"ねこ"さん
自分が知らない人に間違われたり、似ていると言われたりしたことがないですか?
大阪に住んでいた学生のころにバイトからの帰り道、時間は夜の8時頃だったように記憶してます。僕の側を通り過ぎて行った自動車がちょっと先で止まって、運転席から知らない男性が顔を出し「○○やんけ! 久しぶりやなぁ」と声をかけてきました。
彼は僕とそう変わらない年齢のようでしたが、僕には全く彼の記憶がありませんでした。何よりも彼が発した「○○やんけ!」という人の名字は、僕の名字ではありませんでした。
「僕、違いますけど。」と言うと、彼は「何言うてんね、俺やんけ。覚えてへん?」と。「ほんとに僕、その人と違いますよ。」とか言って何度か違うということを伝えたのですが、だんだん彼は怒った口調になってきて「なんで知らんふりするねん。ええかげんにせえや」とか言い出しました。
何だか変なことになってきたなと気味の悪い感じがしたので、僕は「本当に僕は○○という人とはちゃいます。人違いしてはりますよ」と言い続けました。僕が何度も違うというので、さすがに彼も自分が間違っているかもしれないと思い出したのか、「ほんまに違うんけ?」とかすごく疑った目で見ながらも自動車を発進させて行ってしまいました。
それでも去り際に、まだ彼は「コイツハ○○ヤトオモウンヤケドナァ…」といった表情で僕を見ながらちょっと首を横に振ってましたが。
からかわれたのか、詐欺にでも遭いそうだったのかとも思ったのですが、それにしては彼の僕に向ける疑りの表情や、僕が○○だと認めないことに対してちょっと怒り出したときの口調などからは真剣さが感じられました。
とても変な体験として忘れられません。
あるいは、やはり学生時代に知り合ったある人たちから「"ねこ"さんに似ている」と言われたことがあります。
その方たちの知り合いに"ねこ"さんというニックネームの人がおられて、その"ねこ"さんと僕が似ているんだそうです。
"ねこ"さんについては僕は詳しく聞いていません。性別は男性のようでしたが、それも前後の話の雰囲気でそう思っただけではっきりと彼らに確認したわけではありません。
文字も"猫"さんなのか、"ネコ"さんなのか、"Neco"さんなのかあるいはそのほかの表示で"ねこ"さんなのか全然わかりません。
彼らが「会ってみたらわかりますよ。本人が見ても似ていると思いますよ」とまで言うので、一度その"ねこ"さんに会ってみたいと思っていたのですが、会う機会に恵まれないまま僕は大阪を離れてしまいました。
そういえば、"ねこ"さんが大阪の人だとも確認をとったわけではなかったです。彼らが大阪の人たちだったから僕がそう思っただけ。
これ読んでくださっている皆さんのなかに、あるいはお知り合いに"ねこ"さんというニックネームで呼ばれたことがある人がもしおられたら、僕とそっくりかもしれません。
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