« ピーナッツの芽 | トップページ | トラックバックを送ったら »

創聖のアクエリオンって

「創聖のアクエリオン」というアニメをご存じですか。いやぁ、このアニメ、なかなかぶっとんでいて笑えます。
あまりに面白かったので、いい年こいてロボットアニメを見てしまいました。基本的に嫌いではないしね。ちなみに、お気に入りは「攻殻機動隊」。
(今回の記事は世代がもろに出てます。以下には、わからないたとえが続出する恐れがあります。)

「アクエリオン」というのは、このアニメに登場する合体ロボットの名称。
3台のマシンが合体してアクエリオンになるのですが、どのマシンが先頭にくるかで形と性能が変わる。戦闘状況に応じて変えているようです。
(ゲッターロボじゃん。)

で、何がぶっとんでいるかというと、僕が見たのではアクエリオンの拳が伸びる。マジックハンドのようにぐんぐん伸びる。(たとえがやっぱり古いなぁ。)
収納する体積などという野暮な疑問を感じてはいけない。とにかく、拳が狂ったようにひたすら伸びる。

その伸びる量が尋常ではないのがぶっとび。なんせ、地球から月面まで届く。

そもそもは、アクエリオンは飛べるのだけど、何かの理由があって敵ロボットに近づくことができないという設定らしい。
しかも、距離をおいた戦闘に不可欠な飛び道具がだめ。なぜかというと、敵ロボットは、アクエリオン側の射程距離を完全に見切っているから。

なもんで、離れたところから拳を伸ばしてぶっ叩くという本末転倒というか、荒っぽいというかそういう戦法を採用するアクエリオン側。
その拳も最初は届かない。操縦している少年が何かのタイミングで拳を伸ばすコツを会得するのですが、そのあたりの理屈はよくわかりません。

上空へ飛び上がった敵ロボットに向かって、地面にいるアクエリオンが打ち出した拳が蛇のようにくねりながら追いかけていく。ここで「なんじゃそりゃ」ともう大爆笑。
敵のボディにヒットしても伸びる拳は止まらず、そのまま月まで伸びて、月面に叩きつけるという大技。(技なのか? あれは)

拳が伸び出す直前には画面に「無限拳」という文字がご丁寧にバーンっと表示される。
(ちなみに、アクエリオンを操縦していた少年は「むげんパンチ」と叫んで拳を打ち出していました。)

しかしすごいなぁ。地上から月面までだよ。笑うしかない。マジンガーZのロケットパンチも月面までは届かないと思う

かつて「イデオン」が、「惑星の反対側にいる相手を攻撃するために、惑星をまっぷたつにした」けど、それに匹敵するぶっとびな攻撃だ。
はたまた、正拳突きで地球を割った「地上最強の男 竜」も裸足で逃げる。(竜はそもそも裸足だけど。"竜"がわかる人は少ないだろうなぁ…)

"ロボットの拳が月まで伸びる"という荒唐無稽な設定以外にも、このアニメには、突っ込みどころがいっぱい。漂っている雰囲気はわりとシリアスなアニメなのですが…

やたら詩的でナルシストな言葉を繰り出す美形キャラとか。
(こいつが、本当にどこか頭を打ったんじゃないかと思いたくなる歯の浮くセリフをもう真剣な顔つきで言う。昔、オリビア・ハッセーが主演したロミオとジュリエットをTVでやったときのセリフもすごかったけど、あれはそもそもシェークスピアの戯曲だからなぁ。…ひょっとしてシェークスピア風をねらっているのかも。)

マシンの "合体" の瞬間に、なぜか性行為を想記させる官能的な表情や言動をする少年少女たち。
(アクエリオンは深夜に放映している。子供が見られる時間にあれを放映したら、今時は問題になっちゃうかも。)

彼らが戦闘の真っ最中だというのに何だか哲学的なセリフをしゃべるだけで、何を言おうとしているのかがよくわからん司令官とか。

古代に存在したハイテクノロジーをもとに作られたらしいアクエリオンには、基地もあるのだけど、基地内のシャワールームとおぼしき場所のドアには赤文字で○の中に「女」と「男」の漢字が書いてあったりするし。
(銭湯かい!)

冷静に見ていくと、もう本当に荒唐無稽でめちゃくちゃなお話し。
激しくオバカな話を、それはそれは真面目に作っているのが面白いです。

「創聖のアクエリオン」。
公式サイトブログもあります。

ブログの方を見ていると、ますますギャグな部分が増えるという記述がありました。制作者側はわかってやっているんだということがわかって安心しました。

|

« ピーナッツの芽 | トップページ | トラックバックを送ったら »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 創聖のアクエリオンって:

« ピーナッツの芽 | トップページ | トラックバックを送ったら »