両手は上に
「わいせつ行為で逮捕」とかいうニュースを見ると、明日は我が身かもという気になることがあります。
町中でスボンをおろしたりといった疑いようがない行為は別として、電車やバスなど混雑した乗り物のなかで女性の身体に触ったとかいう嫌疑をかけられたら、どうしようもありません。
痴漢行為の取り締まりは現行犯が基本です。
被害者の女性がその場で主張して、犯人だと指摘されたなら、その男性としては行くところへ引っ張られて、問いつめられるしかありません。
また、どうも世間では、わいせつ行為というものは、事情を聞いているとなっただけでもう「あいつはやった」と犯人にされてしまう行為のようです。そして、たとえ無実だとなったとしても「ひょっとして本当はやったんじゃないか」と思われるようです。
逆に、ニュースを聞いて「本当はやってないかもしれない」などと思う人はまずいません。わいせつ行為でニュースになった時点で、世間的にはもうすでに犯人扱いです。
特に乗り物の中の痴漢行為については、ぬれぎぬであっても、証明するすべはいっさい、どこにも、何もありません。
仕事もあります。家族も待ってます。とにかく早く解放されたいと思うなら、やっていなくても認めるしかありません。
やってはいないのに、痴漢をやったと指摘させるのは、突然人生にゆがみが生じる瞬間だといえるかと思います。
そしてその瞬間は、いつでも、誰にでも、どこででもやってくる可能性がある瞬間です。僕の隣に立っている女性が勘違いを起こせば、僕はもう犯人ですから。
痴漢行為は許されない行為です。女性を守る仕組みは必要だと思います。
同時に、やっていない男性をどう判別してぬれぎぬをどうはらすかということも必要だと思います。誰がどう実施するのかという難しい課題ですが。
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