ラヴィン・ユー・ベイビー!
CANONの「New EOS Kissデジタル」のテレビCMが気に入ってます。
往年のハードロックバンド(この言い方が世代を感じさせるからわざと使ってみました)KISSのヒット曲「ラヴィン・ユー・ベイビー」をバックに、KISSのメイクをした子供たちが出てきます。
この子たちがかわいいんだ。
あれ、ぱっと見て "KISS" とか「ラヴィン・ユー・ベイビー」とかすぐにわかる世代は限られていると思うのだけど、だからこそのCM。
KISSを青春時代に聞いていた人達が、お父さんやお母さんになっているからね。
初めてテレビCMを見たときは大受けしてしまった。僕なんかKISSファンとしては、ど真ん中の世代だから。
最初にKISSの日本デビューアルバムを見たのは、新聞に載っていた新譜発売の宣伝。新聞のテレビ欄のページで。
若い人たちは絶対に知らないだろう話になるけど、当時の新聞のテレビ欄では、上8割ぐらいにテレビ番組表が載っていて、下2割ぐらいのスペースに新発売のレコードの宣伝が載っていたんだよ。
当時のうちは産経新聞だか、朝日新聞を購読していたと思うのだけれど、今でもテレビ欄の下に新譜の宣伝って載っているのかな?
僕はある日そこに、顔に歌舞伎役者のような化粧を施した4人の男たちが、スーツ姿でポーズをとっている小さなジャケット写真をみかけました。
それが、"DRESSED TO KILL" (地獄への接吻)。
(日本ではデビューアルバムだけど、米国では実は3枚目のアルバムだったとは後で知った話。)
彼らについての情報はそのとき何も知らなかったけど、なぜか強烈に惹かれて、すぐに買いに行ったの覚えています。
そして、 あの超絶にして究極、絶対かつ完璧、衝撃であり最高のライブアルバム"ALIVE!" (アライヴ!~地獄の狂獣)でどっぷりはまった。当時のロック少年には、"ALIVE!" にはまった人は多かったと思う。
アメリカでは、 "ALIVE!" は、ビルボードに2年間チャートインし続け、結局、国内で400万枚を超える売上だったって聞いたことがある。彼らの出世作だね。
このアルバムの大ヒットに続いて、彼らは大物プロデューサーのボブ・エズリンを招いて、次作 "DESTROYER" (地獄の軍団)を作り上げる。そして、観客動員数4万人を超えるスタジアムツアーを実現させるようになったんだ。
当然、このあと米国ミュージシャンの憧れの的「MSG」にだって彼らは立っている。
"ALIVE!" は、もちろん日本でも絶好調を見せた。その後の初来日もすごかったんだから。
今で言うところのトム・クルーズやブラピの来日のように、テレビのニュースでKISSの来日が報道された。人気の外国のロックバンドが来日したからいちいちニュースで報道するなんてことがなかった時代のことだよ。
いつもどおりテレビを見ながら晩ご飯を食べていたら、夕方6時のニュースが始まって、「お父さん、KISSという名前をご存じでしょうか。いま若者に大人気のロックバンドKISSがこのほど初来日しました」とかいうような感じでニュースがはじまったときにはびっくりしたね。
翌朝、学校に行ってすぐに友人たちと「昨日のニュース見た?」って大はしゃぎしたのを覚えている。
僕の実家は和歌山の山奥で、小学校のときの卒業生が11人だったという本当の田舎だけど、それでもKISSの大阪でのコンサートの日、町中でこれから大阪のコンサートへ行く人をみかけたときは、驚きと嬉しさでいっぱいだった。「こんな田舎でも、KISSを知っている人がいたんだ。こんな田舎からでも、KISSを見に行く人はいるんだ」って。
どうしてKISSのコンサートへ行くとわかったかというと(ちょっと感のいい人ならもうわかっていると思うけど)、その人がKISSのメイクをしていたから。
そしてそして、知っている人は知っている伝説の「ヤングミュージックショー」。
NHKでKISSのライブが放映されたんだよ。
(去年だか再放送してたよね? 馬鹿なことに僕は録画に失敗してしまったけど…)
"ALIVE!" や「ヤングミュージックショー」がわからない人は、お父さんやお母さんに尋ねてみよう。
君たちのはお父さんやお母さんが「ハードロック」と呼ばれていた音楽を聴いていた人なら、好き嫌いは別として "ALIVE!" や「ヤングミュージックショー」を知らないはずはない。
おっと懐かしさに浸っていたら忘れるところだった。
CANONの「New EOS Kissデジタル」のテレビCMは、こちらで見ることができます。
30秒のロングバージョンの方がおすすめ。
本当はドラム担当「ピーター」役の子もギターをもっているのはご愛嬌。僕は「ポール」役の女の子の腕組み姿がお気に入り。
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コメント
どうも!会長です(笑)。
熱いですねぇー。あのCMはボクも好きです。ボクにとってKISSは、リアルタイムでは相当小さい頃だったと思うんで曲の印象は残っていないのですが、やはりあのメイクはかなり印象に残ってます。それとライブで火を噴いてた映像も。なんかポップンポール少年のアタマのなかではサーカスと同じカテゴリに入ってました...。
投稿: ポップンポール | 2005.03.26 10:32