ドラマ「アストロ球団」
かなり以前からいろんなブログで話題になっていたよう。
古田も出演「アストロ球団」ドラマ化 (7月13日 日刊スポーツ)
テレビ朝日の新ドラマ「アストロ球団」。
記事によると、8月10日水曜深夜3時10分放映開始らしい。
「アストロ球団」は、1972年に週刊少年ジャンプで連載が始まった当時の人気野球漫画。体力・精神力が通常人を遙かに超えている人間にだけ可能な「超人野球」が繰り広げられる。
スポーツの試合で"魔球"や人間業ではない打法が出てくるという点では、同じ野球漫画としての人気ではチャンピオンクラスの「巨人の星」と同様だけど、アストロ球団の方はもっとリアルさが薄い。
まぁ、飛馬や姉ちゃん、父ちゃんの暮らしぶりや大リーグボール養成ギプスとか、未成年の花形が高級スポーツカーに乗っていたりと、巨人の星の方もあり得ない描写はあったけど、アストロ球団と比べれば、まだリアルさがあると思う。アストロ球団では、本当にあり得ない展開が続くんだから。
(ちなみに、「巨人の星」の連載が週刊少年マガジンで始まったのは1966年。)
たとえば、選手としてスカウトしたかった若者が亡くなったので、生き返らせるだけの衝撃を与えるためにヘリコプターで富士山と同じぐらいの高度まで上がり、落下傘を付けた遺体をそこから落としたりする。(落下傘のヒモをどうやって引っ張ったのか、残念ながら僕の記憶にはない。)
それで生き返っちゃうのだからなまじの新興宗教も裸足で逃げるよ。
あるいは、塁へ向かっているアストロ球団の選手の上へ飛び上がった相手チームの選手たちが足から落下してきてスパイクで攻撃したりする。これが本当に"相手を傷つけるための攻撃"なの。
「アストロ球団」という未来を感じさせる名称だけど、舞台設定は恐ろしく現実的。日本プロ野球界に新球団として参入しようとしている。実際の球団名や選手もお話しにでてくる。だから、よけいに荒唐無稽さがおもしろい。
ドラマでは、「ジャコビニ流星打法」や「殺人L字ボール」、「ファントム魔球」、はたまた、高速移動が生む残像によって選手が増えてみえるという忍者のような分身しての守備とかなどが特撮で再現されることでしょう。
なんだかしょぼくなりそうな気がするけど。特に、球七と球八の兄弟による守備は、テレビではちゃちな描写になりそうな気が…弟の球八が兄貴である球七の腰あたりを片手でむんずと握って、飛んできたボールめがけてぶん投げるのよ。それで、球七が上空でボールをキャッチ。ホームランもなんのその。この連係プレイ? は高く放り投げるだけでなく、地面と平行に低空で投げることもできる。
つまり、球七と球八兄弟の守備は、"手が届かない"ということがないという設定なのだけど、実写での特撮だとねぇ。ほんとにつまらん描写になりそうな気が…あるいは「スカイラブ投法」なんて、言っちゃえば単なる投げ方だからね。それを実写で見せても何もおもしろくないだろうなぁ。
アストロ球団は、アニメーションにした方が笑っちゃうようなとんでもなさがよく出るような気が個人的にはしています。
テレビ朝日の公式サイトは、こちら。
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