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ネコソギラジカル(下)

『ネコソギラジカル(下)青色サヴァンと戯言遣い』(西尾維新 著 講談社)を読了。

知っている人は知っている人気作家西尾維新さんの戯言シリーズ完結編3部作。これで戯言シリーズはめでたく…なのかな?…終了。

「いーちゃん」と呼ばれる同じ主人公が出てくるものとしては、『クビキリサイクル 青色サヴァンと戯言遣い』から始まって、全9冊あります。
基本的に1冊ずつだけど、途中に『サイコロジカル(上)兎吊木垓輔の戯言殺し』と『サイコロジカル(下)曳かれ者の小唄』の上下編があって、完結編は3冊あるというちょっと変わった構成をもった戯言シリーズ。

第1巻と完結編のタイトルがそっくりなのも、捩れているようでこれまた奇妙な感覚。

これはハッピーエンドと言っていいのかな? 個人的にはそう言いたい。

ちょっと尻切れトンボな感じがしないでもないけど。明らかにされていないことがいっぱいあるしね。でも、そういう印象が残るようにわざとしたんじゃないかなという感じが僕にはします。

シリーズ全体としては、突拍子もない人外の能力をもった人間たちがでてきて、あばれまくり、暗躍し、破壊するといった話の中に、隠し味のように青春模様や謎解きが入っていて、そういうパターンが僕には面白い。

個性豊かな人物たちが、舞台の演劇のようにいれかわり登場してくるのが、面白さと興奮を誘う。好き嫌いがはっきりわかれる作品ではあると思いますが。

僕は「面白かった」に1票を入れたい。

■わかる人にだけわかる話。
読んだ人なら誰もが気にするであろう「いーちゃん」の本名。結局何なのだろう。

ヒントは、
・名前をローマ字で表した場合は、母音の数が8、子音の数が7。
・「あ」を1、「い」を2、…「ん」を46として名前を置き換えると、その総和が134になる。
でしたよね。

実は、これだけでは、候補が多すぎて確定はできないらしい。

でも、作家本人は「いーちゃん」にちゃんと名前を与えているらしい。
そのあたりは、上記のヒントを分析し、その他の情報も掲載してくれているこちらのページが詳しい。

リンク先のページにある記述によると、いーちゃんの本名について、作家本人は、「名前は決まっていますし、『クビツリ~』で名前当てクイズのようなことはやっているのですが、あれで当てたら天才かもしれません(笑)」
(ぶんか社 「絶対ミステリーが好き!2」 掲載のインタビューにて)と語っているのだとか。

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