礼儀と思いやりかもね
テレビで、柏原崇さんの謝罪会見を見ました。
昨年の末に、道ばたに止めてあった自動車の移動について会社員といざこざを起こし、相手を殴ってしまった。どんなに腹が立っても、どんなに自分の方が正当だと思っても、人を殴るのはやっぱりだめ。相手の方が許してくださるまでお詫びをつづけるしかないでしょうね。
でも、しかし、けれど、そうはいっても、自動車の運転をしていると、殴ってやろうかを思いたくなることをする人と遭遇することがあるのは確かです。
特に、こちらがもう少しどいて欲しいと思っているのに「いける、いける(支障なくすれ違えるという意味)」とか言って自分の自動車を少しも動かそうとしてくれそうにない人には本当に腹が立ちます。
あなたは「いける」と思っていて、事実確かに絶対におっしゃるとおりに問題なく何があろうと絶対に委細相違なく思惑通りに「いける」のだとしても、同じように運転している僕はそうは思っていないのだから、ちょっとぐらい動かすなり、どけるなりしてくれたっていいだろうに…腹が立ってすんなりできませんが、相手の自動車を動かしてもらうには、やっぱりそれなりにていねいに頼むしかないようです。
自動車の運転においては、安全や危険性の判断は運転手の主観で行います。
であるなら、一方がどんなに安全だと思っていても、もう一方がそう思ってなければ、思っていない方が安全な通行ができると確信がもてるように、駐車していたり、運転していたりしている人が自動車を動かしてあげるのが、人に対する思いやりというものだと思います。
そして、自動車を動かしてもらう側は、気に入らなくてもそれなりの丁寧さでもってお願いするべきでしょう。そうでないと相手も素直に動かそうとは思ってくれないでしょうから。
(話は違うけど、警笛を鳴らされたといって怒る人がいますが、あれも「危険」と判断した側が鳴らすものであって、鳴らされだけで気分を害するのは全く理不尽な話です。逆にいうと、警笛は「危険」だと判断した時に鳴らすものであって、相手のやることが気に入らないからといって鳴らすものではない。)
柏原さんとお相手の方の間にどんなやりとりがあったかは、そこにいた人以外はわかりません。どんなことがあっても、彼が相手の方を殴って怪我をさせたのだから、一生懸命に反省して赦しをもらって、いつか復帰できるまでがんばって欲しいです。
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