さらっと行きたい
言葉の使い方は難しいもので、いつの時代にも言葉の正しい使い方とか、ちょっと変だぞこの表現といったようなテーマで雑誌の記事やテレビ番組が企画されたり、そういう書籍がでたりします。
最近だと、「問題な日本語」(北原保雄 大修館書店)とか。僕はまだ読んでないけれど。
僕もどちらかというと他人の言葉の使い方を気にする方(自分のことはとりあえず置いておいて…)なのですが、でも、もうどうでもいいじゃないかという気にもなる場合もあります。
たとえば、他人の言葉づかいに対してやたら怒る人をみたときなど。
「ご苦労様」という表現は、目上から目下に向かって使うものですが、それを目下の人から言われてすごく怒る人がいます。
確かに間違ってはいるけど、相手は気づかって言ってくれてるんだから、怒らなくてもいいだろうにと思ってしまいます。
にこっと笑って「ありがとね。でもそれ言うの私にだけにしときなよ。他の人に言うと怒る人がいるから。」とか、さらっとアドバイスするぐらいが大人の態度だと思うのですが。
僕が見ていてもっと最悪に感じるのは、お店などで店員さんの言葉づかいに文句を言う人。「Aランチの方になります」とかもってきてくれてるのに、「"方"ってなに?」とかまじめな顔で聞き返したりする人いるでしょ? そういうことを言う人は、それを尋ねて何がどうなると思っているのでしょう。
時間帯が忙しいお昼の飲食店だったりすると、そのお客さんに対して、「お客もお店もみんな忙しいんだから、言うなとは言わないけど、今でなくてもいいでしょうが。状況を考えろ」って言いたくなります。
言葉づかいについてやたら怒ったり、返答に困るようなことを聞き返したりする人の中には、自分は正しいことを教えてやっているんだと意識が丸出しで、ちょっと危ない目になっている人がいたりします。こんなことを書いてますが、多分僕も自覚できていないだけで、どこかで似たようなことをしているでしょう。
自分が正しいと感じたことを、粘着質な意識でもって相手に言い聞かせようとするのは、日本人という人種の国民性のような気がしています。
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