感謝の言葉が欲しかった時
以前、ベジタリアンの人たちとちょっとおつき合いがありました。
日本で食事に行こうと思ったとき、ベジタリアンとベジタリアンでない人たちとが混ざっているとなかなか大変です。
後者の人たちは基本的には何でもいいわけですからどうとでもなりますが、ベジタリアンには肉や魚は排除して、野菜や豆腐などを中心にする食事ができるところを探さないといけません。
互いが楽しめるお店となると、もっと見つけるのが難しいです。
宗教の戒律であったり、個人の志向であったりしてベジタリアンであること自体を僕は全く問題視しません。
ただし、上記のような手間を周りが負っているとき、そのことを、そのベジタリアンにはちゃんと理解して、お礼ぐらい言って欲しいなと思うことが何度かありました。
僕が出会ったのは、「お手間をおかけしてすみません。」とか「いつもお気づかいいただいてありがとうございます。」といった言葉を一度も言わなかった人。
こちらがあれこれと悩んでお店をセッティングし、あるときにはベジタリアンがいるからとお店の人に相談して、特別に野菜中心のメニューを用意してもらったりとしたのですが、一度も何も言ってもらったことはなかったです。
特別に感謝をしろという気はないですが、いつも自分が食べられる料理が出てきているということが何を意味しているのか気づいて欲しかったです。
(話は変わりますが、日本という国にベジタリアンが気軽に楽しく美味しく食事ができる場所がそもそも少ないというのも問題だと思います。国際化社会などと言い出してずいぶんと経ちますが、悲しい話です。ベジタリアンをちゃんともてなすのに苦労する国には、宗教的戒律を守っている人に安心して来日してもらうことができません。)
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