恋愛関係とバランス感覚
仕事や友人と自分を並べて、恋人に向かって選択を迫るセリフを言う人がいます。
たとえば、「仕事と私(俺)とどっちが大事か」とか、「友達と俺(私)とどっちが大事か」とか。
こういうセリフが出るということは、その背景に、もっといっしょに居たいのにとか、もっと話したい、あるいは、愛されている・大事にされていると感じさせて欲しいといった想いがあると思います。
本来なら恋人からそんな風な想いを告げられたらなお愛おしさが感じられるはずなのですが、そういう想いを選択を迫るセリフにのせて言ったときには喧嘩になることが多いようです。
僕としては、選択を迫るのではなく、その背景にある気持ちを素直に恋人に伝えた方がよいと思っています。
「どっちが大事か」ではなく、「会える時間を増やしたいなと思うのだけど、どうしたらいいかと迷ってる」というように、自分の想いを声を荒げずに素直に伝えるところが大事かなと。
誰にだって、彼や彼女に出会う前からあった人間関係や趣味、嗜好があります。
恋人同士になったからといってそれらの幅を狭めることを相手に望むのは、自分との関係が大事だという想いに囚われて、相手の人間関係や生活の時間をつい軽くみてしまったからかもしれません。
同時に、彼や彼女に出会う前からあった人間関係や趣味、嗜好に囚われすぎると、新たに始まった恋人同士の関係を弱めてしまう場合もあります。先の状態と同じで、今までの生活を大事にしすぎると、恋人との時間をおろそかにしてしまいがちです。
(どうにもならないほど仕事が忙しいなどというときもありますけどね。)
男女間のこういうバランスというのは全く難しいものですが、そのバランスをとっていくのが恋愛関係を始めるということでもあるかなと僕には思えます。
そういうバランス感覚が優れた人と恋人同士になれたら、自分もその人から学べるし、すてきな恋愛が始まるような気がします。
バランスを取るには、重ければ少し軽く、軽ければ少し重くするということが必要です。
そういう意味で、今までの生活を全く変えたくないという思いがもし自分のなかにあったなら、ちょっと見なおしをかけてみてもいいかもしれません。
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