューに答えた内容だけで「メダルの期待が高まります」なんて雰囲気の報道を単純にしておいて、メダルがでないとなったら「甘かった」とか「課題が残る」ってのはないでしょ。

プロならちゃんと調べて、オリンピックが始まる前に「しかし、アメリカの一流プロフェッショナルたちがワールドカップには出ていないことを考慮すると、油断はできない」といった程度の指摘はしてみせろ! ちゃんと情報の裏付けをとってプロらしい仕事をしてよ!

いいかげん、報道を見ている側の意識を操作するような思わせぶりなやり方、具体的根拠のない伝え方はやめられないのかなぁ。

監督やコーチの談話だけで、報道を見ている側の「メダルへの期待感」を刺激するような表現をしてみせる。

性犯罪が起きれば、アニメやテレビゲームを引き合いにだし、報道を見ている側が「なんらかの因果関係があると感じてしまうような表現」をしてみせる。

選手の身に起こったお涙ちょうだい話を披露してみせて、それが選手の力になっていると報道を見ている側に感じさせるようなことをする。

いつといった具体的な時間を提示せず「まもなく○○選手の登場です」などと告げ、番組を見ている人の期待感をあおって自分たちの番組を見続けるような状況を作ってみせる。

こんな意識操作といってもいいようなやり方するのも、視聴率重視のせいなのだろうなぁ。
スポンサー企業の方も、録画機器が発達してきて、リアルタイムで放映を見ないでもいいようにどんどんなっているなかで、視聴率というものをどう捉えるか、早急に考え直した方がよいと思うけどね。
(いかん、話が変わってしまった……)

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受信: 2006.02.16 17:45

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