理解には深い想いが大切
昨日は大寒。日本海側では「大雪の恐れ」という天気予報もあったみたいですが、幸い大きな被害になるような雪の量ではなかったようです。
テレビや雑誌でよく見るかと思いますが、雪の結晶を顕微鏡で見ると、びっくりするくらい美しい形をしているものがあります。
自然だからこそそうなのでしょうが、あまりに幾何学的な形をしているので、気持ちとしては誰かの意図で人工的に制作されたとしか思えないと言いたくなります。
雪の結晶は、全体としてどんなに複雑な形状をしていても、構成の基本は六角形なんですってね。
雪の研究の世界的権威としては、中谷宇吉郎(1900-1962)という方がおられるそうです。
この方は、世界で最初に人工雪を作り出したのだそうですが、この方の言葉に「雪は天から送られた手紙である」という何とも詩的な言葉があります。
雪の結晶は、温度が-15℃前後・湿度110以上の条件だと星形や六角形になるそうです。
「雪は天から送られた手紙である」という言葉は、そうした雪の結晶を観察すれば、上空の温度や湿度などの状態がわかるという科学者的な発想と、単なる研究対象としてだけではない雪への想いがこもったすてきな言葉だと思います。
雪に限らず、相手がどんな存在でも、深い想いが相手をよく理解するには、まず必要になることは間違いないようです。
中谷先生の功績を讃えて中谷宇吉郎 雪の科学館という施設が、石川県に作られています。
(僕は行ったことがありませんが)
興味をおもちの方がおられたらぜひ訪ねてみてください。
■中谷宇吉郎 雪の科学館
加賀市中谷宇吉郎雪の科学館
〒922-0411石川県加賀市潮津町イ106番地
TEL0761-75-3323 FAX0761-75-8088
アクセス JR加賀温泉駅から10分
(車で) 小松空港から15分 北陸自動車通 片山津インターから5分
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